FUNK色たっぷりなイントロから始まるシンプルでありながら、タイトな曲。
アウトロのコーラスといい、おお!と思うような良い出来の曲。全体的には凡庸地味なんだけど、とても味わい深い曲でもある。
歌詞世界はラストアルバム:PRECIOUSで多用に起用された兼松正人。この曲の2年後ですね。
歌詞ふりがうまく石川秀美の歌声に乗る作家であると思う。内容はラストシングル:LUCYのような感じだけど曲調がマイナーコードで展開。
前23thシングル:素敵な勇気のSide_Bの真夏にシリアスの後に聴く順がとてもちょうど良い。
今作品の24thシングル:デス・トラップは石川秀美本人意向のもと、NOBODYに書き下ろしてもらった曲だと、
ベストCDBOX:石川秀美BOX~Complete Single Collectionのライナーノーツで記載あり。
また、このベストCDBOXにて初CD化の曲だったので、やっと!の嬉しいデジタル音源で聴けた今曲である。
1986年~1987年の石川秀美のシングル作品、アルバム作品の傾向から見ると納得の路線である。
早見優と共に親睦を深めたアンルイスの音楽性からNOBODY音楽との出会いがあったのではないだろうか。石川秀美本人が気に入ったのも納得のアーティスト。
面白いことに、NHK紅白歌合戦に初出場した石川秀美の対戦相手の吉川晃司の曲もNOBODYだったりする:にくまれそうなNEWフェイス♪
また、好評な当時のライブハウスツアーでも、歌ってくれた曲であり、アンコールでも歌ってくれたのを記憶している。
1988年の大阪公演。大阪バーボンハウスにて。
残念な点としては骨太なFUNK色ではあるのだが、いまひとつ弾けきらないメロディと、ちょっと安易なホーンがもう少し派手な工夫があればなぁ、と。
とはいえ、ところどころのアレンジはやはりアーチスト性を感じる出来上がり。
ベースのチョッパー音、ドラムのリズム、2Verse前のアレンジ、ラストで盛り上がるコーラス、男性コーラスとの掛け合い。
などなどw随所にやはり好きな箇所があるわけで。
僕個人的にはSide_A:デス・トラップ(こちらもNOBODY作品)より、好きですよ。歌もそっちよりこっちのほうが石川秀美の良さが出ているし。
ノッテるのがわかる旨い歌が特徴的。
小じんまりとまとまった歌謡ロックみたいな感じがするのだが、そこに息を入れているのがボーカル力。
デビュー6年目の暮れにもなるとシングルリリース時よりも、テレビでの生歌披露の時のほうがグッと歌がうまい石川秀美だっただけに
ひとつひとつの音をじっくり、優しくも強くも妖艶に歌える大人の歌唱力をもつ石川秀美。
もちろん今曲においても、NOBODYを彷彿させながらも自身のシングルヒストリーの展開を魅せていた石川秀美が伺えるわけである。
最後のサビのソウルフルな歌い方や、HANKY PANKYな曲調とボーカルありきな一曲となっている点など、石川秀美作品の真骨頂でもある。
ちょうどリリース時が秋の真っ只中な、自分の15回目の誕生日の日だったので個人的に特別な思い入れのあるシングル作品であった。
確か、当時オンエアされていたドラマ:ベイシティ刑事にレギュラー出演していた石川秀美の劇中歌にも使用されていた。?Side_Aだけだったかな?
改めて、ベイシティ刑事とリンクするイメージの真夜中のジュリエットである。ベイシティ刑事面白かったので、是非DVD化して欲しいと切に願っているのだが・・・。いつ???
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