シジミチョウの仲間が害虫に登録されることは少ないですが、このクロマダラソテツシジミは登録されています。
日本に入ってきて20年程ですが、近年、その拡大の速度が速まった気がします。ことし初めて観察しました。
市川市の南部地区を調べたところ2か所で確認しました。加藤新田のマンションの植え込みのソテツで3頭の成虫を確認しました。
ソテツの数は多くは無く、個体数も多くないことからここは飛来初期のようです。食害も見られませんでした。
妙典で確認したソテツは食害が見られ、成虫も十数頭が確認されました。
この他、浦安市でも発生を確認しました。
クロマダラソテツシジミは南方系のチョウで、低温には弱く千葉県では越冬は出来ないとされています。
今回確認した個体は、南方で発生したものが発生を繰り返し、北上してきたもののようです。
気温にもよりますが、卵から成虫になるまでの日数は短く飛来したものでも、被害が大きくなることが考えられます。
平成22年にトレボンが適応拡大されてソテツのクロマダラシジミに使用可能になっています。