白秋ながや文庫

日々の徒然。

詩「人生の音階」

2013年10月01日 | インポート

人生の音階
                 

聖 子門


ドレミフアソラシド
土霊実葉空死土
自然の音階が聴こえる

 

 

 

土に霊が吹き込まれ
実がなり、
葉がひろがり
空に向かって
手の平を拡げ
死への時を待つ
土に又帰る
人間だってそうさ
おぎゃー
泣きながら
生まれてきて
死へと向かって歩き始める
一所懸命に生きているつもりが
生かされている
空に向かって手を
精一杯に広げ
やがて
実を残し、
葉を遺す
それを
人はそれぞれの人生と呼ぶ

 

 

いつまでもあると思うな親と金
無いと思うな運と災難

 

 

不確定な人間が
不確定な明日を
知ったかぶりなんて
とんでもないことさ
実も
葉も
花も
やがて落ちて
土に帰る

だから
メジャーコードでも
マイナーコードでもない
自然体で
今を生きて
ゆだねる

土霊実葉空死土
ドレミフアソラシド

それが人生の音階さと思いたい


 

天使の梯子


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