JR北陸本線・小松駅からバスで30分ほどのところ、ゆのくに・加賀の名泉のひとつ粟津温泉は、西暦718年に開湯したととされる北陸の温泉では最も古い歴史を持つ温泉です。
旅館13軒のこぢんまりとした温泉街は、賑わっているとは言えぬまでも、各旅館が自家掘りの源泉を持ち、しっとりとした温泉地の情緒を感じることができます。
北陸の温泉街の中心には、必ずといっていいほどある総湯だが、ここにももちろん存在します。この粟津の総湯は2008年に建てかえられて、この辺りでは比較的新しい施設です。
山代温泉や山中温泉の総湯に比したら小ぢんまりした施設ではあるが、さすが新しいだけあって、インテリアも秀逸です。
入り口で靴を預け、その靴の鍵と引き換えにロッカーの鍵をもらう…スーパー銭湯みたいな共同湯らしからぬシステム、少し戸惑いますね。
浴室は丸い浴槽がひとつ、澄明なお湯が満たされています。一部掛け流しとあるので、おそらく循環のお湯の上層部に掛け流しのお湯を投入してオーバーフローさせているのでしょう。
塩素臭は気にならないが、入浴客の持ち込むボディーソープやシャンプーの臭いが入り混じって、複雑な香りが漂っています。
ここはあくまで地元の方々のお湯なので、われわれ観光客がとやかく評論できる筋合いはないのだが、せっかくの良泉のこと、もうちょっとお湯を活かす工夫はないものでしょうか。
・場所:小松バス・粟津温泉北口BS
・泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 50.9度
・訪問日:2009年1月12日
松の木を見ても年輪を感じます。
鄙びた温泉街・・・粟津温泉って有名なのに、そうなんだ。。
総湯・・・天井が高いと開放感があっていいですね~。