清運寺だより

ようこそいらっしゃいました。甲府市にある日蓮宗寺院の住職のブログです。日々の出来事、感想、行事などをご紹介します。

角帽子の汗シミ防止の秘策

2009-08-03 17:42:16 | 道具

この季節、坊さんにとって厳しい季節です。

皆が半袖で涼しい衣類を着ているのに、法要となると白衣に衣、袈裟、角帽子などいろいろ身につけなければならないので、終わった後は全身汗だくです。

一番下に着る夏の白衣は綿ですから洗濯できるのですが、その上に着る衣はたいてい正絹なので、すぐに汗ジミができてしまいます。

しかし、正絹は簡単にクリーニングなどできませんから、出来るだけシミや汚れをつけないように気をつけるのですが、夏の汗には勝てません。

(麻製のものは比較的涼しく快適ですが、汗ジミはできます。)

(化繊の衣もありますが、見た目は涼しげでも、ビニールを着ているようで、正絹よりはるかに暑いです。しかし洗濯できるというメリットはありますが。)

衣の袖には籐でできた腕貫きという筒状のものを腕にはめて、衣に直接触れないようにするグッズもあるのですが、恰好が悪いためか、もこもこして動きづらいせいか最近はほとんどお年寄りしか使っていないようです。

 そして角帽子や、燕尾と呼ばれる帽子類などを法要中かぶっていると、まことに暑く汗が滴り落ちてきます。

この角帽子や燕尾の中には頭に当たる部分に皮が縫い付けられていて、直接肌に触れるわけではないのですが、それでも汗シミができてしまいます。

何人かで法要を終えた後、控え室に帰って真っ先にするのは帽子類を脱いで、その内側の汗をぬぐって、乾かすことです。

時にはティッシュペーパーをはさんで汗取りをする光景もみかけます。

<汗ジミは悩みの種。>

なんとかならないものか?と常々思っていましたが、最近良いアイディアを思いつきました。

それは、夏になると女性が脇の汗を気にして、衣服の脇の内側に貼って使う「あせ脇パット」というシートを使うことです。

 厚さは1ミリ程度で、柏餅の葉のような形のシートを脇にはさんで使うものです。

<あせワキパットは半分に切って使います。>

角帽子への応用の仕方は、身ごろ側と袖側とに分かれている境目を切って半分にします。

半分に切ったシートは半円型なので、角帽子の裏の皮の部分にあたるところのハクリ紙をはがして皮に貼り付けます。

(皮からはみ出る部分のハクリ紙もはがしてしまうと、布に張り付いてしまいます。)

付ける場所は頭の両サイドと額の部分の3か所です。

<汗を吸う表面は白でハクリ紙のついた裏面には白とモカベージュの2種類があります。>

<両サイドに貼り付けたところ、あとは正面に貼り付けます。>

角帽子が麻製の透けるものである場合には内側に貼ったシートが見えないように皮の幅にシートを切って使うとよいでしょう。

中が透けない場合は、皮の部分のみハクリ紙をはがしてそのまま使えます。

汗の吸収力がよいのでサラサラで、しかも消臭成分配合なので汗臭いにおいも防げます。

しかし、使い捨て用なので、皮に貼り付けたまま何度も使いまわすのは皮や布の変色を防ぐためにも、衛生面からも避けた方がよさそうです。

試しに何度か使ってみましたが、よく汗を吸ってくれます。

角帽子の汗ジミにお悩みの方、一度試してはいかがでしょう。

もちろん燕尾にも応用可能です。

ちなみに、使った商品は小林製薬のあせワキパット(20枚入り)のモカベージュ色のものです。

近所のケーヨーデイツーで578円で売ってました。

 たぶんこの商品はスーパーとかドラッグストアなんかに行けば手に入ると思います。

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