仙台にて。
多くのお店の片隅に「仙台四郎」の人形が飾られているのが目に付く。
お土産屋さんではグッズも多く売られている。
ご存知の向きも多いと思うが、この人は江戸末期から明治初期にかけて実在した人物。
今で言うところの「知的障害」を持った男性である。
いろんなお店にふら~っとやって来ては上がり込み、ただずっとニコニコしてるだけ。
いうなれば「和み系キャラ」だった訳である。
そして、この仙台四郎さんが訪れた店は必ず繁盛し、家人にも幸福をもたらすと。
当時、「現代の福の神」として有名になったそうで。
ただ、噂を聞きつけ「自分の所にも」と招く者がいても、気が向かなければ行かなかったといい、その者の店は衰退していったという。
こういった逸話が伝えられているのであるが…
実のところ、どうなのだろうか。考えてみた。
突如として自分の店に知的障害を持った男性が上がり込んでニコニコしている。
親切に応対し、話を聞いてあげる店主もいるだろうし、
「なんだなんだ、薄気味悪いな。しっしっ!」という店主もいただろう。
お判りと思うが、どちらの店主が成功するだろうかって事。
障害に対する理解、そして相手の個性を尊重出来る様な能力。
そういった器を持っていればね、自ずから何でも良い方向に向かうでしょう。
そういった事を問う教訓なんではないかなと解釈している。(勝手に)
仙台四郎さん、もしも本当の福の神様だったらごめんなさい…
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