とある設計事務所のスタッフダイアリー

兵庫の輸入住宅建築設計事務所・セルビーハウジングのスタッフがふと感じたこと、つぶやきを日記にしてみました。

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住宅ローン その⑤ ~ 変動金利

2008-06-20 11:43:18 | 住宅事情・商品情報
こんにちは。今週末は天気が悪そうですね・・

さて、住宅ローンの続きです。 前回の内容は「銀行ローン」でした。

今回はその続きで変動金利についてです。

変動金利とはその名前のとおり、その時の経済状況などによって適用金利が変動するタイプです。
しかし、返済額もその都度変動すると誤解されがちですが適用金利は半年ごとに見直されるのに対し、返済金額は5年間は固定されているのです。

例えば、借り入れ時の金利を適用して当初5年間の支払額は8万円になったとします。
この8万円は5年間固定です、しかし金利は半年ごとの見直しなので何が変わるかと言うと支払い利息が変わるのです。

当初は8万円のうちの4万円が元金、残りの4万円が利息だったとします。
半年後に金利が上がってしまった場合、例えばですが8万円のうちの利息分が5万円に増え、元金は3万円に減ってしまうという具合です。
もちろん金利が下がった場合はその逆で、支払い元金が増えていきます。

そして5年後には、またその時の適用金利をもとに以後5年間の支払額が決定されるのですが、いくら金利が上がっていても返済額の変動幅は従前の1.25倍までと決められています。

よって、当初5年の支払額が8万円だった場合、次の5年は10万円が上限となる訳です。

現在私の手元にある「播州信用金庫」さんの場合、
フラット35の35年間固定金利が 3.05% (優遇金利型の場合)
通常住宅ローンの10年間固定金利が 2.25%
それに対し、変動金利は6月現在で 1.475% と低い金利となっています。

月々の支払額で比べると、借入額が2千万円の場合、月の支払額はフラットの場合 77,545円、
変動金利の場合 61,000円と かなり差が出てきます。

このように、金利が今のように低いままなら「変動金利」の方が有利ですし、金利が上がるリスクを考えると「フラット35」の方が安心だし・・と難しいところです。

変動金利で最悪の場合、急激に金利が上がると月々の支払い元金がゼロになり金利のみを返済することになったり、それでも金利の支払いが足らない場合「未払い利息」が発生し、足りなかった利息分は後の支払いに回す、といった可能性もあります・・
しかし、金利の動向を見極め、不利になった場合は繰上げ返済を行うなど賢く付き合えば一番有利な借り方かもしれません。

また、長期固定と変動金利をミックスで借り、リスクを分散させる借り方もありますので、それはまたの機会に。

次回は「固定金利期間選択型」についてです。


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