乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

超短距離高速バス

2013-08-15 | 埼玉県
 今回は埼玉県にある大宮駅の東方にある東新井団地周辺のバス話です。この団地でまず気になる点が「東新井団地」という名前の停留所が2つあることで、どちらもそれぞれ折返場になっています。

 まず見るのは北側にある国際興業バスの「東新井団地」停留所です。詰所とベンチが置かれ数台のバスが待機できる程度のスペースはありますがそう大きくはありません。


 もう一つの「東新井団地」停留所は東武バス(ウエスト)の折返所で、上記の国際興業バスの折返所よりやや広々とした印象です。なお国際興業バスもここを経由するのですが、国際興業バス側はこの停留所名を「団地南」とすることで区別しています。


 ここに来た目的は新高01系統(首都高経由)さいたま新都心駅東口行きに乗ることです。この路線は短距離ながら首都高速埼玉新都心線を経由するという変わったもので、併走する一般道経由のバスとの誤乗を防ぐためか大きく「高速経由」と書いた札が掲げられているのが目立っています。


 ではその高速経由のバスに乗りさいたま新都心駅に向かいます。どうということもないような郊外の町並みを通って「さいたま見沼」入口で首都高に入ると周りは見沼田んぼが青々としていてちょっと遠くに来たような気がしてきました。


 ただその首都高を走るのはひと区間だけです。わずか2km程度であっという間に「新都心」出口から一般道に下りてしまいます。


 首都高を下りたらさいたま新都心駅東口はすぐです。東新井団地からここまで所要時間はわずか13分、一般道経由のバスに比べると10分程度短く済みます。たった10分でも所要時間全体の割合で考えたら4割以上もの短縮ということになり実用上はもちろん感覚的にも相当違いそうです。


 というわけでこのような短距離路線で面白い経由が設定されていることに大変感心しました。

「埼玉県民の日」の秩父鉄道

2012-11-15 | 埼玉県
 11月14日は埼玉県民の日です。県内の私鉄各社はこの日に県内区間で使える一日乗車券を販売します。幸い県民でなくとも買えるそうなのでこれを使って秩父鉄道に乗ることにしました。

 まず都内から有楽町線で和光市に出て東武の一日乗車券(480円)から使い始めます。東上線で寄居に出たら今度は秩父鉄道の一日乗車券(1000円)を購入しました。秩父鉄道のホームに入ると肉太で好ましい案内がうれしくなります。

 そば屋や水飲み場もいい雰囲気です。

 元都営三田線の影森行き(左)が来たのでこれで秩父に向かいます。


 秩父駅に着いたら県民の日記念の入場券を発売しているというのでこれを買いました。東武・西武・JRと広範囲の連絡運賃が書かれている運賃表がいい味わいです。


 なんとなく道なりに歩いているといつの間にか秩父神社に到着します。


 何だか器用にマンガが描いてある絵馬がズラリと並んでいるのでたまげました。



 絵馬はナゾのまま秩父駅に戻り土産物屋を覗くとここにもあれこれ不気味なほどマンガだらけです。なんだか宿題ができたような気分になりました。



 というわけで帰ってから検索したら「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」というアニメの舞台が秩父ということでいろいろ売り出しているようです。それにしてもずいぶんと長い題名ですね。なんだか「みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん」みたいなのを思い出しました。そういえば夏に伊豆急に乗って下田に行ったときもアニメの舞台だということで絵ハガキをもらえたりしましたが、舞台を具体的に決めて地元と一緒にキャンペーン打つとはなかなかうまい商売を考えるものですね。
 ホームに入ると「アニメツーリズム実行委員会」という字も見え(その時は)正体不明ながらもとりあえずはなるほどと感心しつつ、こんどは元東急8090系に乗って三峰口を目指します。


 そのはずが途中の影森で元国鉄101系とすれ違ったので思わず乗り換えてしまいました。

 こういう運用次第の「衝動乗り」になると一日乗車券は便利です。私は国鉄の車両にお気に入りが少ないのですが、101系はその少ないうちに入るのでこういうことになりました。103系のどこかがさつな乗り心地に比べ上品(?)な感じがするところがなんとなく気に入っている理由です。(一方でよくうなる釣り掛けが大好きだったりするので勝手なものですけれど。)ともあれ今も101系に乗れることを喜びつつ季節はずれの扇風機などながめながら秩父を通り過ぎ大野原まで戻りました。


 蒸機らしき絵が浮かぶカワイイ踏切の「ちゅうい」を見たら再び三峰口行きに乗り、今度は無事終点にたどり着きます。



 とんぼ返りで乗るのは県民の日記念列車「EL埼玉県民の日号」の熊谷行きです。先頭のデキ100形電機と最後尾のデキ200形電機が12系客車4両を挟むなかなか立派な編成でした。これのため三峰口まで上がって来たというわけです。

 特別料金なしの自由席と気軽に乗れる列車なので短区間利用が結構見られ通過駅があるのに鈍行気分になります。(ダイヤは「パレオエクスプレス」のもの)そこに車販が来るのもうれしい点です。

 ちなみに食べ物飲み物やSLグッズの他に例のアニメグッズも販売していてなるほどという感じがしました。

 沿線の山はだいぶ色づいています。車窓を見るにはやはりロングシートよりクロスシートですね。


 さて鈍行気分(?)を盛り上げるのが途中の退避で、通過駅があるくせに「各駅停車の一般列車に」2度も抜かれます。1度目は長瀞です。貨物列車(真ん中の列車)と交換しつつ元東急8090系の羽生行きを先に通します。


 次に抜かれるのが寄居です。抜く方の各駅停車は朱色の元101系でした。

 そろそろ電車に乗りたくなってきたところだったのでここで記念列車を捨て乗り換えることにします。車内の銘板がボロボロなのはちょっと残念です。


 東武伊勢崎線との乗換駅終点の羽生に着いたら暗くなってきたので秩父鉄道乗り鉄をおしまいにします。こうして朱色だと何線の電車なのか一瞬わかりません。行ったり来たりしながらこの日は結局約120kmほど秩父鉄道に乗りました。


 東武の県民の日一日乗車券は東上線系統と伊勢崎線系統の両方で使えるので、羽生から都内に戻る場合埼玉県内の谷塚から先の運賃を別払いすればよいことになります。都民が使うのでは御相伴にあずかるというかおすそ分けというかなんだか妙な気分でしたが、ともあれおトクに乗ることができ助かりました。