1996年(平成8年)に平和から登場した
現金機デジパチ「レモン牌(れもんぱい)」
(レモン色の牌=レモン牌。洋菓子
「レモンパイ」にも引っ掛けている)
★麻雀がモチーフ。「まどか、さやか、えりか」の
美人三姉妹(盤面や液晶で活躍)と麻雀で対決。
盤面上部イラスト。左から、さやか(次女)、
まどか(長女)、えりか(三女)の順。
★賞球:7&15
★大当り確率:1/245.5
★図柄:筒子(ピンズ)の1~9、東、南、西、北、
花牌、白、発の計16図柄
(3、7、花牌、発は黄色。黄色い牌=レモン牌)
★上記各図柄の三つ揃いで大当り
★最高16ラウンド継続
(大当り中は、脱衣麻雀ノリのお色気シーン。
そして、最終ラウンドまでくれば…なお、
保留ランプはマンズの「一萬~四萬」)
★出玉:約2350個
★小デジ確変(≒時短)機能搭載
⇒16図柄中、「3ピン、7ピン、発、花牌」の4図柄で当ると、
次回までの小デジ確変(時短)突入。突入率1/4、ループ有。
※「1/4=25%」の確変ループ率は、初代麻雀物語の
保留連チャン率(約23%)を明らかに意識した数値。
★確変中は、小デジ当選率が通常時の1/11から、
1/1.1に10倍アップ。但し、メイン確率は不変。
また、盤面下部のミニアタッカー式電チューも、
通常時と比べて開放時間が大幅延長(約2.5秒)
★確変中の止め打ち効果大
⇒小デジ回転後、台枠ランプの点滅回数をカウント。
8回光ったら数発打つ⇒打ち出し停止。これだけで、
確変中の玉持ちアップ。ヘソやスルー周りの釘が
まともならば、玉増えも期待できた。確変中も
メイン確率不変(小デジ確変)の為、ある程度
ハマる覚悟も必要だが、こうした小技で出玉増。
★保留点灯時のデジタル回転短縮(時短)機能
保ゼロと比較して、保2点灯時は約3秒、保3以上
点灯なら約5秒、デジタル回転時間が短縮される。
甘釘台なら時間効率が上昇、さらに勝率アップ。
★後継機…「ピーチパイ」シリーズ(1997~1998)
(図柄はマンズ、春・夏・秋・冬など。「中」もある)
・CRピーチパイV(新基準CR機、5回リミッター)
⇒賞球5&7&13。確率:1/297。確変ループ率:7/15。
アタッカー13個戻しで、出玉少なめ。
・CRピーチパイシスターズ(新基準CR機、5回リミッター)
⇒賞球6&7&15。確率:1/337.7。確変ループ率:7/15
・ピーチパイ8(現金機、時短)
⇒賞球6&7&15。確率1/220.3。全15図柄中、「七」で
200回時短、「一、三、五、九、発、中」で100回時短。
・ピーチパイ娘(現金機、時短)
⇒賞球5&7&13。確率:1/202.3。時短システムは
「8」と同じ。アタッカー13個戻しで、出玉少なめ。
1991年(平成3年)リリース、不朽の名作・保留連チャン機
「麻雀物語」の後継機として登場。元祖と同じく麻雀がテーマ。
図柄も筒子(ピンズ)と字牌を採用。但し、様々な変更点もある。
図柄の変更に関して、特に触れるべき点は、以下の2つであろう。
・字牌の「中」を無くした代わりに、「花牌」を採用
(最初の頃、花牌が一索(イーソー、鳥)に見えた…)
・初代麻雀物語は、筒子のチーピン(7)の模様が
本来の麻雀牌と異なっていた。本機はそれを修正。
(本来の麻雀牌のチーピン)
(初代「麻雀物語」のチーピン…斜めに3つ並ぶ
「青丸」の向きが、本来とは真逆になっている)
(レモン牌のチーピン(右)⇒麻雀牌本来の形に戻した。
なお、左・中デジの図柄が「花牌」。イーソーではない。
★リーチアクション
・メインデジタル停止順は、基本「左⇒中⇒右」。
但し、違う停止パターンのSPリーチも複数存在。
・リーチアクションは、以下の6種類。
(1)ノーマル
(2)カウントダウン
(3)迷い捨て牌
(4)ツモ切り
(5)全回転
(6)天和
SPリーチの突入サインあり。ノーマル1周目のスロー中に、
画面左上から「リーチ棒」のヤクモノが降りれば、SP発展
確定。このタイミングでリー棒が出ない場合は、ノーマル。
(本機の見せ場の一つ、「リー棒落下」演出)
また、4種類の確変図柄でリーチが掛かると、「役満リーチ」の
字幕と音声が出現。但し、リーチの種類や信頼度を示すものでは
なく、単なる「確変リーチの合図」に過ぎない。
(役満リーチ。通常図柄の場合は、普通に「リーチ」)
(各リーチアクションについて)
(1)ノーマル…左中テンパイ後、右デジが早めスクロール⇒スローを繰り返す。
最大4周するが、信頼度は非常に低い。とはいえ、完全な捨てリーチでもなく、
意外と大当り機会にも恵まれた(出現頻度が高い分、当りも引けた)。
(2)カウントダウン…リー棒落下後、山から一つづつツモっていく画面。
大当り手前5コマでカウントダウン開始。「あと〇(数字)」のメッセージ。
徐々に当りに近づいてハラハラする。「あと0」の時に赤い当り牌を掴めば、
「ツモ!」と叫んで大当り。ハズれる時は、手前で普通にハズれてみたり、
当り牌を一瞬ツモったと思わせてから、スルッと1コマ進んでハズれたり。
個人的に、カウントダウン中のBGMは、「後楽園」時代から長らく続く、
巨人ファンお馴染みの「拍手の応援テーマ」にソックリだと思っている。
(私は小3まで巨人ファン。小4でカープファンに転向したクチ。)
(カウントダウンリーチ)
(3)迷い捨て牌…リー棒落下後、対面が手牌の中から捨て牌を選ぶ。
また、画面左上に牌選択する手元を映す「シャッター画面」も出現。
女の子がしばし迷った後、赤い牌を掴んで捨てれば、「ロン!」の
大声がして大当り。1回の捨て牌で終わる場合と、最初の捨て牌で
女の子がハズレ牌を捨て「セーフ」と言った後、続けて2回目の
捨て牌を行う場合がある。対面の女の子は、長女、次女、三女
何れのパターンもある。
(迷い捨て牌リーチ)
(4)ツモ切り…左右テンパイ後、すぐリー棒が降りて来て、
対面の女の子が「ヒョコッ、ヒョコッ」という効果音と共に、
手牌をコチラに次々放り投げる。大当り手前6コマから開始、
手前2コマから当り図柄までスローダウン。期待できるのは
2周目だが、スローにならず大ハズレする事もあるので、
過度な期待は禁物。図柄が揃った時は「ロン!」と叫ぶ。
コチラも、登場する女の子が3パターン用意されている。
(ツモ切りリーチ)
(5)全回転…デジタル回転中、いきなりリー棒が落下。
全デジタルが揃った状態で、そのまま全回転スクロール。
100%大当りの、鉄板リーチアクション。後は、黄色い
図柄(確変)で停止するか否か。なお、このリーチは、
図柄が揃った時の絶叫(ロン!ツモ!テンホー!)が
ない。但し、その後の「ヨッシャ!」の台詞はある。
(全回転リーチ)
(6)天和…通常時、左デジが停止寸前、中・右も同時に停止。
コチラも必ず当る鉄板アクション。揃った瞬間「テンホー!」
の字幕と音声。滅多にお目にかかれない、レアなアクション。
なお、このリーチでは、リーチ棒が出ない(天和なので当然)。
(天和リーチ)
※確変時のリーチ…ノーマルと全回転のみ出現。
大当りも、これら2つのリーチのみ。その他は
リーチ省略で即止まり=ハズレ。なお、確変中、
液晶背景はピンク色に変わる。
★個人的な「相性」
全16図柄中、4図柄で小デジ確変(時短)に突入だから、
計算上の突入率は「1/4」。だが、当時の実戦を見ると、
1//4よりも遥かにキツく、大きな「壁」になっていた。
当時は、登戸「ハトヤ」や、新百合ヶ丘「ジアス」で
対峙する機会が多かったが(その他、早稲田「三光堂」
成瀬「ユーガ」等でも実践)、単発のヒキは良いのに
なかなか確変に入ってくれず、ジリジリさせられた。
酷い時など、ヘソが激甘の台を半日打ち通した挙句、
一度たりとも「黄色」が揃わず、途中ハマリも喰らい、
終えてみれば、たった2箱しか流せなかった事もある。
個人的に、本機の生涯確変突入率は、「1/8」程度。
でも、存分に楽しめたので、悔いはない。
★テレビメディアへの登場
・この時代の現金機としては、かなりヒットした本機。
当時放映された様々な「パチンコ関連番組」の中でも、
その「雄姿」に触れる機会があった。当方が把握する
TV放映の内容は、以下の通り。
・「パチンコスタジアム」
(テレビ東京、毎週木曜・深夜放映)
1997年1月30日放映分で、本機が対戦台に。ゲストは、当時
まだ中堅どころだったお笑いの爆笑問題。ロケ地は池袋の
「パチンコエイト・池袋西口店」。残念ながら、持ち金の
1万円(自腹)で、全員が当らないまま終了。オープニングで
爆笑問題の二人が斉木に財布を見せるが、田中は長財布に
現金一万円のみ(後はレシート)。一方、太田は小銭入れに
万札や千円を隙間なく詰め込み、パンパンに膨らませていた
(ひと月の小遣い「5万」を全て入れた、と発言)。勝ったら
「家庭用ジャム製造器」の景品を取ると意気込んだ太田だが、
実戦ではいい所無し。相方、田中も見せ場なく、所持金を
使い果たす。頼りの斉木名人も撃沈。終了後、近くの蕎麦屋
「早池峰そば」で反省会。
(C)テレビ東京
※97年5月8日、中野英雄がゲストの時も本機登場
(ロケ地は千葉県市川市「MAX八幡店」)
・「DAISUKI」
(日本テレビ、毎週土曜・深夜放映※)
※地域によっては別の曜日にOA
1997年5月3日、「パチンコ対決」の第2回戦で登場。
レギュラーは中山秀征、松本明子、飯島直子の3名。
この日のゲストは千堂あきほ。ロケ地は東京・江東区
門前仲町の「パーラーミナミ」。2回戦冒頭、松本の
愛犬「チャーちゃん」登場(中山が変身したとの設定)。
勝負は、松本が「迷い捨て牌リーチ」から444が揃い、
単発大当り1回。他のメンバーは当らず。松本2131発。
その他、97年11月1日OA「北海道SP番外編」では、知る人ぞ知る
昭和レトロな店「第2新星」(上川町)を訪れたDAISUKIメンバー。
本機と「ブラボー七福神」が対戦台に。ゲストは川合俊一と見栄晴。
唯一、河合が七福神で大当り(単発)を1回出す。出玉は1919発。
(「イクイクだね~」と盛り上がる)
・「パチンコNOW」
(TVK、毎週土曜・深夜放映※)
※他の地方局では別の曜日にOA
1997年1月25日「パチンコマル得講座」にて紹介。
なお、同日のホール紹介コーナーでは、埼玉・東松山の
「ピアス」登場。MCは渡辺正行と中條かな子(二代目)。
解説は「守ピー」こと守屋彰二が担当。なお、この放送の
2か月後、三代目女性MCとなったのが、女性タレントの
菊池万理江である(現「ひろせまい」名義)。因みに、
初代女性MCは斉藤絵里。なお、後続「パチンコNOW2」の
MCは、小林千絵と守屋彰二の両名が担当。
客の入りが悪い割には甘釘の台が転がっていて、いつも同じ顔ぶれが張り付いていたことを覚えています。
レモン牌のキャラは個性的で好きでしたね。リーチの種類も多く、当たりのバランスも良かったと思います。恐らく全てのリーチで当たりを経験していると思います。最後にこの店で売ったのは01年の冬。ずいぶん長いこと稼働していたものです。
それにしても、これが出てからもう20年ですか。5年くらい前はつい最近のことのように感じます。この技術進化の早い時代で5年前が少し前と感じていること自体が世の中のトップエンドを走っていないという証拠のような気もして怖いです。のんびりとは言わないまでも、仕事の空き時間や休日にパチンコを打てた時代に戻りたいものです。
一番パチンコを打たなかった時期なので
ガイドとかにはリーチ棒が出て来る台で結構紹介されていた記憶があります。
元祖、麻雀物語の連チャンは強烈でしたから、その後の時短機は楽しいけど出玉の強烈さは弱まりましたね。