唐突ですが猪肉を召し上がったことはありますか?
なんとなく臭いが独特で苦手というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
私も昔いただいた猪鍋はあまり美味しくなかった記憶があります。
でも天城への入口に(河津側)とても美味しい猪が食べられると聞いて出かけてきました。
右手に見える「おかりば」の看板の坂を上がっていくと美しいわさび田がありました。
天城のわさびは全国的にも大変有名な名産品です。
天然のわさびの辛さは想像よりも穏やかですよね。
立派な日本家屋のお店です。
気さくな女将さんに話を伺うと育ったご自宅とのこと。
置かれた大きな寿司下駄に次々とお料理が運ばれてきます。
手作りこんにゃくの中にはわさびの葉が練りこまれていて透明の中の緑がきれいです。
「美味しいというものじゃないけれど、食べる機会ないでしょ?」と女将さんに誘われ、わさびの茎の酢漬けを巻いて初めてわさびの葉を食べてみました。。
とてもやわらかく、辛味は感じず食べやすい葉でした。
盛り付けの美しさ、季節感に感動です。
女将さんは「ここへいらっしゃる日頃忙しい都会のお客さまに季節を感じていただきたくて」とおっしゃいます。
下田に住んでいる人間でもこれだけ感動するのだから都会の方ならなおさらでしょうと思います。
お酒を頼むと「ぽこぽこ酒です。」と竹の筒が出てきました。
お酒を注ぐとあら不思議!
ぽこぽこぽこぽこ・・・といい音がします。
メインの猪鍋です。一足早く「のびる」が具材になっていました。
山の恵みの鍋ですね。
女将さんはお父様、お爺様、ひいお爺様と代々猟師だったそうですが、今は誰も撃たなくなったそうで猪は特定の猟師さんから分けてもらっているそうです。
猪は撃ったらすぐに処理しないと独特の臭いが出てしまうので、そのスピードと丁寧さが美味しさの決め手だそうです。
「うちの猟師さんはキレイ好きなので味はお約束できますよ!」と女将さん。
本当に肉が甘く、豚のようにギトギトしつこい脂ではないので何枚でも箸が伸びてしまいます。
もちろん気になる臭いなんてまったく感じません。
目にも舌にも美味しい料理をゆっくりと贅沢に味わえます。
完全予約制(昼・夜とも1組ずつ/お食事に2時間ほどみてください。)なのでぜひ伊豆にお越しの際に楽しみな目的地の一つとして訪れてください。
コースとは別に単品で金目鯛の煮付けや鹿刺身も召し上がれます。
お問い合わせ/ 猪の里 田舎料理 おかりば
0558-36-8033
※3歳までの小さいお子様はご遠慮願います。