アッパーカット! アップアップガールズ(仮)
その歌を聴くとある季節を思い出せる曲というものがある。「アッパーカット!」を聴くと去年の夏を思い出せる。少しずつ新たな居場所を開拓しつつあったあの頃に。
アプガの立ち位置というものがこの一年でだいぶ変わった。二年前の夏はハロプロのカバーをやるしかなかった状況から、持ち歌がだいぶ増えて自分たちのカラーみたいなものが確立されてきた一年だったのではないか?この一年でいろんなアイドルと対バンをしてアイドルという海の広さを体感してきた彼女たちは、既にひとつのカテゴリーの枠ではなく「アップアップガールズ(仮)」としての歩みを始めている。
嬉しいことに8月10日にアプガはエイベックスの「Idol-nation」に出場し、代々木第一体育館のステージに立つ事が出来た。昔のハロプロにとって「夏の代々木第一体育館」は毎年恒例の祭の場であったけれど、今はそれは遠い過去のことになっている。そのステージにアプガは上がった。ハロプロから出て行くことになってからは苦労もたくさんあっただろうけれど、ハロプロの夏の聖地に上がることが出来たのだから、もはやそれは思い出話みたいなものなのかもしれない。
この曲が去年アイドルヲタに注目を浴びたのは、歌詞の通りにアプガが上を向きながらもがいている姿とリンクしていたからかもしれない。そういう長い旅の途中感はいっぱい詰まっている曲。アイドルヲタは感情移入出来る存在が好きだから、アプガのそういうサクセスストーリーに乗っかってみたいと思ったヲタが現れ始めたと思ってみている。
モーニング娘。は「国民的」な人気を得た時点で、結成時の「敗者復活から誕生したグループ」という肩書きは消えてしまったが、ハロプロ内ではその後ついに継承されることのなかったそのコンセプトが、ハロプロではなくなったグループであるアプガによって継承されたことは興味深い。しかも、それはハロプロの肩書きが付かなかったことによって生まれたのは皮肉である。
今後のアプガはいつまでもそんな呪縛に縛られることもなく、自らの魅力で上がっていくと信じるけれど、そんなモーニング娘。誕生以来の敗者復活娘。らしさは、さりげなく残し続けていってほしいと思います。
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