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Three Views Of A Secret

スティーヴ・ルカサー

俺の好きなギタリストの一人に”スティーヴ・ルカサーがいます。
TOTOのメンバーで有名ですが、昔はボズ・スギャッグスのレコーディング・ツアーメンバーで、TOTOのメンバーも殆ど参加していました。
TOTOのメンバーは西海岸では有名なスタジオ・ミュージシャンでした。
スティーヴはラリー・カールトンを師事していて、最近でたDVD>も要チェックですよ。
このDVDの中ではアグレッシブなギターで攻めていますが、昔はさすがスタジオ・ミュージシャンらしいリフを弾いていました。
スティーヴの中で一番好きなギター・リフはボズ・スッギャグスの『JOJO』(写真のアルバム”ミドル・マン”の一曲目)です。
この曲には、ポール・ジャクソンJrの名前もクレジットされています。
TOTOの中では『ジョージー・ポージー』が好きです。

スティーヴの面白い話で、あの”フランク・ザッパ”のオーデションを受けたことがあり。
部屋のなかに50人位オーデションを受けにきたギタリストが集められて、その中でスティーヴがトップ・バッターに選ばれて、みんなが見ている前でフランクに「今から弾くフレーズと同じフレーズを弾いてくれ」というお題がでて、スティーヴは自信があったのですが、フランクが弾いたフレイズはメチャクチャな旋律で、<こんな適当に弾いたメチャクチャのフレイズなんて弾けるはずがない>と思っていたらフランクがもう一度全く同じフレイズを弾いて「さぁ弾いてみてくれ」と涼しい顔しながら言ったので、その光景をみていた後ろのギターリストたちは殆ど帰ってしまったそうです。
スティーヴ本人も落ちこんでしまい、うな垂れていたらフランク・バンドの”テリー・ボジオ(D)”と”ウォーレン・ククレロ(G)”に「気にするなよ、これからも頑張ってくれよな」と励まされたそうです。

もう一つ面白い話があって日本人ギタリストの”Char”が名曲『Smoky』をロスの一流スタジオ・ミュージシャン軍団の”TOTO”と再レコーディングしたいと切望して一緒にレコーディングしたのですが、最初の『Smoky』はニューヨークのアーティストと録音したもので、ニューヨークらしく煙たい感じがでていたのですが、TOTOの演奏はどうしても西海岸らしいカラッとした感じになってしまい、”Char”が「やり直してくれ」と言ってもTOTOのメンバーは「これでいいじゃないか」と言ったので、”Char”はテーブルをひっくり返して「勝手にやってくれ!!!」と言い捨ててスタジオを飛び出したそうです。
その後TOTOのメンバーは本当に勝手に録音して完成させてしまったそうです。
『Smoky』はこのようなヴァージョンがいくつかあるので聴き比べてみると面白いですよ。
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