亡国のクライシス+

ネット投稿の「地元が勧める牛タン店」は勧められない

記事の投稿者は仙台の雑誌。10軒余りの牛タン店を掲載しているが、違うなと思う。紹介されているのは、ほとんどが雑誌に広告を載せたことがある店。まずいわけではないが、特におススメというわけではない。

 

ひとつの店を除けば、ほとんどが外国産の牛タンを使用している。ここに仙台に牛タンの店が多い理由が隠されている。仙台市の商社、カメイが外国産牛タンを独占的に輸入しているからだ。古いデータで申し訳ないが牛タンブームが来る前までは輸入牛タンの9割はカメイが輸入していた。

 

カメイはまともな企業である。仙台の牛タンブームはカメイの影響が大きい。老舗の牛タン店や暖簾分けした牛タン店ではない。牛タンブームはカメイのおかげである。

 

昔は、仙台の牛タンは仙台人しか食べなかった。観光客は見向きもしなかった。だから、良質な仙台牛タンが維持できた。インバウンドが押し寄せる今の仙台牛タンは牛タンではない。高いし薄いし焼きが甘い。おいしい牛タンは炭火の中火でじっくり焼く。しかし、殺到する客を裁くにはガスや石油由来の火力の強い穴あき炭を使って、強火で一挙に焼くしかないのだろう。インバウンドのお上りさんなら、四枚で3000円の牛タン定食をおいしいおいしいと食べるだろう。

 

10年前は、およそ八枚で1000円であった。青なんばんの味噌漬け付きで。まず、青なんばんの味噌漬けの代わりに白菜やキャベツの漬物を出している牛タン屋はそれだけでアウトである。

 

仙台で本当の牛タンを食べるのなら、国産牛タンのほうがはるかにおいしい。輸入冷凍牛タンを食べておいしいとはは言わないで欲しい。まったく別物である。そして、これらの店は商業主義でなく、常連相手の小さな店舗だからガイドブックに載ることもない。


じゃ、その国産牛タンを使っている牛タン店を紹介しろと来るだろうが、他人にエリアを荒らされるバカなことはしない。本当においしい飲食店は自分で探すべき。ヒント。5年ほど行ってないし、このコロナ禍で今もあるかどうかはわからないが、ひとつは文化横丁にある。国産牛タンも高値になったから、もう店はないかもしれない。


牛タンに限らず、新聞、雑誌も地元テレビ局も飲食の情報力はほとんどない。広告主とかネットで見つけた店を紹介しているだけだ。一番の情報は仙台卸売市場の食肉担当者に聞いてみることだ。彼なら市場に入って来る国産牛タンの行き先を知っている。まずはタウン誌やテレビは信用しないことだ。

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