クリスマスの夜に・・・

シニア担当のYokoです。


今日はクリスマスですね。

イブそして今日のクリスマス　

みなさんはどんな日をお過ごしですか？



明治37年　1906年

南満州鉄道会社が設立した年

たばこのゴールデンバットが発売になった年

新宿御苑が完成した年

女優の杉村春子さんが生まれ年

HONDAの本田宗一郎さんが生れた年


そして　K様が生れた年


105年の長き人生を先日終えられたと便りが届きました。


これだけの長さの人生で私が関わったのはほんの少し

105年を105cmだとしたら、関わった長さはほんの数ミリと言ったところです。


とてもとても小さな方でした。

お部屋に入られる時は必ず遅れていなくても

「みなさまお待たせして申し訳ございませんでした」と

その背が床についてしまうのではないかと思うくらいお辞儀をされました。


とてもとても人を敬う方でした。

K様からすると年端の行かぬこんな私にもサポーターにも

「先生に教えていただきます」

必ずそうおっしゃってくださいました。


とてもとてもユニークな方でした。

まじめな顔してワークに取り組んでいたと思ったら

ひょっこり冗談を言って、いつも笑わせてくださいました。


とてもとてもお父様を愛している方でした。

「私の父はどんな時もどんな方でもいつでも診たのです」

お医者様をされていたお父様のお話をするとき

とてもうれしそうに話をされていました。


書き出したらきりがありません。


偉ぶる事は一切なく、誰にでも隔てなく丁寧に接し

そしていつも

「ありがとうございます」とおっしゃる。

その姿勢から私はどれだけの事を学ばせて頂いたか。。


ある時私の主人が家に帰って話しをあまりしないとぽろっと話をした時に

「男の方は外でいろいろと気を使って働いています。

　家に帰ったならば、お茶のいっぱいをおだしなさい。

　そうすると一息つくことが出来るのです」

自分の経験としてそんなお話をしてくださった事もありました。



（2年前に作ったK様のクリスマスカード）

アートワークに対しても

「お若い方はいろいろと考えられて凄いですね。尊敬いたします。」

そういってはテーブルに額がつくほど頭を下げて下さいました。

そしてどんなワークでもまじめに取り組んで作品作りを楽しんでくださいました。



書き出すと切がないと先程書いたばかりなのに・・・・



たった数ミリでしかない関わりの私の中に

沢山沢山のK様が溢れています。

私の目から沢山の思い出がこぼれてしまうほど

溢れています。



寂しさもあります。

悲しさもあります。

だけれどもそれ以上に

今私が感じているものは

出会えた喜びです。

ほんの数ミリかもしれないけれど

ともに過ごせたことの喜びです。

一緒に笑いあえた喜び。

その小さな手のぬくもりを感じる事出来た喜び。

私の人生に登場してくださった喜び。


不謹慎でしょうか。。。


そうかもしれません


シニアのみなさんとの出会いの中で

いつかお別れをする日が来る事は

必ずあります。


それがあちらが先か　こちらが先か　それはわかりません。


直接お送りすることは出来ませんが、

こうして書かせていただくことが私が出来るK様へ感謝の気持ちです。



今日はとっても忙しいサンタクロースさん

これまで一度もお願い事を頼んだ事がない私です。

すみません。

だけれども今日はサンタさんにお願いをしたいのです。

ご無理を承知とわかっています。

もし出来るならば沢山プレゼントが入っているその大きな袋の中に

ひとつ届けて欲しいものを追加していただけないでしょうか？

最後の最後でいいので

天国のK様に届けてはもらえないでしょうか？



私とそして関わった全てのアートセラピスト達からの

「ありがとうございました」というメッセージを。。



（昨年の作られたK様のクリスマスツリー）


今日は新月　

星が綺麗です。


合掌