『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.2805 あぁ、八十里峠2013=後編


2013八十里越=空堀~鞍掛峠~木の根峠~入叶津
10月23日(水)に走破してまいりました八十里越、昨日の前編からの続編となります。
空堀から鞍掛峠を目指し、またキツい登坂が続きます
とは言うものの、わりと路面が落ち着いており2km程は乗車して進みます。

そんな中、樹齢数百年と思われる猛烈にチトンフィットを放出している森の主にパワーを貰ったりして、癒されながらペダルを回して行きます


今まであまり気にせず通り過ぎていた桜の窟…今回の旅で再発見


つづら折れを数度曲がった先にある殿様清水。パッと視界が開けて来ました。


何度も来てるこの峠ですが…なんと初めて日本海まで望む事ができました


烏帽子岳(1,350m)の麓まで来ると、鞍掛峠まであと1kmとちょっとです


下草がしっかり刈られ、キャンバー路面ながら押し担ぎが少しは楽だったせいか、例年より苦労せず鞍掛峠(965m)へたどり着く事ができました


0:35pm…スタートから16km強、ほぼ6時間丁度でした。
峠からは何と遥か沖に佐渡島まで望む事ができ、あまりの好シチュエーションに思わず感動してしまいました
ほぼ行程の半分を消化したここで大休止…乾杯したり、おむすび食べたり、コーチからの温かいオリジナルティーをご馳走になったりで、至福の時を過ごしました…ですが残る行程はあと半分、1:00前には再スタートを切りました


少し曇って来ましたが、標高が高く、紅葉がますます色づいて鮮やかです


1:05pm…ビューポイントの小松横手へ到着…石塊ゴロゴロ路面


前半よりだいぶ乗車率がUPする後半、快調に乗ったり押したりを繰り返し、田代湿原脇を通過し林道へ飛び出し、木の根峠への分岐点へ到着
昨年、時間が押してしまい、本コース唯一のエスケープルートを下る組と、暗闇覚悟の全線走破組とに分かれた運命のポイントでもあります
コーチにとって、ここからの古道部分は未知の世界です。
木の根峠までは再び険しい道のりとなり、押し担ぎの連続となりますが、前半の様に長く続くわけでは無く…


2:02pm…八十里峠とも呼ばれる木の根峠(845m)に到着
新潟県と福島県の境でもあります


鞍掛峠・木の根峠…と八十里越の核心部に無事たどり着き、ホッと一息

ここから先は待望のMTBパラダイス…とは言っても、ロープ付きの深い沢が5ヶ所、中小の沢をまぜるとおよそ30ヶ所ほど


一番難儀したかな~り深い沢。単独行ではバイクを持って上がれないかも


ビューポイントの松ヶ崎に2:43pm到着…時折射す日の光に幸せを感じます


順調に朴の木沢・名香沢や崩落の高巻きを越えて、化物谷地も通過
何年か前まであった一本橋(今は跡形も無し)地点からラスト2kmは、まさにDHパラダイスで終了…以前はそうだったのですが、今はそのあとも崩落箇所・大きな倒木が何ヶ所もあり、最後まで修行のコースとなってしまいましたが…楽しいポイントは自然と雄叫びがあがります…お申なので


とか何とか言ってるうちに、今年は明るいうちに工事中のR289に飛び出る事ができました4:18pm、スタート地点から28km/古道起点の吉ヶ平山荘からは24km。
記念写真を撮ろうかとセットしていると工事車両が1台やって来ました。
基本的に工事中につき地元住民以外立ち入り禁止区域な為、お叱りを受けるかと思いきや…「写真、撮りましょうか!?」と気さくな現場監督らしきお兄さんの粋なお言葉…すっかり甘えて一枚撮って頂きました


車デポ地まで5kmの舗装路DHです(4:30pm)。この頃になるとさすがに気温も下がり、Wブレーカーを着込みました。
渓谷沿いのこのルート…最後まで素晴らしい風光明媚な自然に癒され、10時間に及ぶ旅も終了したのでありました

あぁ、八十里峠…今年も無事、全線走破に成功しました
今や歩く人も少ない、地図上からも消えつつある風前の灯火街道…八十里越。
私の古道ライドの原点とも言える本ルート…あまりの険しさゆえ、八里の道が十倍にも感じる事からその名が付いた…との事。
走破した者でないと、この感慨深い思いと達成感は味わえないのは当然ですが…今年は体力が無い分路面の条件に助けられ、そしてひときわ眺望が素晴らしかった
個人的に他のどのコースを走るよりも心が満たされます。
ふとした景色に郷愁にかられ、気付いてみれば魂が喜んでいる…みたいな

その後、スタート地点まで戻り車を回収、近くの八木ヶ鼻温泉・いい湯らていで汗を流し、こってり系のご馳走&FREEで乾杯
お申組の相棒Uゴロウさんとはココで暫しの別れ…互いの無事を祈り解散でした。
帰路はさすがに意識が飛びそうになり途中のSAで30分仮眠し、お店に着いたのは翌朝2:00am…まる一日以上の愉快な旅となりました

Uゴロウさん・コーチ…こんなおバカな時間を共に過ごしてくれてサンキュ

HappyBeautifulDay…思い出したんだ「生きてきた」ってこと
 何千回も 目を覚ましたんだね ボクら…
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