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パチキング(豊丸、権利物)

2015-06-04 23:59:59 | 権利モノ



1992年(平成4年)に豊丸から登場した新要件権利物「パチキング」

★賞球・・・7&15
★電チュー、回転盤、7セグを使った3クッションタイプ(7セグはラウンド数を決定)
★連チャン性・・・アリ(大半は、大当り終了後1回転での連チャン)


前回紹介したザ・ローリングアドベンチャーもかなりのマイナーだったが、コチラも正直マイナー機だった。機種名「パチキング」は、当時の藤商事の人気アレパチ「アレキング」を意識したようにも思えた。

私自身、新宿東口のスタジオアルタ裏にあった「モナコ」でしか、本機を打った事がない。その「モナコ」でも、半年ほどで姿を消したと記憶。ゲーム性は十分楽しめただけに、もう少し生き延びてくれても良かった気がするが・・・。

当時の豊丸からは、本機や「ビッグウェンズデー」(お馴染みの爆連機、時間で連チャン管理)、「クーベルタン」(3回権利)など、「電チュー、水平回転盤、7セグ」を組み合わせた権利物や一般電役が幾つも登場した。なお、本機登場の翌年にデビューした一般電役「ヤングマン」(1993年、連チャン機)は、「電チュー、3穴クルーン(コンビタイプ)、7セグ」を搭載。



(ゲーム性)



(1)左下のスルーチャッカーA通過で、天下の電チューBが0.3秒開放。チャンスは短め。

(2)Bに拾われた玉は、真下のセンター役物Cに入り、約6秒周期で回り続ける(時計回り)、6穴水平回転盤にアプローチする(ニューギンの「ダブルエース」と同タイプ)。V穴は1つで、残りはハズレ。この手の6穴回転体は、「ダウンタウン2」「ビッグウェンズデー」「クーベルタン」そして本機と、当時の豊丸の「流行り」でもあった。

(3)うまく回転盤のV穴に入ると※、通常時から絶えず高速変動を続ける、2桁の7セグデジタルDが停止する。

※V穴入賞率は、同じ6穴回転体の「ビッグウェンズデー」よりも、本機の方が低い(クセにもよるが、1/7~1/10程度)。その理由は、(a)「ダウンタウン2」同様、V穴の周りをガードする突起があって入賞しづらく、しかも(b)構造上、V穴が正面付近に回って来た時しか、V入賞のチャンスがなかったから。

(4)D「33」又は「77」が出れば大当り(16ラウンド)。「11」「55」「77」なら中当り(5ラウンド)。その他の数字は全て小当り(1ラウンド)となる。ハズレはなく、V穴に入れば小当り以上が確定。
⇒内部確率(振り分け率)⇒大当り・・・2/50、中当り・・・3/50、小当り・・・45/50

(5)権利発生後は右打ち。右上の回転体Eと、右下の電チュー式アタッカーFの連動で、出玉を増やす。アタッカーF(10カウント付)は玉の拾いがイマイチで、大当り時は16Rだが約2000発。中当りは5Rで約600発、小当りなら1Rで約120発。なお、小当りと中当りは、通常時の玉持ちに大きく貢献した。


(連チャン)

資料不足で詳細なシステムは不明のままだが(今後も調査を継続)、実戦上、本機は大当り後のデジタル1回転目に、再び「33」「77」が出て大当りが連チャンするのが、顕著な特徴だった。もちろん、V穴に入らないとデジタルは回らない為、その「1回転」に手間取る事もあった。平均で3~4連程度の、どちらかといえば「穏やかな」連チャンだったが、ツボにハマれば7連、8連と伸びる事も(逆に、単発終了のケースも少なくなかった)。果たして、内部的にはどうなっていたのだろうか?


(止め打ち攻略)

ストップボタンによる「止め打ち」が有効だった一発タイプの2回権利物「ダウンタウン2」と同様、本機も止打ちを駆使した「回転盤のV穴狙い」が可能だった。
本機の構造上、回転盤に玉が落ちた時に、V穴が手前付近にいなければ、V穴入賞は厳しい。つまり、電チューが拾った玉が「ノーチャンス」となるタイミングが存在した。その間の「無駄玉」を無くそう、という訳である。
回転盤の周期は「1周=約6秒」だが、V穴が「11時~3時」にいる時のみ玉を打ち出して、それ以外は打ち出しを停止する。これで大幅な節玉になり、初期投資を半減できた。但し、初当りに時間が掛かる事が多く、それなりの辛抱強さも必要とされた。



2 コメント

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リクエスト (けん)
2015-06-05 23:33:25
管理人さん、前回もザ・ローリングアドベンチャー採用頂き有難うございます。そして今回も超マイナー機。この台は私の地元にもひっそりと存在していましたよ。京葉線 千葉みなと駅前に当時は一風変わったパチ屋が存在しました。造船所の中に店があるのです。しかも2件並んで。フジシロ ・トヨフジ(共に閉)。このトヨフジは完全に造船所とくっついた店でここに一時存在してました。管理人さんがアレキングを意識した台ではないか、とおっしゃっている通り、盤面右下のガラスに挟んである説明書(当時の台には付き物)には「キングと言えばやっぱアレでしょ!!」みたいなフレーズが書いてありましたよ!そしてこの2件の店、かなりまにあっくな台がかなり存在しました。その中より、スロ 4号機 タイヨー  マフィア7 今度この台をリクエストします。
あの爆発ぶりにして・・・
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Unknown (焼きそば)
2015-06-05 17:54:52
これはマイナー機ですね!見たことがありません。年代とオレンジの台枠からして、ピカイチ天国が登場する直前くらいの機種ですか?この豊丸の台枠を見ると、思い出すのは、個人的にはシーザーです。
当時は、台枠もメーカー毎の個性があって、どのメーカーかすぐ分かってましたね。それだけパチンコにハマっていたから分かっていた・・・というのもあるんでしょうが。

私は三共のCRフィーバー・ザ・キングが、最後に打ったパチンコです。その後のCRフィーバーユンソナも少し打ったか・・・とにかくその辺りでパチとはおさらばしています。2004年だったと思いますが、もうこの頃には台枠を見ただけではメーカーが分からなくなっていましたね。
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