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バイク好きオヤジのひとりごと

カブのクラッチスプリング

2019年11月24日 | カブ
最近、カブのクラッチを分解して楽しんでいる訳だけど
何故か、クラッチスプリングの部品番号が50、70、90で違います
ということは、寸法も違うわけで…

90のクラッチは手元に無いので 50と70用のクラッチスプリングを比較

カブ70のクラッチスプリングは
素線径1.7mm、ばね内径11.2mm、新品の自由長は20.2mm、らしい
そして巻数は5

対してカブ50用は
素線径1.7mm、ばね内径11.2mm、新品の自由長のデータは無いけど
現在の状態から推測すると18mmくらいかな 巻数は4.5

実は、同じ素線径、ばね内径でばねを作った場合
巻数が少ない方が「ばね定数」(ばねの強さ)が大きくなるわけで
5巻と4.5巻だと 4.5巻(50用)の方が10%ほど強いばねになり
70の場合、取り付け時にある程度縮めることで
50のスプリングより 強い力で押しつけるという設計になっています。

どうしてそんな設定になっているか知りませんが
使用しているうちに経年変化で少し短くなったとき、自由長が長いほうが
クラッチ板を押しつける力の変化が少ないからではないのでしょうか?
実際に設計資料が無いので あくまでも推測ですが…

でも、50のクラッチスプリングのほうが実質的に強いスプリングだと言う事は
取り付け時に70のクラッチスプリングの新品自由長と同じになるよう
シムを追加すれば、70用より計算上10%強化クラッチスプリングになります。

50用のクラッチスプリングも 考え方を変えれば有効に使えそうです。

もうひとつ
カブのクラッチは「自動遠心クラッチ」で
前回書いたのは「遠心クラッチ」の部分

「自動クラッチ」は タイトル画の走行状態からシフト操作をしたとき

シフトペダルを踏み込んだ位置で クラッチハウジングが図の右側に押され
クラッチスプリングが圧縮されてクラッチ板の間に隙間が出来
ミッションの変速が行えます。

考えれば考えるほど 素晴らしい構造です。

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