先週、真野恵里菜ちゃんのファーストアルバムが発売されました。タイトルは「FRIENDS」。このタイトルがシンプルだけれど味わい深いです。色んな意味にとれます。ハロプロの仲間、いつも真野ちゃんのバックで踊ってくれるエッグの子達「FRIENDS」。いつも真野ちゃんを応援してくれるファンのみんな「FRIENDS」。
そんな真野ちゃんのアルバムを一曲ずつ感想を書いてみたいと思います。実は毎日のように聴いています。そのくらい気に入っています。それでは、レビュースタート。
乙女の祈り
真野ちゃんの記念すべきメジャーデビュー曲。春は別れの季節である訳ですが、「君との思い出は大切にするよ」と、クセのある優しい声の「あなた」に言われた主人公の想いを、クセのないクリアーな真野ちゃんボイスが奏でます。
デビュー曲にしては地味かと思われたこの曲も、こうして今聴くととても良く聞こえるのは、このあとに新しい思い出が積み重ねられてきたからでしょうか。このあと、明るい真野ちゃんを見る事が出来る事をわかっているからです。
OSOZAKI娘
テレビ朝日のクリスマスキャンペーンのテーマソングにもなっているこの曲。CMも本人出演。事務所、いい仕事取ってきますね。
http://www.tv-asahi.co.jp/xmas/
曲もとてもキャッチーなメロディで、シングルになってもおかしくないくらい。サビから始まる曲って、何故か心が浮いてきます。この曲も、そのドライブ感あるサウンドに、真野ちゃんの一番安定している部分の音域が重なり、心地よいマッチング。コンサートでも盛り上がりそう。
世界は サマー・パーティ
コンサートで盛り上がっているサードシングル曲。スマイレージの越声も初々しいかぎり。
この曲はいわゆるモータウンサウンドで、ダイアナ・ロス&シュープリームスの「恋はあせらず」な訳ですが、この曲のエッセンスを取り入れたアイドルポップスは昔から多く定番です。そのアイドルポップスの定番をサードシングルに持ってきたあたり、真野ちゃんはオーソドックスに売っていきたいという事務所の意思を感じます。勿論、それは正しいと私も思っています。王道アイドル真野恵里菜です。
いつもいつでも
オカリナの音が印象的な曲。'70年代的な、フォークだったり、歌謡曲だったり、そういう「昭和」な匂いが感じられるこの曲は、普通の日本の風景が浮かんでくるようなサウンド。
たとえば、夕日の公園と真野恵里菜。たやすくイメージ出来るシチュエーションです。そんな情景を思い浮かべながら聴いてみたい曲。
ラララ-ソソソ
インディーズ時代の三部作の三作目。この曲を絶賛している人は、あまり多くない印象で、名曲だと思っている自分は淋しいかぎりなのですが、イントロのピアノの音色、歌詞の優しく切ない世界、そしてそれを澄んだ声で少しぎこちなく歌い上げる真野ちゃん。三つの要素が控えめでありながら、強く融合しています。
良い曲というのは曲の情景が浮かんでくるもの。そう言ったのは確か秋元康さんだったでしょうか、この曲も冬の学校生活の情景が浮かんできます。陽射しの低い冬の太陽に照らされ、少し憂いを見せる真野ちゃん。そんなPVを見たい。
はじめての経験
夏の曲はハロプロだけでもたくさんあります。今年も何曲も生まれました。夏とアイドルポップス。切っても切り離せない関係。だからこそ、夏を歌った名曲を持っていないアイドルは損をしている。そう思えるのです。
既にインディーズ時代に冬の曲、メジャーデビュー曲で春の曲を歌ってきた真野ちゃん。夏の歌は似合うのか?そう思った人がいたかもしれません。
この曲がその答えです。歌詞、メロディ、アレンジ、振付、そして歌声。ベストアイドルサマーソングです。
ラッキーオーラ
インディーズ時代の曲は、ここ最近のハロプロにしてはかなり安定した出来映えの曲が並び、自分はそれで真野ちゃん熱が加速したようなものだけれど、改めてこうして聴いてもヤッパリ良い。
この曲はなんと言っても、音がとてもドラマティック。アニメの主題歌みたいな、いい意味で力んでいるキーボードの音が、電子ドラムの少し安っぽい音で中和されているのもバランスが良い。
ノリのいい曲なので現場では騒ぎたくなるところだけれど、この曲はなんか騒いで観てしまうのは勿体ない曲に思っています。バックの音と合わせて楽しみたい。
サンタのサキソフォン
スカビートでクリスマスソング。それだけでもハッピー。歌詞の「ピカピカ」とか「チョキチョキ」という響きがいいリズムを生み出しています。
楽しく可愛いを前面に押し出したこの曲は、実は一番等身大なのかもしれません。むしろ、クリスマスシーズンを過ぎたあたりから、なんとなくツボに入りそうな曲です。
この胸のときめきを
真野恵里菜、秋を歌う。そんな感じの四枚目のシングル。さすがに、こういう曲ではバックダンサーはいらないだろうと当時思っていましたが、CDで聴くと、そこには真野ちゃんの姿しか浮かんできません。しかし、それは歌詞から受ける孤独感が原因に違いない。
アイドルソングとしては、それだけでは暗くなってしまって寂しいので、やはりビジュアル的にはスマイレージやエッグ選抜隊は必要なのでしょう。その姿を思い出しながら聴く事にします。
まつげの先に君がいる
コニー・フランシスあたりの'60年代アメリカンガールポップを思わせる楽しい曲。こういう路線も実はとてもハマる事がわかったという意味で、このアルバムを出した意義があったというものです。
「パヤパヤ~」というバックコーラスと真野ちゃんの歌声が重なり、心地よく可愛らしい仕上がりです。こういう曲は、シンプルだけれど飽きない筈。歌詞の世界も本人とピッタリな筈。
おやすみなさい
デビュー曲のC/W「水色想い」以来のボサノヴァ。まさかアルバムにこういう曲が入っているとは思いませんでした。しかも終盤にセリフ付き。「明日もいい日でありますように おやすみなさい」これを聴きながら就寝している人も少なくない予感。
真野ちゃんの持っている癒し力をここで使ってくるとは、曲順の妙と言いましょうか。良い余韻が残ります。
マノピアノ
そして、ラストはこのインディーズデビュー曲。新録音です。インディーズのバージョンと連続で聴いていると、歌の成長がハッキリとわかります。「と~」「を~」などの語尾が不安定で、それを力みぎみに歌うために、初々しいほどに肩に力が入っていたインディーズ時代。
その頃から一年半の時を経て、真野ちゃんが「あいたいよ~」を感情の入った抑揚を付けて歌えるようになるとは。嬉し涙がこぼれそう。
欲を言えば、演奏も本人の弾いた音にして欲しかったです。これは、インディーズの頃から思っています。演奏は特別上手くなくてもいい。そこに真野ちゃんの今があるのです。
(初回限定おまけDVD)「まのえりHISTORY」は50分を越える内容で、お得感いっぱい。真野恵里菜「FRIENDS」は、アイドルポップスを愛する全ての人達にオススメいたします。
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>GABUさん
いいですよね。自分も期待していたので、良い一枚に仕上がっていて嬉しいです。
「マノピアノ」は、真野ちゃんそのものを表現した歌だと思うのです。歌詞も一見シンプルだけれど色んな意味を含めているように感じ味わい深い。曲が本人と一緒に成長するのは素敵な事ですよね。
舞台、評判になっていたのは知っていましたが、そこまで感動的だったとは観にいけなかった事が悔やまれます。DVDで観てみたいと思います。花音も真野ちゃん同様、演技面で期待の星ですね。勿論、なっきぃや舞美ちゃんも。
>Unknownさん
はじまめましてという事になりますでしょうか。次回はお名前を書いていただけると嬉しいです。
自分もジャケットの、今まで見た事無いような真野ちゃんの表情が気に入っています。いいアルバムはジャケットも良いですよね。
>Jasmine029さん
こんにちは。1stアルバムというのは一生に一枚のものですから、それが良い作品になって良かったですよね。聴けば聴くほど発見があるし、いわゆる「捨て曲」が一曲も無いですね。名盤だと思います。
「ラララ ソソソ」はイベントで初めて聴いた時、イントロの真野ちゃんの演奏から鳥肌が立ちました。歌詞、曲、アレンジ、そして歌。全て良いと思います。余談ですが、イントロは真野ちゃんが現場で何度がミスっているので、演奏が難しいのでしょうかね。
ついに真野ちゃん記念の1stアルバムですね。曲をかけば一目瞭然ですが相当力が入っているのだと思います。
聴いている回数を重ねるうちに色んな曲に愛着が増してもきます。
真野ちゃん、アーティストとしてまだまだ成長中ですね。
ラララ-ソソソ、自分も好きです。内容が明確にストーリーとなって思い浮かんでくるんです。
良いですよね、僕も毎日聴いてます。℃‐uteの
キュティークイーンと同じく飽きません。
真野ちゃんを品川ステラボールからずっと観ていますが、本当に成長しましたね。
じつは、マノピアノをかなり酷評した手紙を送ったことがあります。
大事な曲なのでアレンジを換えてでも、
まず自分が愛せる曲にして大切に歌い続けてほしいと。
マノピアノ
ALBUM、VERSION、
僕のNo.1Songになりました。
まつげの先に君がいる。
1stTourでも唄っていたみたいですね。
僕は、青山円形劇場
恋するハローキティの
エンディングで聴きました。
舞台は、とても感動的で観客席のほとんどが泣いていました、僕も三度ほどやられましたね。
それ程素晴らしかった。
真野恵里菜、大物です。じつは、かにょんが凄く良かったんです。
来年度のハロコンは、
仕事で行けないので残念です。
レポート楽しみにしています。では、失礼します。