例の「個人的昭和備忘録」なので、サラッと読み流して下さい…。
グリコ「サワーコロン」
昭和50年代の小学生時分に、大好きだった菓子の一つである。
「コロン」自体はいまだに販売が続くロングセラーだが、この
サワーコロンについては、とうの昔に製造中止となっているハズ。
当時、コロンには定番のクリームコロン(バニラ味)の他に、
このサワーコロンや、コーヒー風味のカカオなんかがあった。
どれも美味しかった記憶があるが、とりわけ好んだのがサワーコロン。
子供の頃、「ヨーグルト味のお菓子」に目が無かった私。
ちょうど明治の「ヨーグレット」(タブレットのヤツね)なんかも
出始めた頃だと思ったが、あれもバリバリとかみ砕くように食べて、
あっという間に一箱分食べつくしていたのを思い出す。
当時のグリコお馴染み、ペラペラに薄い銀の内袋をビリッと破ると、
中からサワーヨーグルトの芳醇で甘い香りが、プーンと漂ってくる。
(当時のCMでは「シャンペンの香り」とか何とか言ってたな…)
外はカリカリのクッキー(ワッフル生地)。そのクッキーの筒の中に、
シットリしたクリームが存分に詰まっていた(説明するまでもないか)。
カリカリとシットリによる、「夢の競演」である。
このサワークリームが甘酸っぱくて、何とも「後引く美味さ」だった。
そのまま1個つまんで咀嚼して、クッキーとクリームの混然一体とした
歯ざわり、味わいを堪能するも良し。
小指で中のクリームをグイグイ押し出して、先にクリームだけ食べるも良し。
クッキーの「継ぎ目」にうまく歯を当て、外筒だけ先に剥がして食べてから、
残ったクリームを最後に食べるのも、また良し。これもオツな食べ方だった。
そうこうしているうちに、どうにもならなくなって、バリバリ、ムシャムシャと
「一気食い」が始まる。
一度食べ出すと、もう止まらない。「スイーツ版・かっぱえびせん」
みたいなヤツだった。
あっという間に食べ終わると、「もう終わりか?足りないな~」と、
いつも不満に思ったものだ。
ン十年経った今でも、あの独特の風味は、我が記憶に残ったままである。
また、生産再開されないかな~、懐かしのサワーコロン。
(グリコ「サワーコロン」の項、了)