そば切り 井月庵

趣味ではじめた、そば打ちの日記です。蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々 のはずが・・・ランタン、ストーブ、模型工作などへ

第11回千葉県そば大学講座に参加しました。

2018年07月29日 | そば祭り・イベント

7月28日(土曜日)

 台風12号が取り舵一杯で関東から東海に進む模様でした。テレビでは隅田川の花火大会の開催について話していましたが、井月庵の気がかりは「そば講座」の実施についてでした。

 金曜日の昼にHPを確認しましたが、やらないとも書いてないようなので、取り敢えず千葉に向かいます。ちょうど台風の進路をすり抜ける形です。

 朝、5時に車で出発して、途中首都高に入る手前で事故渋滞につかまりました。それでも9時受付開始となっているので、時間の余裕はたっぷりです。(スムースに行けば2時間30分くらい)

 会場での台風の影響が最も大になるのが講座の終了時点と予測されたため、会場に近いコインパーキングに7時50分ごろに到着。途中で購入したおにぎりとサンドウィッチを食べて朝食としました。

 9時までには1時間ありましたが、会場に行ってみると既に一杯の状況です。朝早いのが苦にならない連中ばっかりです。来る途中のカーラジオからは電車が止まっただの言っていましたが、どこから湧いて来たのかと言う感じです。(おのれもであるが。)

 HPにあれだけ写真撮っちゃダメと書いてあったので遠慮してテキストの表紙と目次を載せて置きます。

日大の写真を撮るのも何か気が引けて撮影しませんでした。

テキストの内容はHPからダウンロードできるのでそちらを見て頂ければと思います。

 

 「蕎麦の魅力」の講演の中で、「なぜ蕎麦屋が商売できるのか」。という問いに、「蕎麦切りは誰にでも簡単にできるものではなく、特殊技能が必要なので金を払って外食するのだ」と話されているのが印象に残りました。なるほど、単なる製麺技術だけで考えれば。蕎麦打ちは数回でもそこそこのモノが出来ると思います。でもそれだけでは蕎麦は成立しません。茹では勿論、ツユや種物、什器、みせ(提供方法)が揃っていなくではデメでしょう。むしろ、そっちの方が重要な気がします。

  あと、「ルチンは水で練ると変化してゼロになる」と話されていました。でも水で練ってもルチンが豊富な「満天きらり」という韃靼そばの品種を開発したと宣伝がありました。じゃあ、普通の蕎麦はルチンが豊富!と謳っておきながら、結局ゼロなのか?と何やらモヤモヤが・・・・

 プロの蕎麦打ちは正に特殊技術という感があり、特別であるが当人には至って普通なそば切りを作ろうという思いの発露の様でした。

 長池さんのDVDを既に見ていた井月庵にとっては、手の平で叩き延しをして麺体内部の水分を表面に出し、液状化効果を期待する。手は一番優れた道具である。粗びき蕎麦を細く長く作るためには、何でも使って見ると言う執念の成果と記憶していました。でも会場で長池さんが、麺体をペタペタ叩くと、皆が面白がって手を叩いて笑うのを見ると何やら切なくなりました。でもDVDの会場販売は早々に売り切れていたのが何よりでした。

 会津磐梯そば道場の長谷川さんは、今年の1月に行われた佐久間蕎麦まつりで拝見していました。φ40mm位の一本棒で、地延しでは麺棒の加減だけで麺体を回転させる技や叩き延しで丸延しのまま最後に2,3回調整延しをするだけで畳に入るなど、驚きの連続でした。

 駒板が独特で枕の高さが35~40mm位あり、角度が付いていました。「包丁を倒して駒板を送る感覚は無い。」と言われていました。1kg打ちでは駒板の天端と包丁が合っていない様に見えましたので、打つ量に応じて畳の高さ(厚さ)が違うため枕の高さが高い(余裕を持たせている。)と解釈しました。

 隣の席に座られた「東京そばの会」の方と言葉を交わし、井月庵の疑問等に丁寧にご説明頂き、大変ためになる講座となりました。

 戦利品

 

「たのしいそばうち」の英語版を購入しました。500円

 日本語版の英語翻訳ではありませんでした。内容は外国の方にそば打ちを説明するテキストです。

大豆とかブドウとか例えも面白いです。外人さんがそば打ち教室に来たけどどうやって説明しよう?!と悩んでいる方にはいいかもしれません。

 

 


第11回千葉県そば大学講座 2018.07開催される(予定)

2018年04月26日 | そば祭り・イベント

千葉県そば大学講座が今年も開催されることになりました。

井月庵は単なる受講希望者の一人であるため、現時点においては「単なる賑やかし」である。

以下はHPからの抜粋です。

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平成30年7月28日(土)に以下の内容で開催します
   会場:日本大学生産工学部津田沼キャンパス37号館101教室

募集定員:400名

テーマ一覧 (受講生によるビデオ・写真撮影等は堅くお断りいたします

・粗碾き蕎麦打ちの基礎知識:手打ちそば ながいけ当主 長池泰弘氏

・そばの魅力:NPO法人江戸ソバリエ協会顧問 稲澤敏行氏

・華麗なる蕎麦打ちの競演:粗碾き粉と古式会津磐梯丸打ち:手打ちそばながいけ当主 長池泰弘氏・磐梯そば道場主宰 長谷川徹氏

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 今回参加が出来れば3回目という事になるが、前回500人近くの参加者で会場を2つに分けた経緯もあり、受講証の入手は難しくなりつつある。

前回の予定では、地元静岡の「八兵衛」の町塚さんが実演予定とアナウンスされていたが、どうやら同じく地元静岡の「ながいけ」の長池さんが講演されるらしい。

 「ながいけ」さんと言えば言わずと知れた超粗挽き蕎麦であり、数年前に今までの探求の成果をDVD+教本として一般に提供されるに至っている。

 不肖、井月庵も入魂の蕎麦打ちDVDを購入した一人である。

 

 井月庵が思うに、超粗挽きとなるとこれは趣味の世界であり、これを営業蕎麦で提供し、一般に講演までしようとは当に「粋・蕎」と勝手に心配してしまう。

 今回は事務局から、厳しく、今まで以上にビデオ・写真撮影は禁止!!と注意されていた。

 「勝手にSNSに投稿するのもダメだよ」とも書いてあったので、ブログに写真掲載するとしても・・日大の外観位であろうか。

 メモは良いとしても、「そんなにナイーブな話題・データが公演されるのか!?」

 こうしては居られない。トットと申込用紙に記載して、郵送しなくては、参加費3500円を「ゆうちょ」に振り込ねば。

 

 余談であるが、振込手数料がバカにならない世の中である。が、「ゆうちょ」は大概口座を作っているからなのか、嫁が「手数料がかからない」と言っていた。そうだ、全麺協も「ゆうちょ」の口座を作ってくれないものか。

 

 


H30蕎麦打ちの新年度

2018年03月05日 | そば祭り・イベント

 3月は年度末、新年度に向けていろいろと計画を立てる月でもあります。

 新年度に向けて所在地の市の講習会案内が来ました。(回覧板です。)

 一見すると例年通りの講習会内容なのですが、講師の顔ぶれに変動がありました。井月庵が4年程前にお世話になり、昨年まで精力的に活動されていた講師のお名前が見当たりません。そうかと思うと、近所の昇寿の大将のお名前を発見しました。

 むむ、一応のこと自分はズブの初心者では無いと思っていますが、素人である限り永遠の初心者でもOKかと考えると、「初心者対象」と書いてあってもここは参加したくなりました。

 今年は、講習会に参加申請しようと思いますが、昨年、抽選に漏れた経緯もあり、どんなもんでしょう。

 

 

 全麺協の特別個人会員のため、今年も年会費の納入案内が来ました。

昨年、「請求書」だけよこしやがってと思っていたら、今年は「年会費納入についてのお願い」という手紙が添えられていました。

 これは、井月庵の声が届いたのではなく、他にも多くの心あるシッカリした方が声を掛けられた次第でしょう。

 手紙に次の事項が書かれていました。

「有段者で特別個人会員に新規加入する場合は、会費は過去3年以内にさかのぼって納入してもらう云々」

 はて?どういう事でしょう、「定款」を読むと、「途中で抜けても、会費を払えば、以前の立場で復帰できるよ」と書いてあるようなのだが、特別個人会員の年会費5000円が一般の2000円よりだいぶ高いから、受験しない年は抜けて、受験する年に復帰のパターンを想定しているのでしょうか?

 愚痴を言えば、近所に加入団体が無いから、特別個人会員なのであって、井月庵は趣旨に賛同して意気に感じて5000円払っている旦那や分限者では無い。どちらかと言えば、情報化社会にあって、「情報弱者」なのだが、それが「特別」なのだろうか。

 本当は入れてあげたく無いけど、「特別」に一般より高い会費を出せば入れてあげるという事なのだろうか。協会のイベントに手弁当で参加する一般会員にくらべて、協力体制が緩いので「特別」なのだろうか。

 まあ、そんな些細な事でいい大人が、全体の主旨に反駁するつもりもないので、カミさんに年会費と入金手数料を手渡しました。

 

 


佐久間新そば祭り2018に行く

2018年01月21日 | そば祭り・イベント

1月21日(日)

天竜川の佐久間ダム近くで今年20回目を迎える、佐久間新そば祭りに行きました。

20日(土)から2日間執り行われていましたが、土曜日は仕事の為、21日の日曜に行きました。

実のところ、21日は富士宮の高砂酒造の蔵開きがあり(昨年の1月のブログをご参照頂ければ幸いです。)当初は蔵開きに行くつもりだったのですが、佐久間のイベント情報をネットで確認した結果、会津桐屋の唐橋さんが蕎麦打ち講習に来られることを知りました。

 後で知ったのですが、20年前から唐橋さんは佐久間に毎年来られていたそうで、なんで今まで知らなかったのかと驚いてしまいました。

 また、地元浜松、佐久間だけでなく、飛騨深山そば、会津磐梯そば道場、会津きり屋、中村豊蔵商店まで出店されていました。

 ということで、「これは飲んだくれている場合じゃない」ということになりました。

 朝、7時に出発するために、嫁の家事を手伝って、洗濯物を干し、東名-新東名を使って片道2時間5分を急ぎました。

秋葉ダムを超えて

佐久間へ

9時15分ごろに会場に着きました。

10時頃にはお蕎麦屋さんに行列ができていました。

嫁と二人で食べたお蕎麦は・・・・

麺工房 徳庵のざる

飛騨深山そばのなめこ蕎麦

がんばらまいか佐久間の山菜蕎麦

野田やまびこ会のかけとろ

会津磐梯そば道場の地鶏そば

 

そば打ち体験コーナーはちゃんとした蕎麦打ち道具が用意されて居ました。ちゃんとした道具があると蕎麦打ちがより楽しくなると思います。

 

11時から唐橋さんの蕎麦打ち講習会

その前のリハーサル風景

本講習は盛況でした。

井月庵はちゃっかり講習会をビデオ撮影に成功。これは収穫、収穫。

おまけに、唐橋さんの打った蕎麦を井月庵と嫁の二人で入手しました。

会場のきり屋さんのブースでストレートのお汁と蕎麦味噌を購入してお土産になりました。

ということで、お土産の一部を開陳!!

さんざん蕎麦を食べたのに、家に帰って夕飯も蕎麦。

ゲットしたお蕎麦を嫁に茹でて頂きました。もちろん、蕎麦味噌を舐めながら、本日諦めた蔵開きの替りに月桂冠を常温で。

 平打ち麺で切りベラでした。こうして写真で見ると、よけいにまじまじと確認されます。

愚息は「食べやすいお蕎麦」と評していました。 あれ、洗いが十分で無いようで茹で泡が着いている様な。

 中村豊蔵商店で駒板を購入しました。

駒板の中央がアーチになっていて、ソフトランディングの一助になりそうな仕様になっています。カタログ1万500円が、9000円となっていましたが、十分に高価な駒板です。

 買うか買わないか迷ってしまうところですが、「やらない後悔よりやった後悔、光陰矢の如し」と考えて試してみることとしました。

 新しもの好きの単なるミーハーなだけかも!? まあ、いいか。

次回、蕎麦打ちで使って見ようと思います。

 おっと、その前に、蜜ロウで表面をコーティングするのと、屋号の焼き印を押して置かねば。

 

 

佐久間は仕事では何回か訪れていましたが、自宅から行くのは結構遠い。帰りの運転は嫁に代わって貰ったが、爆睡してしまった。


年越しそばの準備

2017年12月11日 | そば祭り・イベント

今年は、全てを自家栽培のそばで賄えそうなのです。

例年より気合が入って居る為か、準備に余念がありません。

75人分を用意しようと目論んでいます。

 

1.5kg×5回=7.5kg(75人分) 2:8(にはち)の蕎麦でそば粉6kg:割り粉1.5kgとなります。

自家栽培の今年のソバが玄蕎麦で10.6kg採れたので来年の種を抜いて、歩留まりがどんなに悪くても6kgはそば粉になるでしょう。

 

1.かえしづくり

 幸い、今年つゆを作った時に余分に注文しておいた「そば膳」と「本膳」が1本(1.8L)づつ下の倉庫に余っていました。

 醤油1350cc、砂糖240g(上白糖)、みりん350cc(三州みりん)で75人分の「かえし」ができる計算をしました。

 醤油をどちらにするか迷うので、2種類作りました。(正確にはそば膳1.8Lと本膳1.8Lと混合の3種類)

 12月2日に作って、3週間ほど寝かします。

 

2.ソバの実を洗う

 「大地の香り」のする蕎麦は良いですが、ソバの香りか、本当に土が入って居るかは似て非なるものなので、井月庵は収穫したソバをお米を研ぐように洗ってしまいます。

 利点として、水に浮いた枝や未熟のソバと実入りの良いソバを選別できます。また、比較的大きな石が取り除けます。そして泥などの細かい不純物が洗い流せる事にあります。

 欠点は、洗って乾かすときに、1.2m角程度の網を張った枠に何枚も広げて乾かすのですが、数が足りずに麹せいろ等に広げると乾く前に芽を出す慌て者がいる事です。

 

3.そばを干す

 乾燥湿度14~15%がそばの乾燥具合として適している様ですが、蕎麦専用の湿度測定器は5,6万?と高いですし、長期保存をする訳ではありませんので、接指判断です。12月であれば、天気のいい日に2,3日干して置けばいいのではないでしょうか。

 網の枠に広げているので、篩ったり、刷毛で全体を動かしたりしながら、取り切れていない枝や穂を取っていきます。

 網なので、拾いきれなかった、蕎麦よりを小さな石、ほこり、ガクなどが更に取り去ることができます。

 

4.汁の容器を用意する

 1パック2人前として概ね一軒に2パック配る予定なので、2合入りのタレ容器を購入しました。Amazonだと20個で900円程度ですが、送料が500円くらいかかるので、最寄りの「パッケージプラザ」というお店で買っても結局同じ費用です。今年は2合瓶17個、1合瓶4個あれば間に合うのですが、返しを倍以上作っているので、2合角大を2袋(20個/袋)1合角(25個/袋)を購入しました。

 

5.製粉準備をする

 昨年自作した電動フルイ機を取り出して、かた絞りの布巾で掃除します。いつもは使用しない20目のフルイも60目のフルイもかた絞りの布巾で拭いた後、乾いた布巾で乾拭きして、日陰で乾燥させます。

 電動ノコギリをボルトで固定してフルイ箱の動きを試運転しました。

 

12月に入ってから、チョコチョコと作業していたため、写真をアップできませんでしたが、ここまでで、12月10日となりました。

 

今後の予定・・・・ 今週中に出汁用の節、昆布、乾燥シイタケなどを必要数準備したい。蕎麦を入れる容器も用意しなくては。

 後・・・試作の汁を作って、そば粉を製粉して試食をしたい。 下手くそがブッツケ本番で作った蕎麦なんて申し訳なくて配れないです。

下手くそだからこそ、準備に余念がないのかもしれません。