冬の本堂は寒い。
法事に参列する方々は修行に来ているつもりはないので寒さはNG.
なのでエアコン、石油ストーブで一生懸命温めます。
しかし天井が広くなかなか温まりません。
それでも、法事のある日は早い時間から暖房をつけ法事中寒くないように気を配ります。
本堂内部の構造は部屋の奥にあたる内陣と手前にあたる下陣というスペースに分かれ、外陣には参列者が内陣には僧侶が座ります。
法要中僧侶である私は襦袢に白衣、衣、袈裟など重装備に着込んでいるのでそれほど寒さは感じませんし、狭くて危険なので暖房で温めるのは外陣のみになります。
そこで一つ問題が・・・
内陣と外陣の温度差のため、内陣の奥にある焼香台で焼香をするとその煙がもろに導師である私の顔を直撃するのです。
冷たい空気に乗って焼香の煙が内陣から外陣に移動するその導線の真ん中に導師席があるからなんですね。
お焼香の人数が多いときには目の前が真っ白になってしまうことも、見えないだけならともかく、お焼香中は読経の真っ最中ですから思いっきり煙を吸い込むことになります。
場合によっては参列者もむせてしまうこともあります。。
冬以外の季節ならば煙は上に登っていくので問題はないのですが、冬は横に流れていく・・・
ある時期扇風機を使って煙の流れを変えてみようと試みたのですが、かえって煙を拡散させてしまうこのがわかり断念。
残念ながらこのまま辛抱を続けることになりそうです。
そうですね。護摩を焚くとどうなるのか気になるところです。護摩の場合裸火が出るので周りの温度が高くなって意外と煙は通常通り上に登っていくのではとも考えられるのですがどうなんでしょう。護摩を焚く宗派の方に聞いてみたいものです。
なんせお香を焚く上に更に護摩を焚くので、更に煙たくなる事間違い無しです(^_^;)