バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

湖泉閣吉乃屋@十津川温泉(十津川温泉郷)

2019-06-22 09:15:33 | 温泉(奈良県)
奈良交通・十津川温泉BSよりダム湖畔を少し歩いたところにある、創業が大正15年という老舗で、十津川温泉では高級の部類になる湖畔の温泉旅館です。

15室の客室を持つこの旅館は鉄筋5階建ての建物で、その姿は十津川温泉の遠景写真に必ずと言っていいほど写りこんでいます。温泉博士の松田忠徳氏も幾度となく宿泊されている評価の高いお宿です。


部屋は和室のみで10畳、または12畳もあって広々。窓を開けるとエメラルドグリーンに輝く二津野ダムのダム湖面が広がります。

この旅館の料理はさすが高級旅館だけあって質の高い山の幸、川の幸で溢れています。
詳細は食べログで。

この旅館の大浴場は1階にあります。入り口の格子戸を開けると脱衣所越しにダム湖と対岸の山並みが目に入ってきます。広々とした内風呂には十津川温泉らしい芳しいアロマのお湯が掛け流されています。

十津川温泉は湯量が豊富なので、すべての旅館が同じ源泉からの掛け流しです。タンクで貯めて旅館に配湯しているのと違い、熱々の源泉をそのままの状態で各旅館に配湯しているので、お湯の鮮度が一味違います。

しかし問題は源泉の温度が高いこと。加水しなけりゃ浸かれないし、加水すると温泉が薄まる。どこの旅館でも熱い源泉を冷ますのに苦労しているようです。この旅館でも源泉を適温にするのに工夫があって、温泉のパイプをダム湖に沈めて冷まし、加水することなく極上のお湯を提供しています。

湖畔に接した露天風呂は眺望も極上で、波穏やかなダム湖の景色と、時おり現れるヤマガラの鳴声に心癒されながら湯あみを楽しむことができます。

一角に備えられた銘木をくりぬいた野趣あふれるお風呂も人気で、十津川の極上のお湯を独り占めにすることができる…

ある日、突如霧が湧いてきて、一瞬にして幻想的な情景が広がりました。山の天気は変わりやすいというが、温泉に浸かりながら天候の移り変わりが実感できる…自然と一体化したような気分にさせてくれました。

・場所:奈良交通・十津川温泉BS
・泉質:ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物泉 70℃
・訪問日:2006年8月1日


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