今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

冬芽の人

2013年05月17日 | 「本」のひきだし

ブクログより


めずらしく女性が主人公である。
めずらしく地味で、静かな展開である。
めずらしく外国人が出てこない。
よって、非常に入りやすく、読みやすい。

主人公は、元刑事で、今は静かに暮らすOL。刑事をやめる原因となった事故を今も引きずっていて、自責の念に苛まれる日々である。
そんな彼女の前に現れた一人の青年が、終わった事件を掘り返すきっかけを作り、いつしか深みにはまっていく・・・
とありがちなストーリーではあるけれど、古い田舎の村の因縁や、それによって道を踏み外した現職刑事など、一応の枝葉ははりめぐされ、結構な読み応えのあるものとなっている。

派手なアクションや、暴力も主人公が女性なのでそこそこだし、最近多かったやたら外国人がいっぱいでてきて、訳がわからなくなる話よりはずっと良かったかな。



冬芽の人 / 大沢在昌
★★★☆☆


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