ダンスというものは世界中に形を変えながらも存在していて、それは例えば祭りの場に彩られるものであります。人々は一年の幸せや作物の豊作を祈り、体を躍らせる。どこの国にもそれが存在しています。
その普遍的なものである筈のダンスというものを「魅せる」ものとして商売にしたのは、どこが元祖かはわからないけれども、現代に於いて選ばれし者のダンスはお金をとる事が出来るものとして、広く世間に認知されるようになりました。
いつしか、アイドルの世界でもダンスは必修科目のようになり…。
別に踊らないアイドル歌手がいても良いと思うし、ダンスが出来る事が人気を得るための必要条件とも思わないけれど、そういう定義を自らに嵌めてしまえば引き返す道はなくなります。
それでも当事者は新たな認識を持って先を見つめていて、今までの流れに留まる事を良しとは思っていないとしたら、それはとても頼もしい。
「ピョコピョコウルトラ」が発表された時にモーニング娘。は新しい道を歩き始めていた訳で、ちゃんとメンバーはそれを認識している事がインタビューでわかった。それを口にしたのがデビュー一年ほどの新人というのが頼もしい。(発売中のCDジャーナルのモーニング娘。インタビューより)
ダンスは国が変われば形が変わるように、一つの形ではない様々な表現法がある。確かに去年までの数年間のモーニング娘。のダンスパフォーマンスはカッコ良かった。では、これからはどんなダンスの方向性になるのか?それは勿論、何か必然性を突き詰めた結果の形であり、モーニング娘。の場合はそれは所属メンバーの個性によるもので決まっていくように思います。モーニング娘。が変わっていく部分はメンバー編成だけではなく、その音楽性も含めたダンスの表現と演出にもあるのが醍醐味です。
モーニング娘。『ピョコピョコ ウルトラ』 (MV)
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