シニア担当のYokoです。
今年も残すところあと4日ですね。
大掃除やらお正月の準備やら帰省の準備やらとみなさんお忙しい事と思います。
私も先週の土日でシニアのクラスが終了し、ひと足早く冬休みに入っています。
とはいえ、自宅で事務仕事があったり、目の前に広がるときめかない(笑)日常を
片付けたりしております。
今年最後のワーク
こちらの施設では毎年アートセラピーアルバムを作成します。
全24回
今年も3名の方が皆勤賞でした。
今年一年の作品の写真をお渡しし、ご自分のアートアルバムを作る。
写真をテーブルいっぱいに広げ、自分の一年を振り返りながら
ペタペタと貼っていく。
もちろん「アート」ですから、やっぱり貼り方や並べ方ひとつひとつ
それぞれの「自分らしさ」が満載の世界に一つの「アートアルバム」です。
今年の漢字 「絆」
この言葉の意味を私たちがひとり一人改めて考えた一年だったのでは
ないでしょうか。
アルバムを作った後に、みなさんにご自分の今年の漢字を書いて頂きます。
「喜」「幸」「楽」「華」「和」「無」etc・・
久しぶりに参加したF様
春以降あまり参加されませんでした。
ひさしぶりにくるくるとしたF様の特徴的な大きな目
だけれどもその目にはうっすらと涙が。。
「淋(しい)。この漢字を書こうかしら。でもそれじゃ本当に淋しいわよね」
伺うと、今の自分の気持ちはこの言葉が一番合うのだという事でした。
「淋しい。その気持ち私も持っています。もちろん書いて頂いても構いませんよ」
そうお伝えすると
「でも何か別な言葉にしたいのだけれど。。。浮かばないの。。」
仲良しのお隣の方が「楽」はどう?と勧められても、何か浮かない顔でした。
「F様 来年はこの時間に「楽(しい)」と書ける様に来年は過ごす。
そんな抱負を文字にしてみるのはいかがですか?」
大きな目の奥が少しキラッとしたように私は感じました。
「そうね。。来年ね。楽しく過ごせるようにね。。」
私は、私の提案ですがと前置きをして
「種はいかがですか? 今年この時間に心に「種」を蒔き そして来年この時間で「楽」と書ける様に」
「種 素敵ね。そうね。。。来年書ける様にね。。うれしい。。。」
そう言うとF様の大きな目が涙でいっぱいになりました。
でもその顔には輝きが戻り、そうして自分にプレゼントを贈るかのように
自身でペンを取り「種」と大きく書かれました。
それぞれの1年
震災以降体調を崩されお部屋にこもりがちになってしまった方もいらっしゃいました。
また大切な方とお別れをした人も。
大きな手術をされた方もいらっしゃいます。
それでも1年をアートワークを通してみなさんと過ごせた事
「今日」という日にこうして会えている事
その事に私は「感謝」をせずにはいられません。
最後はいつものように私たちアートセラピストからの
「感謝状」をお一人お一人に送ります。
みなさんの作品の写真を見ながら、毎年私が作らせて頂いています。
全て文章は異なります。
あの時こうだったな・・・
このワークの時みなさんこうだったなぁ・・・
お一人お一人の顔を思い出しながら、そして私自身が1年を振り返る 大切な時間です。
作成している時、パソコンに向かいながら私が泣いている事は秘密です。
最後に1年の締めくくりの挨拶をして終わります。
でも今年は違いました。
二年連続皆勤のN様が立ち上がりました。
最後に話をはじめました。手には原稿が。
原稿を頂きましたので原文のままお伝えいたします。
「A(施設名)に於けるArtTherapy
これはあくまでも私個人の感想です。
ArtTherapy 日本語では芸術療法と訳しますね。
即ち、芸術的手法によって心身の癒しを行う事でありましょう。
私は他の場所で此れを行った事はありません。ここが始めてであります。
そしていつも感じる事は高橋先生や田仲先生を始め指導者の情熱であります。
あなた達は此れと思った材料があればどこからでもどんなに遠方の山や海、河からでも
時間と労苦を惜しむことなく持参し吟味して提供していただいた。
我々作業する側は並べられた材料を見た瞬間に何か物に憑かれた様に
心を集中させてしまう。
更に問題を提起された時から、全能力を傾けて黙々と作業をする。
正に教える側も教えられる側も心のこもった材料を使って
最良のものを実現しようと努力をする。
心のつながりを深く感じる所であります。
里や人の涙も慈々ある。」
(左:ご主人は今年の漢字の所にご夫婦の写真を。右:奥様は真ん中に二人の写真)
今年も1年ありがとうございました。
来年もみなさまに喜んでいただける場を作っていきます。
よいお年を。。
今年も残すところあと4日ですね。
大掃除やらお正月の準備やら帰省の準備やらとみなさんお忙しい事と思います。
私も先週の土日でシニアのクラスが終了し、ひと足早く冬休みに入っています。
とはいえ、自宅で事務仕事があったり、目の前に広がるときめかない(笑)日常を
片付けたりしております。
今年最後のワーク
こちらの施設では毎年アートセラピーアルバムを作成します。
全24回
今年も3名の方が皆勤賞でした。
今年一年の作品の写真をお渡しし、ご自分のアートアルバムを作る。
写真をテーブルいっぱいに広げ、自分の一年を振り返りながら
ペタペタと貼っていく。
もちろん「アート」ですから、やっぱり貼り方や並べ方ひとつひとつ
それぞれの「自分らしさ」が満載の世界に一つの「アートアルバム」です。
今年の漢字 「絆」
この言葉の意味を私たちがひとり一人改めて考えた一年だったのでは
ないでしょうか。
アルバムを作った後に、みなさんにご自分の今年の漢字を書いて頂きます。
「喜」「幸」「楽」「華」「和」「無」etc・・
久しぶりに参加したF様
春以降あまり参加されませんでした。
ひさしぶりにくるくるとしたF様の特徴的な大きな目
だけれどもその目にはうっすらと涙が。。
「淋(しい)。この漢字を書こうかしら。でもそれじゃ本当に淋しいわよね」
伺うと、今の自分の気持ちはこの言葉が一番合うのだという事でした。
「淋しい。その気持ち私も持っています。もちろん書いて頂いても構いませんよ」
そうお伝えすると
「でも何か別な言葉にしたいのだけれど。。。浮かばないの。。」
仲良しのお隣の方が「楽」はどう?と勧められても、何か浮かない顔でした。
「F様 来年はこの時間に「楽(しい)」と書ける様に来年は過ごす。
そんな抱負を文字にしてみるのはいかがですか?」
大きな目の奥が少しキラッとしたように私は感じました。
「そうね。。来年ね。楽しく過ごせるようにね。。」
私は、私の提案ですがと前置きをして
「種はいかがですか? 今年この時間に心に「種」を蒔き そして来年この時間で「楽」と書ける様に」
「種 素敵ね。そうね。。。来年書ける様にね。。うれしい。。。」
そう言うとF様の大きな目が涙でいっぱいになりました。
でもその顔には輝きが戻り、そうして自分にプレゼントを贈るかのように
自身でペンを取り「種」と大きく書かれました。
それぞれの1年
震災以降体調を崩されお部屋にこもりがちになってしまった方もいらっしゃいました。
また大切な方とお別れをした人も。
大きな手術をされた方もいらっしゃいます。
それでも1年をアートワークを通してみなさんと過ごせた事
「今日」という日にこうして会えている事
その事に私は「感謝」をせずにはいられません。
最後はいつものように私たちアートセラピストからの
「感謝状」をお一人お一人に送ります。
みなさんの作品の写真を見ながら、毎年私が作らせて頂いています。
全て文章は異なります。
あの時こうだったな・・・
このワークの時みなさんこうだったなぁ・・・
お一人お一人の顔を思い出しながら、そして私自身が1年を振り返る 大切な時間です。
作成している時、パソコンに向かいながら私が泣いている事は秘密です。
最後に1年の締めくくりの挨拶をして終わります。
でも今年は違いました。
二年連続皆勤のN様が立ち上がりました。
最後に話をはじめました。手には原稿が。
原稿を頂きましたので原文のままお伝えいたします。
「A(施設名)に於けるArtTherapy
これはあくまでも私個人の感想です。
ArtTherapy 日本語では芸術療法と訳しますね。
即ち、芸術的手法によって心身の癒しを行う事でありましょう。
私は他の場所で此れを行った事はありません。ここが始めてであります。
そしていつも感じる事は高橋先生や田仲先生を始め指導者の情熱であります。
あなた達は此れと思った材料があればどこからでもどんなに遠方の山や海、河からでも
時間と労苦を惜しむことなく持参し吟味して提供していただいた。
我々作業する側は並べられた材料を見た瞬間に何か物に憑かれた様に
心を集中させてしまう。
更に問題を提起された時から、全能力を傾けて黙々と作業をする。
正に教える側も教えられる側も心のこもった材料を使って
最良のものを実現しようと努力をする。
心のつながりを深く感じる所であります。
里や人の涙も慈々ある。」
(左:ご主人は今年の漢字の所にご夫婦の写真を。右:奥様は真ん中に二人の写真)
今年も1年ありがとうございました。
来年もみなさまに喜んでいただける場を作っていきます。
よいお年を。。
N様のお言葉、胸にしみました。
皆さんのあたたかな心の場に私も参加させていただいていたことに心から感謝します。
ああ、またいきたいなあ。。
絆の歳を繋げ来年も幸多き歳でありますよう。
ありがとうございました。
一緒にこの場を作ってくれて本当にありがとう。
また時間が出来たらいつでも来てね。
「心のつながり」
それは離れてもかわらないものだから。。
ありがとう。
良いお年を。