まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

CRフリフリダービー(マルホン、CR権利モノ)

2016-07-07 19:44:04 | 権利モノ



1995年(平成7年)にマルホンから登場した権利モノ「CRフリフリダービー」


・賞球:7&13
・大当り確率:3段階の設定付き
 設定1=1/111 設定2=1/121 設定3=1/133
・図柄:
 上デジと中デジ⇒1~10(親鳥)
 下デジ⇒1~10と、カートに乗った鳥(ヒナ。10の鳥がカートを引いている)
・親鳥の三つ揃いで大当り(10通り) 上・中ゾロ目で下デジがヒナなら小当り(10通り) 
・デジタル当選後、センター下部の権利アタッカーのV入賞で、権利獲得。
・権利獲得後は右打ち。右上のアタッカー開放用回転体と、
その下のメインアタッカーを連動させて、出玉を増やす。
・最高継続ラウンド数:大当り⇒16R 小当り⇒1R
・平均出玉:大当り⇒約1900発 小当たり⇒120発
・大当り後は、次回当りまでの確変に突入⇒メイン確率が10倍アップ。
・小当りなら単発。確変も終了。
・大・小当りの振り分け率:1/2


いかにもマルホンチックな、三色のカラードット。しかも「タテ型」。
見た目のインパクトは十分だった(マスタークライムを彷彿とさせた)。
「アヒルの競争」(ダックレース)がモチーフ。

本機は、小田急線・百合ケ丘駅「パーラー百合ケ丘」(現・スロット「ユアーズ」)でよく打った。

(C)Google

この店には、舞羅望極II、ビッグシューター、うちのポチI、サーカス(一発台)が置いてあった
旧要件機の頃から通っていたが、巷にCRが出回ってからも、現金機ばかりの昭和的ホールだった。
(換金所も、裸電球一つで照らすような、小さな掘っ立て小屋だったしね…)

それだけに、CRユニットがズラリと並ぶ本機のシマを初めて見た時は、大いに違和感があった。
「この店に、CRは似合わない…」と思ったから、初めのうちは、シマに近づくのを敬遠していた。
ただ、本機が入る少し前、同じマルホンの「スパイ大作戦」(現金機、確変デジパチ)が
既に導入されており、あの独特な「タテ型マルホンドット」の魅力も判っていたから、
そのうち我慢できなくなって、結局、本機のシマも「守備範囲」に加えたのだった。



本機の魅力を端的に言えば、「丁半バクチ的な、判り易いゲーム性」
「甘いデジタル当選率」、「シンプルでアツいリーチ」の3点に集約されよう。

同数字の三つ揃いで、16Rの大当りにプラス1回の確変(ループ有)が付いてくる。
一方、上・中ゾロ目で下デジがカートに乗った「ヒナ」だと、1R小当りで確変も無し。
もちろん、確変中に小当りが来てしまえば、その時点で確変終了となる。
大当りと小当り…同じ「当り」でも、まさに雲泥の差があった訳だ。
50%のヒキ次第で、どちらにも転ぶ「丁半バクチ」。だからこそ、アツかった。
ヒキが良ければ、16Rのループでドル箱を重ねるが、1Rの単発地獄に捕まると、
雀の涙ほどの出玉しか見返りがないから、追加投資の嵐で「爆死」と相成る。
また、ヘソがスルーで戻り玉が無いのも、投資が嵩みやすい原因となった。

また、元々が甘めのスペックの為、店側も、ヘソやその他の釘をシメがちだった。
3段階設定付きで、最低設定の3でも1/133、設定1なら1/111という良心的数値。
それ故、ヘソ、寄り釘、道釘などの「急所」の釘も、とかく締まり易かったのだ。
そういえば、故・田山幸憲プロも、桜新町の「H店」(パチーノヒノ桜新町)を
ネグラにしていた時期、本機を追っかけた事があるが、何時の日記を見ても
「ウルトラシメシメルック」「道釘に致命的な欠陥」「ヘソが足りない」など、
シブ釘営業を嘆いていた(導入から暫くして、道釘が改善された時期もあるが)。
自分の場合もほぼ同じで、ボーダーに届かない台ばかりを打ったから、大抵は
負けかショボ勝ちに終わった。まぁ、時には16Rのヒキに助けられて、望外の
大勝ちを収める事もあったけれど…。

にも拘わらずシマに通ったのは、魅力あふれる「リーチ」のせいだろう。
タテに3つ並んだドット(鳥の体に数字。多分「ゼッケン」)が、右⇒左に横スクロール
(同じタテ型ドットの「マスタークライム」(まさむら)は、図柄が縦スクロール)。

上・中がゾロ目でリーチ。まず下デジが普通に進む「ノーマルリーチ」から始まり、
リーチ図柄を2回通過で、SPに発展。このとき、上・中がレース宜しく前後に動き、
下がスローに変われば、大当り数コマ手前から「コマ送り」になり、期待感を煽る。
また、3週目に下デジが「大当りor1コマ先」と「小当りor1コマ先」を行き来する
SPリーチも存在。(田山さんは「大当りや小当りの所でフリフリする奴」と表現)
シンプルな部類ながらも、飽きの来ないリーチアクションに仕上がっていた。
※ご指摘の箇所を修正・削除しました

そうそう、中デジの停止前に、リーチを「先読み」できるのも楽しかった。
(中デジ停止前、上デジに対して「-1コマ」ならリーチ)

なお、本機登場から少し後、同じタテ型ドットを使った、現金機Verの2回権利モノ
「ゴーゴーダック」(1995)も登場。「1/87」という破格の大当り確率だったが、
最高8R継続の為、2回権利でも出玉は「約1600個」と少ない。また、小当りは無く、
下デジタルに「カートに乗ったヒナ」もいない。図柄も7種類と少なめ。



(参考)
1994年~1995年にマルホンがリリースした、主なドット搭載機
⇒他メーカーが「液晶」重視の時代に、ドットへの強いこだわりを見せていた。
(「CRスパークシュート」のような液晶機も、出してはいたが…)


「スマイル」(1994、2回権利モノ)
「CRスマイル」(1994、CR権利モノ)
「ミラクルマン」(1994、確変デジパチ)
「CRミラクルマン」(1994、CRデジパチ)
「桃太郎」(1994、確変デジパチ)⇒本機のベースとなった、タテ型ドット機
「ピーチボーイ」(1994、確変デジパチ)
「CRゴールデンキャッツ」(1994、CRデジパチ)
「ダンスクイーン」(1994、確変デジパチ)
「スパイシー」(1994、確変デジパチ)
「CR怪盗ルピン」(1994、CR権利モノ)
「パイレーツ」(1994、2回権利モノ)
「ショッピング」(1994、2回権利モノ)
「スパイ大作戦」(1994、確変デジパチ)⇒本機と同じ、タテ型デジタル採用
「ファインプレー」(1994、ハネモノ)
「CRフリフリダービー」(1995、CR権利モノ)
「親方ブギ」(1995、1回権利モノ)
「ファンキードクター」(1995、確変デジパチ)
「CRクレイジー博士」(1995、確変デジパチ)
「ブイブイラリー」(1995、3回権利モノ)
「ゴーゴーダック」(1995、2回権利モノ)
「クラッシュボール」(1995、2回権利モノ)
「百姓一揆3」(1995、ハネモノ)

(発表は’95年だが、ホール導入が’96年以降のもの。再販で人気を得たケースも。)
「ジャングルハウス」(1996、時短デジパチ)
「カラオケ電撃隊」(1996、2回権利モノ)
「スイスイマリン」(1996、3回権利モノ)
「ワクワクハイウェー」(1997、時短デジパチ)

などなど

※確変デジパチ
当ブログでは、「特定条件下で小デジ確率がアップする現金機(デジパチ)」を指す。



1 コメント

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私のもう一度打ちたい機種第3位です (伊織瑛太)
2016-07-07 22:37:48
大好きなフリフリダービーを取り上げてくださって感謝。
今冬、惜しまれつつ閉店した渋谷のマルハンで本当に打ち込みましたよ。
1999-2002年に本機と対峙しましたが、土地柄劇シブなクギになってもおかしくない店で1000円あたり23-27回転、という奇跡的な台を掴んでいました。
ヘソではなく道クギがポイントなんですね。
台ごとにクセが強く、ココがノーマルでも鬼のようにヘソに寄った台があったんですよ。
おカネのない学生時代に「勝ちたい」という思いが強くて、台のデキをトイレでメモしたりしたことも。
何度窮地を救ってくれたことか。
因みにデジタルには確定パターンが2つあります。
図柄が10でテンパイし、コマ送りに発展し9を越えた場合と(行き過ぎても必ず戻る)、フリフリSPリーチで小当たりのアヒル図柄で止まらなければ確変で当たりでした。
あとご指摘させていただきますが、この機種に全回転アクションはなかったと思います。
現金機のゴーゴーダックには搭載されていますね。
現行のスペックでこの台は再現出来ないのかな?と思ったりしますが、例によってデジタルに余計な擬似連とかボタンをつけて似ても似つかぬ台にリメイクしてしまうんでしょうね。
何はともあれ、この記事を書いてくださったおかげでしばしの間時間旅行を楽しむことができました。ありがとうございます。
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