Sea Loves You 石川秀美

曲やアルバムの感想・解説・紹介など。。。  
★★★Since 31/01/2005 ★★★

印象派

2011-11-21 22:27:56 | 14.I

今曲においては新しいアプローチだったのか昨年度の冬の8thアルバム:SECRETよりも歌謡曲的要素が強い作家が起用されていて
中でも注目なこの曲。♪印象派

作詞にいたっては、今作アルバムから、翌年のアルバムにて歌詞提供が多かった佐藤ありす。
この方はZOO->EXILEの♪Choo Choo TRAINの作詞者だったようで。
他には80年代はアイドル歌手の作詞家のクレジットでみかけたな。
1983/ 3/21 悪魔の花嫁-THE BRIDE OF THE DEVIL♪伊藤 かずえ
1985/ 4/ 5 瞬間はファンタジー♪長山 洋子
1988/10/11 恋人達のニュアンス♪石田 ひかり
など、シングルでの起用はあまり花咲かず、な感じであるが、意味不明に有名な♪Choo Choo TRAIN曲で発掘されたりしてるのではないだろうか。

作曲家初起用のBrett Raymond氏。
http://www.brettraymond.com/home.cfm
http://www.jvcmusic.co.jp/aosis/artists/A015711.html
14thアルバム:PASTICHEでの海外作家陣の曲を歌う前の礎だったのか?どういう経緯でこの方が起用されたのか?が気になる。
もっとたくさん曲書いてもらえば良かったのにね。現在でも活動中のミュージシャン。
やはりというか、石川秀美と洋楽との相性は抜群である。

編曲家は笹路正徳
http://www.heartmusic.co.jp/masanorisasaji/index.html
石川秀美12thアルバム:iのみでの起用なのだが、現在の特性であるジャズ系でも提供してたら面白い作品があったようにも思う。

先に作家を紹介したのはこれまでのレヴューの中で初めてかもしれないが、
この曲は石川秀美が後年リリースしたくらいのじっくりしっとりした大人曲としての完成度が高い。

実に冬曲アレンジですね。鍵盤の音色がとても神聖で、寒い冬の朝のような雰囲気。
マイナー調で、アイドル曲というより、もはや大人アーティスト曲である。
1985年暮れ。デビュー4年目の暮れにNHK紅白歌合戦に出場も決まり、来春には高校卒業も控え、
5年目へと向かう石川秀美のより大人への階段を上り、次なるステージへと登る段階ですね。

ドラムの音が随分とロックバラード調で、2Verseに行く過程なんて、とてもドラマチックに仕上げている。
イイネ!Brett Raymond。個人的に他にもこの人の作曲を聴いてみたいですね。

1Verseは静かにシンプルなボーカルから始まり、少しずつ叙情的に各音が散りばめられていく。
更に、歌のレベルが上達した石川秀美。艶やかな声でほのかにも、優しくも朗読するかのようにしっとりと歌い上げる。
独特のキレの良さを活かしたボーカル体制ではなく、儚くも確かな説得力をもって歌うバラードも上手に歌う石川秀美。
LP盤のレコードではSide_Aのラストソングである。確かにそこに位置できるだけの美作品。

個人的にもけっこう好きな曲で、このアルバムの核となるシーンである。
リアルタイムに思い出すのは、この冬まっさかり!な感じと、中学1年次の冬の部活練習1985年。

この曲は石川秀美史上、クリスマスソングなんですね。
早くも今の季節、街並みはもうクリスマスに。豪華に厳かにむかえるクリスマス。
2011年冬・心の色は何色ですか。


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