医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

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宇和島徳州会病院の倫理委員会、移植は適正と判断

2011年06月24日 | 雑感
↓以前、こんな記事を書きました                      ↑朝日新聞より引用

倫理委員会

病気腎移植の執刀者自身からの論文

宇和島徳州会病院の倫理委員会、移植は適正と判断
臓器移植法違反容疑で逮捕された東京都の医師堀内利信容疑者が、昨年7月に腎移植手術を受けた宇和島徳洲会病院(宇和島市住吉町2丁目)で23日、医療法人徳洲会グループの能宗克行事務総長(55)が会見。移植手術を「倫理委員会で適正と判断した」と述べ、現時点で警察からの照会もないとした。同病院によると、ドナーは20代男性で、提出された戸籍謄本では2010年6月下旬に養子縁組をしていた。堀内容疑者は同月上旬に関東圏の徳洲会グループの病院を受診した際、移植を希望。同下旬ごろ、宇和島徳洲会病院で万波誠医師(70)の診察を受けたという。病院は翌7月22、23の両日、2回にわたり倫理委員会を開催し、移植手術を承認。29日に万波医師が執刀した。堀内容疑者は8月23日に退院している。倫理委の内規では、養子縁組の期間が2年以上たっていないと、移植手術を認めないとしている。今回のケースでも縁組からわずかな期間であることに委員から疑問の声が上がり、病院は計3回、堀内容疑者とドナーから聞き取り。2人は約5年前からの知人で、3年前から実体的な親子関係にあると認めたとしている。
(愛媛新聞より引用)

腎臓提供男性、手術後に失踪…臓器売買事件
生体腎移植を巡る臓器売買仲介事件で、臓器移植法(売買の禁止)違反などの疑いで逮捕されたクリニック院長の堀内利信容疑者(55)が、2010年7月に生体腎移植手術を受けた際、ドナーとして腎臓を提供した埼玉県在住の20歳代の男性が手術後に失踪し、今年2月、警視庁に捜索願が出されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。捜査関係者らによると、この手術は「宇和島徳洲会病院」(愛媛県宇和島市)で行われ、万波誠医師(70)が執刀した。ドナーの男性について、堀内容疑者の妻の則子容疑者(48)は警視庁に対し、暴力団組員・滝野和久容疑者(50)とは別のブローカーに1000万円を支払い、紹介してもらったと説明。堀内容疑者と男性は手術直前の10年6月に養子縁組している。同庁は、このブローカーも暴力団関係者とみており、男性の失踪との関連を調べている
(読売新聞より引用)

「執刀医に養子の経緯伝えた」…開業医の妻供述
生体腎移植を巡る臓器売買事件で逮捕された開業医、堀内利信容疑者(55)の妻則子容疑者(48)が、警視庁組織犯罪対策4課の調べに対し「宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の執刀医に養子縁組の本当の経緯を全て伝えていた」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かった。組対4課は、執刀医が臓器売買や養子縁組の偽装を認識していた可能性があるとみて慎重に裏付け捜査を進めている。

一方、同病院はこれまでの記者会見で、臓器売買の認識はなかったと主張。養子縁組から1カ月もたっていなかったことから、倫理委員会を通常の1度ではなく2度開いた上で、「3年前から事実上の親子関係にあった」と判断して移植を承認したと説明している。もう一人の執刀医の万波(まんなみ)誠医師は病院側に「倫理委員会を通った手術について粛々と最善を尽くした」と話しているという。臓器移植法は、臓器売買の事実を知りながら、臓器の摘出や移植をすることを禁じ、違反した場合には5年以下の懲役か500万円以下の罰金を科すと定めている。
(毎日新聞より引用)



少なくとも私の施設の倫理委員会では、「養子縁組の期間が2年以上たっていないと、移植手術を認めない」という規則があった場合
それに合致しないのに、「適正」と理屈が付けられるまで何度も聞き取りを行ったりはしません。それでは規則の意味がなくなってしまいます。
愛媛新聞に書いてあることが事実だとすれば、こうなった以上、宇和島徳州会病院の倫理委員会に問題があったことは否めません。

私の施設の倫理委員会は、教授3名、外部知識人4名、一般市民4名から構成されていますから、
こんな結論を出したら外部知識人4名、一般市民4名から必ずクレームが出るでしょう。


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コメント (1)
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