小生が「新富士までお願いします」って言って、
「あっ、そうだ、シートベルトしなきゃいけないんですよね」と
タクシードライバーに同意を求めたら、
「いいんですよ、しなくても」
「いや、もう強制になったけど、一般道はまだ指導するだけで、
点数がとられないだけ、点数とられるまで時間があるんですよね」と小生。
「その規制も問題あるんですよねぇ。シートベルトをしてると、
危険な場合だってあるんですよねぇ。」とか、
「規制して、罰金とるより、シートベルトをしてなくて、ケガをした場合の
本人への保険金を減額するなどの処置をした方が効果的ですよ」
とシートベルトの何たるかを、こだわりをもって、持論を語ってくれました。
いちいちもっともで、相槌をうってましたけど・・・。
帰りのタクシーの運転手さんも変わった人だった。
「市立体育館まで」と告げると「御幸町ですね」と答えて少し無言。
やおら、「お客さん、結婚されてます?」
「あぁ、はい、してますよ」
「そうですか、健康に留意して、奥様を守ってあげてくださいね」
「あぁ、はい。守ってるつもりですけど」
「ご主人が健康でないと、家庭は大変です。ご自愛くださいませ」
「あぁ、ありがとうございます。今日は世話になった方の通夜で東京行って、
帰りに娘と一杯やってきたんですよ」家庭円満をアピールしたつもり。
「お嬢さん、東京に一人住まいですか?いろいろ事件があって心配でしょう」
「そうですねぇ、心配で心配でなりませんよ」
「先日も、アパートの隣人が犯人という事件もありました。
お嬢さんのために、毎日でも電話してあげてくださいね」
「まぁ、うちのは大丈夫だと思いますよ。かみさんがちょくちょく電話してます」
面倒くさい運転手さんだなぁ、早くつかないかなぁと思いつつ、
会話に合わせてました。
ようやくついたので、降り際に運転手さんに言ってあげた。
「運転手さんも、奥さん大事にしてあげてくださいね」
結婚してるかどうかも聞かずに大きなお世話だったかも(笑)
帰りの運転手さんは特におしゃべりの口調も一本調子で陰気で
こんな説教されて、普通なら閉口しちゃうだろうけど、
ちゃんと最後まで会話が続きました。
話せるサラリーマンの面目躍如
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