Sekky's FLOG

福井県立恐竜博物館で研究職員をしている関谷と申します。
仕事の内容はあまり書けませんが、コメントを頂けると嬉しいです。

雲南の生活4

2006-07-15 22:03:56 | 雲南の生活


寝室の南窓から見える景色です。長春へ帰るときは、まずこの道を通って昆明へ向かいます。

去年来た時は路側帯を工事中だった所が、今はきれいに街路樹が植えられて、午後にはスプリンクラーで水がまかれます。


例によって机に向かい、夕方には大雨が降るという生活です。曜日の感覚はありません。

長春にいたときも感じていたことですが、一日が過ぎるのが早いです。さっき起きたと思ったら、あっという間に暗くなっていました。

遊んでるわけではないのですが、過ごした時間に見合うものを得ているかと考えると、かなり疑問です。

よっぽど必死でやらないと取り残されてしまうような感覚。

ここにいられるのは、あと3週間ちょい。

ま、焦っても仕方がないので、効率を上げる方法を模索しつつ、地道にやろうと思っています。

雲南の生活3

2006-07-13 11:36:04 | 雲南の生活
朝は涼しくて霧が濃くて、午前中は日が差して気温が上がり、午後から曇って夕立が降るというパターンが続いています。

日々机に向かい、論文を読んだり標本と見比べたり、記載文をちょこちょこ書き足したりの毎日なので、特筆すべきことがありません。

今月下旬に董先生と呂博士が来るはずなので、そのとき読んで直してもらえるくらいには仕上げておこうと思っています。

日本に帰るのは、8月13日(日)になりそうです。チケット会社に勤めてる友人に頼んだところ、「全力を尽くすのでたぶん座席は確保できる」と言っていました。

どういう意味?帰れないかもしれないの?

9月から新学期なので8月27日には中国に戻ろうと思っていたのですが、すでに満席だそうです。だから早めに頼んでたのに。なんか知らんけど前回は直前で値段が上がったりして、もう彼に頼むのやめようかな。


同じ作業に飽きてきて、野外調査にも行きたいけど、いかに夕立を回避するか良策が浮かばないので、ためらっています。風も強いので折り畳み傘では心配です。まーあと2週間くらいはデスクワークが続くのではないでしょうか。

ラケットが重くて、卓球中は手首を動かせなくなりました。筋肉が付けば直るのかな?

雲南の生活2

2006-07-10 23:18:27 | 雲南の生活


宿舎4階の洗面所から見える景色です。大通りは「竜城路」といい、たぶん恐竜の「竜」です。

右のビルのてっぺんについている時計は、今年3月に来たときは止まっていたのですが、今はちゃんと動いていて、7時・8時・12時・14時・18時に音楽と時報が鳴ります。

片道20分かけて歩いて行く時間がもったいないので、博物館の館長さんに頼み込んで標本を借りて来て、宿舎で研究することにしました。

昼食と夕食に宿舎まで戻るので、夕食後も研究しに行くと3往復で2時間くらいかけていることになります。もったいない。

博物館ではネットが自由に使えなくて調べものに不自由するのと、展示されている頭骨はあまり出来が良いとは思えないレプリカばかりなのも、大きな理由ですが。

宿舎で研究してると、しばしば会社の職員さんがちょっかいを出しに来て邪魔されるという難点があるのですが、背に腹は代えられないということで我慢することにしました。

あと、運動不足になる可能性がありますが、これは卓球で解消されるかなと思っています。毎食前に誘われ、かなり汗だくになります。近々、日中友好試合を開こうと言われました。

重~いシェークのラケットをペン持ちしてるので、手首が痛いです。でも勘が戻りつつあり、楽しくなってきました。

雲南の生活

2006-07-08 00:37:00 | 雲南の生活
蒸し暑いです。ほぼ毎日、昼下がりから夕方にかけて集中豪雨が降ります。野外調査には不向きな時期に来てしまったのかもしれません。

2階のホールに卓球台があったので、社員さんと少し遊びました。僕はとても下手になっていました。少し動いただけで汗だくになります。

宿舎の廊下と階段の窓にガラスが入ってないので、蚊がどんどん入ってきます。社員さんは蚊取り線香をたいていますが、僕は喉が痛くなるのが嫌なので、煙が出ない液状のやつ(26.9元)を買ってきました。

熟睡できなくなるとか聞いた気がするけど、煙いよりはマシと判断しました。


新しく見付けた化石は昨日までの3日間で大雑把に記載したので、今日からは以前の小さい頭骨とにらめっこです。博物館の標本やいろんな文献と見比べてみて、同じ所や違う所が少しずつわかるようになってきました。

王さんが作ってくれたレプリカで、1ヶ所間違ってるように思える所があったので、今度聞いてみようと思います。

この化石の標本番号はいくつですか?と禄豊恐竜博物館の館長さんに聞いてみたら、「没有(メイヨゥ;無いよ)」とのことでした。


相変わらず、夜になると博物館前の広場で民族っぽい踊りが始まります。今年3月に来たときも、去年6月に来たときもやってました。今度は12月ぐらいに来てみたい。雪は降らないそうです。

雲南省禄豊県

2006-07-04 18:51:28 | 雲南の生活


昨夜、無事に到着いたしました。飛行機も前回ほど揺れませんでした。

緯度は沖縄より低いですが、標高が1600mくらいあるので涼しいです。湿度は長春より高いように感じます。

田舎町なせいか、人々は長春市よりものんびりしています。

上の写真は、昨日夕食をご馳走になった王さんの家。町の中心部から車で10分ほどの所にあります。

今日は、新しく見付かったという化石を観察させて頂いております。慣れてきたとはいえ、食べ物には気をつけようと思っています。


PS.食堂のお姉さんが、別の人になっていました。やっぱり辞めたらしい。よく喋る面白い人だったので、残念です。

雲南の生活6

2006-04-11 21:15:50 | 雲南の生活


こんな感じの半分ハゲ山の中を、露頭と化石を求めて歩き回ります。紫色っぽい所はジュラ紀の地層かまたはそれを耕して畑にした所で、畑の中をズカズカ入って行くこともしばしば。

日本だったら「何だヒトの土地に勝手に入ってきて」と怒られそうだけど、ここの人は興味津々で、「恐竜を研究してる」と言うととても面白がってくれます。なんと心の広い人々かと(でもそれはテキトーさと裏表)。とりあえず笑顔を作っておけば微笑み返してくれます。友好的な関係を保持しておくのが得策かなと。

明け方は穏やかで涼しいのですが、昼過ぎになって気温が上がってくると風が強くなります。街中はもちろん、山頂付近で周りに何もないと画板が飛ばされそうで字が書けないくらい。

だいたい毎日そんな感じだから、雲南に来た日、昆明空港に着陸する時にものすごく機体が揺れたのは、強風のせいだったのかも。たしか午後3時くらいだったから。

明日、吉林省に戻ります。午後4時発の飛行機だから、また揺れるのかな。最悪、落ちないでくれさえすれば文句は言えないのかもしれない。吉林省もだいぶ暖かくなって、もうコートはいらないらしい。風は強いらしい。

炎天下を歩き回っていたので、顔とか腕とかかなり日焼けしました。首の後ろがヒリヒリ痛い。正午頃は太陽がほぼ真上にあり、自分の影が足元にしかありません。気温が上がると風が吹く前に雲が出てくるので、それでだいぶ助かります。

雲南の生活5

2006-04-08 21:55:56 | 雲南の生活

昼間は董先生と10kmくらい露頭を歩き回って、二人ともヘトヘトでした。新たに椎骨と肋骨などを見付けたので、明日また掘りに行きます。僕の体力が回復していれば。


旧暦4月5日の清明節ということで、運転手 兼 化石発見部長 兼 レプリカ作成課長 兼 化石発掘人材抜擢係長の王涛さんの家で夕食をご馳走になりに行きました。屋外で食っています。ハエがブンブンたかって来ます。犬がウロウロしています。アウトドアです。


羊肉の鍋。というか皮から内臓まで全部一緒に煮込んである。下水溝みたいな臭いがするけど、香辛料たっぷりで真っ赤っかのタレをつければ問題なし。肉が柔らかくて美味しい。


自家製白酒。トウモロコシから半月かけて作るらしい。52度。日本の焼酎に似てておいしい。茶碗で飲むのがナラワシ。吉林(東北地方)のは高粱で作ってて、それの方が高級らしい。「でも香りが強くて飲みづらいのでこっちの方が好きだ」と言ったら、別に反応はなかった。

雲南の生活4

2006-04-02 20:23:51 | 雲南の生活

公司のmanagerの誕生日だとかで、今晩はご馳走でした。おかずが普段より2~3品多く、食後にケーキが出ました。紹興酒で数回乾杯したりしました。あと、managerの友人とおぼしき見知らぬ人が2人来てました。

ケーキは直径40cmくらいのデコレーションケーキで、中はスポンジ、周りをクリームで覆っていました。そういえば中国のケーキを食べるのは初めて。スポンジは弾力があっておいしい。クリームとか緑色の飾りは、何やらシャンプーのような香りのする添加物一杯な感じだった。


中国人て、何でもいい加減でテキトーで大雑把でガサツだけど、言い換えれば多少の失敗は気にしない、大らかな人柄なのかもしれないと思えてきた今日この頃です。

雲南の生活3

2006-03-25 22:38:50 | 雲南の生活
「竜城路」 この道を毎日テクテク歩いて博物館に通っています。

この生活に少し飽きてきて、長春に帰りたくなってきましたが、「いま戻っても研究は進まないから帰るわけにはいかない」と思い直す今日この頃です。でも昆明に出かけてた董先生が帰ってきたので、露頭を見に行ったり試料の説明を聞いたりと、スケッチ以外の作業ができそうです。

例によって、会社の人々が「ガールフレンドを紹介してやる」とうるさい。中国人てみんなこうなのか?それとも何か見返りを期待してるのか?そんなのいいから地形図をよこせと言いたい。てか言った。

以前から言ってたんだけどなかなか出してくれなくて、「ヨメはいらねえ。地形図さっ」と言ったことでようやく「そんなに必要なのか」とまともに取りあってくれるようになりました。

ヨメと言えば、博物館の近くのホテルで連日結婚式が挙げられています。昼過ぎになると爆竹が鳴り、新郎新婦が入り口で客を迎えています。そんなに大きな街でもないと思うんだけど、よく毎日式が挙がるもんだ。

前から思ってたけど、雲南の人の顔ってインド人ぽいかも。ちょっと彫りが深くて目が大きくて、日に焼けてる感じ。山脈を越えて来たのかな?

雲南の生活2

2006-03-21 22:53:59 | 雲南の生活
食事に使う食器は取り皿1枚とお碗1つと箸くらいで、お碗は基本的に皿の上に置きます。おかずは大きな器に盛り、各自がそこから箸で取ります。日本に比べたら洗い物の数がすごく少ない。

おかずはそのまま食べるかお椀によそったご飯の上に乗せることが多く、取り皿は骨や殻などを置いておくのに使います。だからテーブルの上は比較的きれいだけど、たくさん食べる人だと骨などが皿からあふれます。

酒はビールと老酒で、白酒はあまり飲みません。でもスーパーとかでは売ってるから、ここの社員さんが飲まないというだけかもしれません。

ガヤガヤ喋りながら食べる人もいれば、何も話さず黙々と箸を進める人もいます。長春でもそうだけど、音を立てて食べる人が多いのが嫌な所。

出されるお茶は長春ではジャスミン茶が多かったけど、ここではほとんど緑茶。「緑茶」のことを標準語では「リューチャー」と言うけど、雲南省の方言では「クダ」と言うそうです。漢字は同じ。

雲南の生活

2006-03-21 00:03:21 | 雲南の生活


禄豊県にいます。ここ数日は、歩いて20分くらいの博物館に行って、標本のスケッチと文献調べをしております。

雲南省の方言はほとんど聞き取れません。標準語で話されてもわからないんだから当たり前だけど。長春で今まで聞いてた言葉とは全く違う感じだな、ということぐらいはわかります。

住んでるのは会社の中で、ここで働いてる人も泊り込んでいます。社員寮とオフィスが同じ建物の中にある感じ。4階が社員寮で3階がオフィス、2階はホールと食堂。朝・昼・夕食とも社員さんと一緒に食べます。食堂のお姉さんはお母さんだったことが発覚しました。

社員さんどうしでは方言で会話してますが、僕に話しかけてくれるときは標準語に切り替えてくれます。でもやっぱりどことなく変で、「shi」の発音が「su」になってしまうのが吉林省の方言と同じというのは面白い。

大通りをトラックや長距離バスが頻繁に行き交うので、排気ガスと砂ぼこりがひどい。雨が少なくて乾燥してることもあり、朝起きるとのどが痛い。

西にいるので日の出が遅く、日没も遅い。7時半頃にようやく日が昇り、夕方19時半を過ぎてもまだ明るい。長春では朝6時にはすでに明るかったし、17時には真っ暗だった。緯度よりも経度の影響の方が大きいみたい。

毎晩夜8時くらいになると、博物館の前の広場で盆踊りみたいのが始まります。小さな街灯しかないからほとんど真っ暗な中で、50人くらいが輪になって、民族っぽい音楽に併せて、踊りだか歩いてるんだかよくわからない動作でぐるぐる回っています。あまり楽しくやってるようには見えません。若いのもちらほら。

大通り沿いにはカラオケ屋がいくつもあって、窓を閉めないため外まで大音量で聞こえてきます。しかもなぜか室内をピンクの妖しい照明にしている。

星がきれい。

到雲南了

2006-03-16 22:38:27 | 雲南の生活

昨日の午後のことですが、あまり無事にではなく雲南省に着きました。

昆明空港への着陸の時がヤバかった。なんか、やたら急降下したり旋回したりしてて、高度が下がったときの体が浮く感じとか、旋回するときの揺れとかでかなり気持ち悪くなった。下腹部が苦しくなったり冷や汗が出たり。着陸後すぐトイレへ駆け込んだ。

いったい何だったのだろう。そんなに気流が乱れてたのかな?それともパイロットが初心者で不慣れだったとか?ともかくあんなの初めてだし、あれで最後にしてほしい。

荷物を受け取ってすぐ董先生たちと合流できて、車で禄豊県に移動した。空港の周りはすごくきれいになって、道端に花が植えられたりしてた。でも10分くらい走るとまだ再開発中で、取り壊し中のビルやら作りかけの道路やらばかりだった。トラックの排気ガスも健在。窓を開けて走りたくないのに。

雲南省は別名「春城」と言うだけあって暖かく、天気も良かったので20℃近くまで上がり、厚めのジャケットでは汗ばむ陽気だった。ただ、風が強く、しょっちゅう砂ぼこりが吹き付けるので、あまり快適とはいえません。

禄豊も去年の6月に来たときとほとんど変わってないので、とても懐かしかった。相変わらず、平日の昼間なのに道端に座り込んでおしゃべりしてる。料理は、食堂のお姉さんは同じ人なのに辛くないものばかりだった。趣向が変わったのかな。

泊めてもらう董先生の会社も、相変わらず中身はガラガラ。設備を増そうと思えばすぐ実行できるだろうから、しないということはこれで十分ということなのだろう。社員の様子を見る限り、倒産寸前というわけでもなさそう。相変わらずマイペースに、働いてるんだか遊んでるんだか。

あと変わっていたのは、董先生が例の青い帽子をかぶっていなかったことぐらい。

6月18日(土)

2005-07-26 17:37:24 | 雲南の生活
朝起きたとき、何やら精神的に緊張しててよく眠れなかった感じがする。中国語か英語で話しかけられても意味を捉えられるように、常に身構える癖が付いていたのだろう。2~3日すれば取れると思うけど。

11時ごろスーツケースが届く。本当に翌日に届いた。すごいな。これを実現するために、どれだけの人が寝ずに働いたんだろう。その大半は若いバイトなんだろうな。蚊取り線香臭くなった服を洗濯したり、調査道具を片付けたりしてたら夕方になってしまった。16時頃大学へ。

電車に乗っていても、周りの人の会話がわかるということにすごく違和感をおぼえる。車内広告が読めることも。不安にはならないけど落ち着かなくて、もどかしい感じ。

いろんな人に「どうだった?」と聞かれるので、一律「おもしろかった」と答えることにした。だいたいそれで会話は終わるし。内容を一人一人に話すのは非常に面倒なので、まとめてくれるとありがたいのだが。

6月17日(金)

2005-07-26 17:28:47 | 雲南の生活
6:50 起床。

7:15 朝食。来たときと同じく、バイキング形式で20元。メニューは若干変わってた。ピータン粥、肉&野菜包子、牛肉炒め、目玉焼き、オレンジジュース、紅茶。目玉焼きをその場で焼いてくれる。と思いきや、20個くらい作ってどこかへいなくなってしまった。

9:00 チェックアウト。タクシーで空港へ。中国語の中野先生に似ている。

9:50 上海浦東空港着。搭乗手続きはもう始まってた。大きいスーツケースは早く預けてお土産を買いたかったので、もっと早く来ればよかった。家族と研究室とバイト先と消防団等にいろいろ買う。思ってたより安く済んだ。余った紙幣は両替へ。小銭もお土産にしようと思っていくらか持って帰ってきた。研究室の皆様には適当なお菓子とタバコ、先生はに酒。

後でわかったことだが、白酒だと思って買ったら薬膳酒だった。初めて飲んだが不思議な味。あまりうまいとは感じなかったが。

搭乗間際に買い忘れてたものがあることに気付き、売店へ。レジの女性が搭乗券を見せろと言う。なぜ?と思いつつ見せたら、表示より200元近くも高い値段を言ってきた。空港内といえども油断ならないということを学んだ。

12:20 搭乗。しかしいつになっても離陸しない。「飛行場が混雑しているため1時間ほどお待ちください」というアナウンスが流れた。

13:45 離陸。「機体に不具合があったため点検しておりました」とアナウンスが。いい加減なものである。「安全が確認されましたのでまもなく離陸いたします。」だそうだ。信用してよいものやら、不安になってきた。

離陸する5分くらい前に機内食が配られ、食いながら飛び立った。「テーブルは元の位置にお戻しください」というアナウンスがあった。他の乗客も苦笑していた。食い始めたばかりで片付けろと言われてもねぇ。ほとんどの人は急いで食うか途中で終わりにしてたけど、俺は無視して食い続けた。まだ半分しか食べてないし。一応、となりの日本人に「片付けなきゃまずいですかね?」と聞いてみたが「大丈夫だと思いますよ」と言ってくれたので。

17:10 着陸。とりあえず家と平野先生に電話をする。先生は、俺が今日帰国することを忘れておられた。でかいスーツケースは空港から家へ郵送する。明日の午前中には着くという。便利な世の中になったもんだ。帰りの電車の中で、周りの人が日本語を喋ってるのがなんだか落ち着かなかったが、少なくとも周りの人が喋ってることの意味がわかるというのは不安にはならないということに気付いた。

21:00 帰宅。生きて帰れた。

6月15日(水)

2005-07-26 17:16:19 | 雲南の生活
7:10 起床

8:00 朝食

8:30 出発。また小雨なので足跡路頭へは行けず、禄豊街中を董先生のお見舞いとか人民政府への用事とか客を博物館へ案内したりとかした。腰を痛めておいでだそうで、物理療法(マッサージ)を施されていた。立ち上がったり座ったりするのがキツイらしい。

それから街を離れて農村地域の山道を車で登る。30分ほどで「恐竜山二号館」という所に着き、中にLufengosaurus hueneiが、産出した状態で保存されてた。思ってたより小さい。化石自体は1畳分くらいの面積に出ているが、建物はその周囲10m四方くらいを覆っている。朴訥な老人が管理人として住んでるみたい。定年後のバイトか、農家からスカウトしたのか。

小雨がパラついていたが、その裏山を散策。脊椎動物の化石が落ちてるらしい。王さんが椎骨の破片をいくつか見付けてた。恐竜のかどうかは定かでない。
山の頂上に、遠くからでも見える像みたいのがあり、もしやと思って近くまで行ってみた。巨大な楊鐘健博士の顔象だった。いつぞやホームページで見た写真はこれだったのか。

11:00 雨が強くなってきたので、公司へ戻る。昼飯はトウモロコシと米飯、焼肉など。

13:00 昼寝。中国語の夢を見た。第2ドライバーに似た人が中国語を喋ってて、何を言ってるのかわからず呂博士に助けを呼ぼうとしてる夢。中国に来て初めて見た夢が、こんなに現実的なものとは。

15:30 起きて董先生の部屋に行ったら、俺が寝てる間に吉林大学の孫革さんに電話してくれてて、今年の9月から入学できるかもしれないと。入学に必要な書類をファックスで送ってもらうから、すぐ書けと。びっくり。

ファックスで送られてきたのはかなり画質の悪いコピーで、吉林大学のホームページからもダウンロードできる文書だったが、上に孫革さんのファックス番号が入ってたりしてオイシイ感じだったので黙ってた。

18:00 夕食。朝、昼、晩と決まった時刻に摂るようだ。

19:00 散歩。呂博士がお土産にライチを買うので、八百屋をいくつかハシゴした。最初の何件かは「あれは色が悪い。茶色くなってるだろ?新鮮なのは赤っぽいんだ」と通過した。

帰り道、ライチを食いながらブラブラしてると突然大雨が降ってきた。夕立である。日本の夏にそっくりな気候だなと。宿まで走れば2,3分だったが、あまりに雨が強いので、体育館の屋根の下に逃げ込んだ。みんなで雨宿りをしていると、例の三輪車タクシーがやってきた。何人かのお客が群がる。商売繁盛である。

15分ほどで雨は上がり、宿へ戻る。明日は朝5時に起きなきゃいけないから、21時くらいには寝た。某蛙研だったら「最後の晩だ。朝まで飲もー」と言い出しかねないが、あっさり就寝。あそこの研究室がいかに異常かを思い知る。