クルーズ船強化

海運大手がクルーズ船事業の強化に乗り出している。
コロナ禍で落ち込んだ需要は世界的に回復しており、海外から
船を購入したり、造船したりしている。政府もインバウンド（
訪日外国人客）を呼び込む手段として期待しているが、港湾の
機能不足や観光公害への対応が課題となっている。
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商船三井が米企業から購入したクルーズ船が横浜港に到着した
。「ミツイ・オーシャン・フジ」として１２月に就航する。
乗客定員は４５８人で、四つのレストランにプールや劇場を備
える。運航する商船三井クルーズは「日本の美しい船旅を提供
する」と強調した。
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１２月には、大分県別府市や韓国・釜山などを巡る７日間ツア
ーを予定しており、価格は５０万６０００円～１９８万４００
０円。２０２５年には、香港やシンガポールなど１０カ国・地
域を巡るツアーも予定する。商船三井はさらに約１０００億円
を投じ、クルーズ船２隻を就航させる計画だ。日本郵船も２０
２５年に富裕層をターゲットに、乗客定員７４０人の大型船を
運航する。
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各社がクルーズ事業を強化するのは、世界的な需要が回復して
いるからだ。２０２３年世界のクルーズ船旅客数は３１７０万
人と、コロナ禍前２０１９年を７％上回った。海運大手はクル
ーズ船強化をして収益安定させたい狙いがある。クルーズ船を
巡っては、寄港先で交通渋滞を招くなどの問題が表面化してい
る。実情に応じた受け入れ体勢を構築する必要がありそうだ。





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