七年前、27,958人の中から選ばれた15人の小学生の女の子達がハロプロに加入しました。この15人という人数は、おそらく「良い感じの子が15人だった」のではなく、「15人の良い感じの子を集めた」のだと思っています。物語を作っていくのには15人が必要だから。全てはゼーレのシナリオ通り…じゃなかった、つんくPと会社上層部が描いたシナリオを描いていくために(推測)。
こうして七年前、ハロプロ15少女漂流記が始まったのでした。
選ばれた子達は小学1年生~5年生。今、昔の映像を見ると、5年生の子達でさえ顔がかなり変わったと実感出来るくらいですから、その下の子達は大きく変わっています。身長が大きく変わった子もいるし(苦笑)。
事務所もプロですから、小学生の女の子を将来性に賭けて獲得するという事に関してのリスクを軽減させるために、色々なケースを想定していたと思われます。
いくら、ミニモニ。全盛期でハイレベルなオーディションになったと言っても、子供の成長における変化を予測して合格者を決めていく事は、モーニング娘。新メンバーオーディションとは違った気苦労が関係者にあった事と想像します。結果的に、15人の中から引退者は二名というのは、小学生デビューである事を思えば、実は凄い事だと思っています。ここの賛辞は棒読みではなく、真面目に事務所は凄いと思います。
しかし、やはり子供ゆえに成長と共にキャラ変更を余儀なくされたり、売り出したかった子が思うように伸びてくれないという事態も発生してきました。これは仕方ないし、とても難しい。いくらアイドルタレントと言えどもメンバーは小学生ですから。
外見の成長による変化を先の段階で見極めるのは確かに難しいと思いますが、それ以上に見極めが難しいと思うのが内面的な変化。
ハロプロキッズに合格した時は小学生。アイドルというものに対して描くのは「夢」です。しかし、ハロプロに加入すると同時にアイドルは「職業」になります。職業となる以上、そこには現実というものが待ち構えている。子供にとって人生の先輩である親も、アイドルという職業の夢は想像出来ても、現実はなかなか想像つかないと思うわけです。親も芸能人でない限り。
だから、自分の子供がどういう局面に晒されるか。おそらくオーディション合格時には想像つかなかった現実がいくつも、本人に、家族に突き付けられたのではないでしょうか。
我々応援する側は、推しの子の活躍に一喜一憂し、あまり活躍の場が与えられなければ怒ったりします。更に、ネット上で他人と論争する者もいる。
でも当事者にとっては、そんな感情論だけでは済みません。あまり書きたくない話題ですが、仕事の中身や活躍度が給料に関わってきます。℃-uteより三年も早くメジャーデビューしたBerryz工房メンバーのここまで稼いだ金額は、℃-uteメンバーの比ではないだろうし、特にソロ写真集を出しているメンバーは桁違いではないかと思われます。細かい数字は書きませんが、写真集はメンバーに入ってくる金額の割合が、ソログッズにおける割合より高いという話も聞きました。
そして、℃-uteメンバー内にも当然格差が生まれる。何しろ、ソロで写真集やDVDを出したのは、℃-uteメンバーでは二人だけです。
稼いだ金額というのは、見方を変えれば事務所への貢献度という事にもなります。ソロ写真集を何冊も出しているメンバーは、それだけ事務所に貢献しているとも言える訳で、℃-uteより三年分CDやDVDの発売枚数や、コンサートの開催数が違うBerryz工房は、それだけ事務所に貢献しているとも言えるのです。
色々とメンバー間に格差がついてきた事を、自我の目覚めと共に自覚し始め、傷ついたり、考えたりしながら、それでも今まで頑張ってきた友情と絆で気持ちを整理して、一緒に頑張れているメンバーが何人もいる事。それを想像すると胸が痛みます。
ハロプロキッズの初レコーディング曲のタイトルが「がんばっちゃえ!」って、今にして思えば皮肉なタイトルだ。
私はそれでも、メンバー間の扱いを平等にしろ!とは言いません。不平等、それが競争社会である芸能界の道だと思うからです。人気が全て。アイドルという職業は華やかでありながら、切ないくらい残酷です。
今回の梅さんの卒業は、梅さんにとっては良い事ではないかと私は思っています。そこに至る経緯、当事者の想いの全てを知らないまま書きますが、梅さんがスポットライトを浴びるチャンスがどちらにあるかと考えた場合、この選択が正解に思えるからです。
(つんくPのブログによると、以前から希望を伝えていたらしい)
http://ameblo.jp/tsunku-blog/entry-10312448152.html
しかし、この発表を聞いて私の力が抜けているのは、もはやハロプロキッズは安泰出来る肩書きではないという事実が現実として突き付けられたからです。それは、栞菜引退の時から感じ始めているハロプロの序列の再編。
エッグから正式デビュー者を増やしていかなくてはいけない。モーニング娘。やBerryz工房の停滞している人気を上げていかなくてはいけない。そのためにハロプロが実行していくシナリオはどこに向かっているのでしょうか?
そんな事態の中、私が事務所にお願いしたいのは、「どうか、℃-uteの人数は増やさないでください」という事。この人数でもアイドルグループは充分出来るし、むしろ人数は少ない方が「個」は出しやすい。
これから、真野ちゃんやS/MILEAGEを推していかないといけないから、事務所的には今のままの℃-uteに掛ける予算は限られてくるかもしれませんが、それでも良いですから、しばらくは平穏な時を、メンバーに、ファンに、与えてください。
ツアーがもうすぐ始まるというのに、楽しみよりも不安が大きくなるのは悲しい事です。
<今回の一曲>
私は、1960~1980年代の音楽が大好きで、70年代の日本のフォークとかニューミュージックも好きなのですが、今日はその中から選びました。チャンプルーのアルバムで、あぁ!がオフコースのカバー「YES YES YES」を歌っていますが、今回選んだ曲はそれよりも古いナンバー。ライブ映像なので、ちょっとドラムソロとかが長いですが聴いてみてください。
この曲の歌詞を梅さんに贈ります。
のがすなチャンスを / オフコース
管理人さんの記事はいつも真剣に読ませていただいていますが今回は何度も読み返してしまいました。
子供の将来を預かっていくのは本当に大変なことだと思います。将来どんな風に成長していくか分からないし ひょっとしたらこの仕事が影響されてメンバーの性格が大きく違う方向に向かってしまった子がいるかもしれません。
収入の格差というものほど残酷なものは無く 何にせよ数字でハッキリと表れてしまう。
言い方は悪いですが 収入が低い方のメンバーや家族はいままでどう感じてきたのでしょうか。胸を痛めたこともあったでしょう。
℃のメンバーを増やさないで欲しいのは自分も一緒です。卒業はあってもどうか追加はしないで欲しい。
何もかもが急すぎます。
そして梅さんには自分の道をしっかり歩んでいって欲しいと思います。我々ファンはただ応援することでしかできないけれども。。。。。
でも,seasonzさんが前記事で書かれたように,桃⇔℃のように現グループの壁を越えてキッズで交流しているのも事実で,案外普通の同僚会社員同士のように軽い気持ちで「儲かりまっか」的なノリでいてほしいです(笑.
エッグから℃への加入に関しては私も反対ですね.娘。とは違い,入れ替わり文化が無い=結束の強さだと思いますし.
キッズから娘。への加入が無かったのと同様に,エッグはエッグ内で常設グループを,と思います.
恐らくは思い入れとか言った物が大きく左右する物なんでしょうね(違っていたらごめんなさい)
俺は今でこそはキッズ出身者も受け入れていますが去年までは否定的な女、色眼鏡で見てきました。
℃-uteってグループ事態はドン底から上がって来たイメージがあるのである程度は認めてましたが
Berryz工房は完全に拒絶していました。ですのでベリキューは最終週以外は見ていません。
(最終週の頃、舞美に対してようやく受け入れた次第です)
その後、よろセンで熊を見てから少しづつ興味を持ち初めました。
正直、興味を持つまでの彼女達(マーサを除く)は俺には道端の小石(あの頃の俺からすると、
かなり緩和に表現しました)にしか過ぎませんでした。
ですので何故、反対なのかは分かりません。けど、そこには強い思いが有るものだと思います。
俺は昇進賛成派ですが正直、このまま活動を続けてくれりゃ、どっちでも良いです。
どう言う選択を事務所がするにしても残されたメンバーを見守って行きましょう。
P.S.
しばらくはハロプロから離れて一般の視点から見守って行きたいと思っています。
実は最近、去年から病魔に患っていた身内に不幸が有りました。
元々はその身内の事で色々な辛さから逃れる為に彼女達にすがって来ました。
しかし、今のこの状態にこれ以上、彼女達に何かがあった際には耐えきれそうも無いので…。
>Jasmine029さん
本当は収入の事なんて生々しくて書きたくなかったのですが、梅田家も梅田家なりの怒りと言い分もあるだろうなと想像していたら、いたたまれなくなって書きました。
℃-ute、このままでいいですよね。充分個性あるし、人数少ない方がファンじゃない人にも個を覚えてもらいやすいし。たとえば、Perfumeだって、三人なのに、本名全員言える人はファン以外でどれだけいるか?って事ですよ(笑)。
梅さんの幸せは強く願っています。
>origin86さん
そうですね。キッズは同期であるので、年齢やユニットを越えた絆をメンバーから感じますね。℃メンなんて、事務所にあんなひどい格差を付けられたのに、ベリメンと仲良しだったりするのを見ると、清々しい思いです。
メンバー追加に関して、おっしゃるとおりです。全面的に同感です。
>通りすがりさん
そのような事があったのですね。いい言葉が見つかりません。すいません。
アイドルを応援する事は楽しい事ばかりでもないのですよね。時には苦しい事もあります。
また、いつかハロプロを思いっきり応援出来る日が来る事をお待ちしております。
メンバー追加については、改めて自分の意見を記事に書こうと思います。
>ベリこはキューさん
キッズに歴史あり!というか、強い絆結びつきを感じますね。あのDVDパンフとマガジンは良かったですね。
桃子に℃-uteに来てほしいと言うのが洒落にならなくなってしまいましたね。