まにあっく懐パチ・懐スロ

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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

ウルフエムX(アルゼ、4号機)

2016-05-23 11:30:46 | パチスロ4号機


過日、「Windows10」へのアップグレード絡みで、当方が意図しない形で
「自動更新」がいきなり行われた挙句、PCが予期せぬ不調をきたして、
丸々四日間、インターネット接続のできない状況に陥った。

昨日になってようやく復旧したが、不具合解消までの心理的ストレスは、
結構なものがあった。もっと、ユーザー意思を尊重した対応というのが、
できないものだろうか?

まぁ、個人的な愚痴や不平は、ほどほどにしておいて。

本日から、通常通りに更新を再開(のんびり更新ではあるが)。



今回は、1998年(平成10年)に登場したパチスロ4号機
「ウルフエムX」(アルゼ)について、ちょっと振り返ってみたい。




(役構成)
・「赤7・赤7・赤7/オオカミ・オオカミ・オオカミ」…15枚+Big Bonus
・「オオカミ・黒・黒/黒・黒・黒」…2枚+Single Bonus
・「スイカ・スイカ・スイカ」…15枚
・「プラム・プラム・プラム」…4枚(ビッグ中は10枚)
・「黄色チェリー」…4枚
・「月」…リプレイ



「確かに面白いけれど、なんか相性が悪い…」

現役時の本機の印象を一言で表すと、こうなるだろうか。

新宿・歌舞伎町、靖国通り沿いの「グリンピースタワー」
幾度も対峙したが、当方の想いとは裏腹に、展開に恵まれず
返り討ちに合う惨敗パターンを、たびたび食らった。



愛嬌ある「黄色オオカミ」も、あまり微笑んではくれなかったな…。


同フロアに並んだAタイプ4号機「ボーナスショップ」(ECJ)なら、
かなりの勝率を誇ったし、やはり同フロアにあった集中付きCT機
「チェリー12X」(アルゼ、本機の兄弟機、配列共通)でも、好調で
ドル2まで伸びた事なら何回もある。

だが、本機で快勝した記憶は、ほぼ皆無。せいぜい、ドル箱1杯サラ盛りの
「ショボ勝ち」がいい所。大半は、追加投資を繰り返しての、飲まれヤメ。

まぁ、それだけ相性の悪い台でも、最後の実戦から15年近く経てば、
自然と郷愁を覚える訳で、こういった回顧記事だって書きたくなる。

そうそう、2種類あるビッグのファンファーレやBGM、それに
JACゲーム時のブルース調サウンドも、耳に残るテイストだった。




さて、本機は、いわゆる「BC-CT」タイプの4号機である。

「BC」とは、シングルボーナス集中付きのBタイプ。Bタイプゆえ、
主流のAタイプと違い、ビッグ中のJACゲームは2回(Aタイプは3回)。

しかも本機は、小役ゲームが「20G」と少なく、JACも「6回当選」まで。
ビッグ獲得枚数は、平均約200枚。小役ゲーム30G、JAC8回当選のA400と
比べて、ビッグ1回の出玉は格段に落ちる。

さらに「シングル集中」がある為、Bタイプにしては、ビッグ確率も低い。

また、本機にはビッグ、CT、集中があるが、レギュラーボーナスは無し。
その為、投資がやや嵩みやすい特徴もあった。


次に「CT」だが、ご存知「チャレンジタイム」の略称。ビッグ後、
決められたゲーム数の間、特定のリールが「無制御状態」となり、
目押しで小役の連続払い出しが可。無論、「永久に無制御」という
訳ではなく、規定ゲーム数又は純増枚数を超えると、CTも終わる。
CT中にビッグを引けば「CT連チャン」で、大量獲得のチャンス。
しかも、本機はCT中も集中の抽選があって、シングルのJAC分は
純増に含まれないから、CT中の集中当選なら、出玉はさらに増加。

「ビッグ確率が悪い、ビッグ出玉が少ない、バケ無し」の欠点はあれど、
ビッグ、CT、集中の「三役」ががうまく絡めば、結構な爆裂を見せた。

かくして、ゲーム性自体は、非常に「香ばしい」部類に入るが、
個人的には、どうにも「負け易い」イメージが付きまとう本機。
月並みな言葉だが、やはり「相性が悪い」と思ってしまう。

では、当時の私が、いかに本機と相性が悪かったかについて、
基本スペックを交えながら説明しよう。



まず、ビッグボーナス確率(REGは非搭載)。

設定1 1/348.6
設定2 1/327.7
設定3 1/309.1
設定4 1/292.6
設定5 1/273.1
設定6 1/240.9

この数字を見ても、さほど違和感は覚えない。Bタイプにしては
低い値だが、先述の通り集中役が原因なので、特に問題は無い。
また、実戦で、初当りまでに1000オーバーのハマリを食らったり、
終日ビッグ確率が1/600を切ったりした記憶はない。ビッグの「ヒキ」で
見れば、割と確率通りに引いており、相性の悪さも感じなかった。



次に、本機の肝、シングルボーナス集中の確率

設定1 1/1638.4
設定2 1/1260.3
設定3 1/963.8
設定4 1/780.2
設定5 1/655.4
設定6 1.546.1

こちらも、さほど違和感のない数値。ガンガン集中に入るタイプでは
無かったが(特に低設定域はキツい)、グリンピでは中間設定以上に
座る機会が多かったせいか、集中のヒキ自体も案外とマトモだった。

因みに、本機はビッグ又は集中に当ると、リール窓右の赤い「WINランプ」が
点灯(完全告知)。点灯後にリーチ目が出ればビッグ、シングルなら集中だ。
また、払い出しアリのゲームで点灯すれば、集中が確定。ランプが消えたら、
自力のパンクを意味する(7パンならランプは消えず)。



では、シングル集中の「パンク」確率(7パン除く)は、どうだったか?

1/160(全設定共通)

うーん、これが、どうにも腑に落ちない(汗)

解析上、自力パンク確率は「設定不問で1/160」だが、個人的記憶では、
体感的に「1/50」くらいの確率で、速攻のパンクが多かった覚えがある。

集中パンクは、自力の他に「途中でビッグ当選」もあるから、7パンを含む
パンクは「1/160」より高い。だが、それにしても、「集中が続かない」
展開ばかりが記憶に刺さる。集中を引いた時、嬉しさよりもWINランプが
すぐ消えてしまわないか…という恐怖の方が、常に強かった。
(そして、実際、いつもすぐに消えたのだ)

酷い時など、ランプ点灯⇒シングル⇒JACハズレ※⇒2ゲーム後に消灯と、
コインが全く増えず、せっかくの集中が、急ぎ足で去っていった事もある。
まぁ、2号機、3号機の集中機でも、しばしば食らったパターンだが…。

(※本機は、シングル当選時、JACハズレが頻発)


それと、集中の理想的な展開といえば、「なるべくパンクを回避して、
最後はビッグで終了」がベストだろう。しかし、私が集中に入ると、
なぜか、すぐにビッグが当ってしまう「速攻7パン」にも捕まった。
自力パンクではないし、「集中⇒ビッグ」の連チャンではあっても、
タイミング的にサッパリ嬉しくない。

なお、集中時にビッグが成立しても、WINランプは点灯したままで、
特に告知は行わない。よって、「完全告知」とはいえ、ある程度の
リーチ目も覚えていないと、フラグ察知が遅れてコインロスに繋がる。

基本となる「ビッグ図柄の一直線」は勿論、赤7中段テンパイ(二確)、
シングル(WOLF)のハサミ中段テンパイ(シングルハズレで入り)、
赤7の右下がりテンパイ(シングルハズレで入り)、左・上段オオカミ⇒
中・下段チェリー付き赤7(二確)など、味わい深い「入り目」も
少なくなかった。



次に「CT」に関して。

本機は、ビッグ終了後、リール窓下の3桁デジタルで、CTの当否を告知。
(内部的には、ビッグフラグ当選の瞬間、すでに当否も決定済みだが…)

で、肝心のCT突入率はというと…

39.06%(全設定共通、3枚掛け時)

うーん、これも、ちょっと違和感のある値だ。

スペック上、4割弱、つまり「ビッグ5回に2回」程度はCTに入る計算だが、
当時の実戦を振り返ると、その半分の「10回に2回」(2割)程度でしか、
CTに入ってくれなかった。引いても、引いてもノーマルばかりで辟易して、
展開の悪さとヒキ弱を恨んだことも多い。

ただ、CT告知時の演出が凝っていて、「777」が止まるとCT当選となる
デジタルの動きに、計9通りのバリエーションがあったから、ヒキ弱で
CTハズレが続いても、全く飽きなかった。むしろ、どの演出が出るか、
それ自体を、毎回楽しんでいた気もする。

「111」⇒「222」⇒「333」⇒と全回転したり(この動きにも2パターンアリ)、
「333」⇒「555」⇒「777」⇒と奇数の全回転だったり、「212」⇒「222」⇒
「323」⇒「333」⇒と左右ゾロ目を中デジが追ったり、「554」⇒「555」⇒
「655」⇒「665」⇒「666」と左から1個づつ数字が変わったり、「中右同時回転⇒
右のみ回転」に発展したり、中デジが「7」のまま左右が動いたり、高速回転中に
ゾロ目が一瞬止まって予告をしたりと、バラエティに富んだ演出だった。
特に、高速回転からダイレクトに「777」がビタ止まる演出は、CT当選率100%。



続いては、CTの終了条件を見てみよう。

ビッグ後60ゲーム消化
純増枚数200枚以上
CT中のビッグ当選

これは、目押しでカバーできるから、「相性」とは無関係かもしれない。
ただ、CTで出玉をガッツリ増やそうとした矢先、ビッグの1ケタ連で
CTが速攻で終わって、しかもそのビッグがCT非当選…なんて事も
度々あったので、ここでも相性の悪さを感じざるを得ない。

なお、当時のCT機の代表格「ウルトラマン倶楽部3」(サミー)は、CTが
100ゲーム継続。また、高い技術介入性がウリの「ジャパン2」(同)は
99ゲーム継続。さらに、本機の兄弟分「チェリー12X」(アルゼ)だと、
150ゲームも継続する。よって、本機の60ゲームは短めといえる。

そういえば、マンクラも、ジャパンも、チェリー12も、本機と同様、
グリンピタワーの3Fに「鎮座」していた。いわば「CT天国」のフロアだが、
そこで一番多く座ったのは、Aタイプの「ボーナスショップ」だった…

CT継続が短い分、本機には「集中」があり、CT中も集中を抽選していた。
当たれば、CT完走後も、1/160のパンクorビッグ成立まで、集中は継続。


ただ、私自身は、CT中の集中の経験が、数える程度しかなく、しかも、
速攻パンクが大半だった。まぁ、CT自体のヒキの悪さも原因なのだが、
これも、やはり「相性の悪さ」がなせる業か。

因みに、CT消化中に集中に当たると、普通にWINランプが点灯するが、
CT効果音もランプ点滅もそのまま。一方、CT中にビッグに当選すると、
同じくWINランプが点くが、BGMとランプ点滅がピタッとやむので、
すぐ気づく。集中時のビッグと違い、フラグ察知が遅れることはない。




そんなわけで、過去の勝率は良くなかったが、ビッグ中のリプレイハズシ、
CT時の小役狙い、小役ハズシなど、それなりに技術介入性もあったから、
勝敗不問で「遊技」として楽しめたのも事実である。

通常時は、取りこぼしアリの「スイカ」(15枚)とチェリー(4枚、8枚)を
カバーする打法もあったが、いずれも出現率が低い為、全リール適当打ちでOK。
メイン小役は、4枚役の「プラム」で、こちらはこぼし無し。

また、集中でなくても、シングルが揃う事はあったから、シングルのヒキで
コイン持ちも大きく変わった。但し、シングル当選でも、「JACハズレ」で
スカされるケースも多かった。



ビッグ中は、メイン小役のプラムが「4枚」から「10枚」にアップする為、
一定のハズシ効果があった。ただし、小役ゲームが20Gと短い上に、
JACインやハズレも多発したので、劇的なコイン増加では無い。
適当打ちで200枚のところ、ハズせば平均でプラス15枚程度だったと思う。

また、JACゲームが2回(JACは6回当選まで)の為、パンクは禁物だが、
JACインのヒキ弱で、外してないのに1パンを食らったりもした(引き弱)。

ハズシ手順は様々あるが、私は、プラムとJACイン(ハズシ)のみに
的を絞った、「スピード重視」の手順が好きだった。
(スイカもキッチリ狙うのが、最善策ではあるが…)

スイカ無視の場合、1回目の小役ゲームは、順押しで、全リール適当打ち。

2回目に入ったら、「右⇒中」の順で適当押し。中段プラムテンパイ時は、
左適当押しでもプラムが揃う。他のラインにプラムがテンパった場合、
左枠内に黒い「WOLF」を狙って、プラムをフォローする。
(左適当打ちだと、プラムをこぼす箇所アリ)

一方、逆押しでリプレイがテンパイ(左下がり)したら、左リール中or下段に
「上にチェリーの付いたオオカミ」を狙ってハズす。手順は、さほど難しくない。


次に、CTの消化手順だが、ある程度の純増枚数に届くまでは、左枠内に
「オオカミ・2連チェリー・オオカミ」の黄色い塊を、毎ゲーム狙っていく。
(目押し力に自信があれば、15枚の「スイカ」を全リールビタで狙えば、
チェリー狙いよりも早く枚数が増えるが、その分、難度も高い。)

このとき、左枠内に2連チェリーがうまく止まれば、12枚の払い出しがある。
一方、単独(角)チェリーの払い出しだと、8枚になる。左2連チェリーと
単独チェリーでは、払い出し時の効果音が異なる。

上記手順で打ち進めると、やがて、筐体上部の赤ランプの点滅パターンが、
「左⇒中⇒右と光が流れる」から、「左・中・右が同時点滅」に変化する。
これが「純増177枚以上」の合図だ。点滅パターンが変わったら、以降は
左枠内に黒い「WOLF」を狙って、チェリー回避でCTパンクを防ぐ。

その後は、赤ランプ点滅が「流れる」になったら左「2連チェリー」狙い、
「同時点滅」に変わったら左「WOLF(黒)」狙い…を繰り返すだけ。

CT中は、リール窓下の7セグに、残りゲーム数が表示されるから、
残り5ゲームからはチェリー狙いに戻して、純増200枚の完走を目指す。



(「ウルフエムX」の項、了)



1 コメント

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Unknown (デルソラー)
2016-12-18 05:00:07
おはようございます。
私もこの台のCT抽選リーチアクションはかなり面白いと思っていた記憶があります。

グリンピースは7枚だったと聞いています。私は大阪で当時7.6枚交換だったので、低換金での推定中間設定以上でこの台は結構楽しめました。

CTはビッグ後から始まるという関係上、集中と同時進行するのは高設定でもそうそうあるものではなく、メーカーの言っていた三役のループでエンドレスというのはちょっと誇大広告な気はします。

別にそうならないと勝てないわけではないし、CT中はハズレでも消費なしなのですから、シングルだって通常時に引いたほうが得と言えば得なのでそこは望んではいなかったですね。

CTはどの機種でも極力最大獲得終了にこだわっていたので、シングルで2枚獲得した上にクレジットもずれるこの機種は枚数管理が大変でした。
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