乗った後の景色

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墾丁の第三原発(後編)

2013-12-12 | 台湾
 第三原発のPR館と排水口を見物した前編の続きです。後編では原発の近所を回ります。

 まず墾丁を代表するビーチ「南湾」に行くとリゾート地と原発の合体ぶりがよくわかりました。


 南湾や第三原発の南西には荒々しい海岸線の岬が景勝地になっている「猫鼻頭」がありにぎわっています。

 その一角に原発が事故った時の避難案内が立っていました。見ているのは私とイヌくらいでしたが。そういえば台湾北部にある第二原発に近い観光地「野柳」にも同様のものがあったのを思い出しました。

 避難計画区域は原発から半径5kmで、その中に南湾や猫鼻頭はもとより恒春や墾丁の町も入ります。不慣れな観光客が多い地域だけに混雑するシーズンと事故が重なったらどうなるのでしょうか。


 また海岸線の原発が攻撃くらったらおしまいなわけでまだ国共内戦に冷戦が終わっていない形の台湾ともなればその面も気になりますが、猫鼻頭にも大陸からの中国人観光客がたくさん来ていて中華民国国旗グッズや蒋公すなわち蒋介石グッズを見てウケている時代ですからその辺はあまり心配する必要もなさそうです。



 事故発生時の集合場所は小学校(国民小学・国小)が主になっているのでこの付近に滞在するときは事前に場所を確認しておくといいかもしれません。ただもし自前で足を確保できるなら集合する時間を少しでも遠くに逃げる時間に向けた方がいいのか判断が難しそうですけれども。


 原発の近所をウロウロしていると何度か牛を見かけました。原発を背におとなしく草を食んでいる様子がのどかかどうかはさておき潮風と牛の組み合わせまでは悪くないものがあります。どの牛もよく毛並みが整えられていてキレイでしたし。


 という具合でリゾート地・観光地と原発が同居していることに驚かされました。


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