小生のお宝をご紹介してみたいと思います。
数回に分けて色々ご覧いただきます。
すでに、先日「紙切り」という寄席の色物の紹介しましたので、
今回が二回目です。今回もやはり落語関係からです。
というか、ほとんど落語関係かもしれませんが・・・(笑)
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これは、手拭いです。
落語の小道具に扇子と手拭いがありますが、この世界の符丁で
扇子=かぜ 手拭い=まんだら と言います。
扇子は、キセルに見立てることがもっとも多いですが、
そのほかに、箸・筆・杖・刀、4分の1ほど開いて徳利・算盤、
全部開いて手紙・大きな盃にみせたりします。
手拭いは、職人が握る手拭いそのものに使うほか、煙草入れ・帳面・本、
また、紙入れ・巾着・財布等に使います。
手拭いは、二つ目に昇進した時に、名前を入れて関係者に配ったり、
正月に配ったりするそうです。
真打に昇進する時には、名前入りの扇子を作り、手拭いと口上書きとの
三点セットで師匠方や後援者などのあいさつ回りの際、配るそうです。
その手拭いを、学生時代、寄席に勤めるOBからいただきました。
左上が、当時学生落研に一番人気だった古今亭志ん朝師匠
左下が落語をテレビ界に広めた功労者林家三平師匠、
右が寄席文字の宗家橘右近師匠。
他にも有名な師匠方の手拭いを所蔵しておりますが、この三枚が特にお宝です。
東京12チャンネルのお宝鑑定団が富士に来たら、ぜひとも全手拭いを持って
出演を目指したいものですけどね。(笑)