つれづれ日記

~認知症に備えて~
(H26/11/21geocitiesから"goo"に引越)
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歴史館:斉昭ミニ講座#5

2008-11-22 20:31:00 | 学習・講座受講

 第23回国民文化祭・いばらき2008協賛事業として、10/11~11/24の間特別展示「幕末日本と徳川斉昭」が行われている。今日は、この展示で説明しきれないことをさらに説明するために開催されているミニ講座の最終日である。題目は「斉昭・慶喜父子の食と養生」と題し、講師は県立歴史館学芸部主席研究員永井博氏である。

 斉昭は、水戸学講座(2008/10/19:第3回「賛天堂と医学教育」)のときに勉強したが、天明時代からの人口減の対策として、子供を増やすこと、そのためには医学・医療に力を注いだ。

 それまで開設されていた稽医館(小川町)に加え、敬業館(湊)、益習館(太田)、暇修館(大窪)の郷校を開設。また、天保14年には弘道館内に医学館を創った。上述水戸学講座では賛天堂記を読んだが、斉昭の見識が立派である。

 斉昭の医薬や食に関する著作も多く、また息子慶喜への書簡などにもよく現れている。

P1010224  講義終了後、当日来ておられた、慶喜の孫(写真左の人物)の紹介があった。


水戸学受講:近世水戸の教育施設-第4回「偕楽園と好文亭」

2008-11-16 14:39:00 | 学習・講座受講

Mitogaku4  10時から水戸学講座第4回の講義を受講した。本日は、日立一校教諭薗部 等氏による題記講座である。

 日本三名園の由来とか、偕楽園(都市公園設置管理条例による)というが、国の文化財保護法に基づく史跡・名勝名は「常磐公園」となっている、など偕楽園にまつわる不思議についての話を振り出しに始まった。

 偕楽園記には一張一弛、など優游存養の面しか記載してないが、偕楽園の開設目的は、軍用貯梅であり、軍事拠点だった。好文亭は見張台とも考えられる。


講演:天暲院と徳川斉昭

2008-11-09 18:30:57 | 学習・講座受講

 歴史館では10/11~11/24の間特別展示「幕末日本と徳川斉昭」が行われている。これは、第23回国民文化祭・いばらき2008協賛事業としてのことである。また、並行してこの展示で説明しきれないことをミニ講座として開催されている。今回、その行事の一環として、「幕末の大奥-天暲院と徳川斉昭」と題し、江戸東京博物館学芸員畑 尚子氏による講演会であった(14:00~16:00)。

 今回も早めにと思い、25分前には着いたが、すでに満杯で座席券はなくなっていた。前回(10/25)同様ロビーでビデオ放映を見る羽目になった。

 大奥は水戸嫌いということが言われているが、本当かどうか調べてみたが、確たる証拠はなかった。しかし、状況証拠はかなりある、と(いろいろの資料あり)。

 講師は大奥関連がご専門らしく、大奥を通して見た様々な江戸末期の事情が窺えて興味深かった。定説となっているようなことにも、誤りなしとせず、新たな史料により、新たな事実が解明されている。


歴史館・斉昭ミニ講座#3

2008-10-25 20:25:00 | 学習・講座受講

 歴史館では10/11~11/24の間特別展示「幕末日本と徳川斉昭」が行われている。これは、第23回国民文化祭・いばらき2008協賛事業としてのことである。今回、第3回は、「徳川斉昭と井伊直弼ー対立の構造と真意」と題し、京都女子大学教授母利美和氏による講演会であった。

 14~16時の予定で、13:40頃会場についたら、すでに満杯で(先着200名、無料)会場には入れなかった。しかし、ロビーで同時にビデオ放送があり、それを見ながら講演を聴くことが出来た(60名程度いた)。

 斉昭と直弼の生い立ちから政治姿勢と当時の情勢認識と外交姿勢などについての話があった。結果的に、ともに失策によって政策論争から、政権争いとなってしまう。新しい時代を迎える激動の時代のある意味犠牲者であった。ともに、究極のところは大差なく、その実現の方法に相違があった。


水戸学受講:近世水戸の教育施設-第3回「賛天堂と医学教育」

2008-10-19 17:31:00 | 学習・講座受講

Blogp1010138  本日10:00~11:30、常磐神社社務所(旧婦人会館)で行われた。講師は、清真学園高校・中学校副校長梶山孝夫氏。

 これまで賛天堂ということは聞いたことがなかった。今回の講義(講演)で、弘道館の中にあった医学館の講堂の名前だったことがわかった。徳川斉昭が賛天堂と名付けたのは、「中庸」にある一節の「能(よ)く物の性を尽くせば、則ち以って天下の化育を賛(たすく)くべし」から採った。

 「賛天堂の記」、その他資料によりの説明を聞く。

 講義の冒頭は、水戸史学に関する近頃の啓蒙書に遺憾な記述が多いとして、実例を挙げて指摘。大学の教授やそれに準ずるものの記述として、まことに稚拙な記述である。


歴史館・斉昭ミニ講座#2

2008-10-18 19:00:23 | 学習・講座受講

 斉昭ミニ講座2回目の今日の題目は、「正志斎と東湖」で、講師は1回目と同様歴史館主席研究員永井博氏。時間が1時間と限られているので、細かなことをはしょるのは、しょうがない。長寿を全うした正志斎(82歳)、志半ばに災害に斃れた東湖(50歳)の対比が面白い。今迄、このような対比をしたことがなかったので、そうかと気付かされた。

 講演の内容は、正志斎が主眼であり、その著書「新論」・「時務策」についての内容紹介があったが、東湖についてはその業績などの内容の紹介はなかった。

 次回は、10/25(土)「井伊直弼と徳川斉昭」(講師:田利美和氏)である。


歴史館・斉昭ミニ講座#1

2008-10-13 20:07:00 | 学習・講座受講

Blogp1010074  本日14時から1時間、県立歴史館での斉昭ミニ講座(無料)が始まり、参加した。講師は学芸部学芸第二室主席研究員永井博氏である。第1回目は「斉昭時代の屋敷と藩制」で、現在歴史館で行われている特別展示「幕末日本と徳川斉昭」(第23回国民文化祭・いばらき2008協賛事業、10/11~11/24)の展示キャプションや、解説では説明しきれない部分の紹介や話題提供をするものとして開催された。

 江戸における水戸藩邸の変遷をまず示し、上屋敷としての小石川藩邸、中屋敷としての駒込藩邸の現在図面に基づく紹介があった。特に、駒込邸では向岡記に記載ある文政11年(1828)弥生10日向岡の由来を記した。明治になりここから向岡弥生町の町名となり、この藩邸跡から土器が発見され、これを弥生土器→弥生時代と称されるようになった。

 水戸藩の職制は、これに関する史料が少なく未解明な部分が多い。水戸市史などからの解説があった。

 次回は、10/18(土)「正志斎と東湖」(講師:永井博氏)である。


水戸学受講:近世水戸の教育施設-第2回「彰考館について」

2008-09-21 14:37:50 | 学習・講座受講

2008921_001  本日10:00~11:30(12時なのに、今日はなぜか30分早かった)の間、常磐神社社務所(旧婦人会館)で行われた。これは、近世水戸の教育施設として、世界遺産へ登録しようとの動きに呼応して催されるものである。本日の演題の講師は、水戸史学会副会長安見隆雄氏であった。

 光圀(義公)が大日本史(本朝の史記)を著そうとしたいきさつ、彰考館(史局)の変遷などが勉強になった。特に、大日本史編纂が、250年間の長きに亘り続けられた理由が、元禄3年(1690)10月14日義公が綱條(粛公)に藩主の座を譲るとき言った言葉にあることを教えて貰って理解できた。すなわち、その言は、

「我れ今日に至りて志願(兄をおいて藩主になったことに心を痛め、兄の子=綱條に後を譲ること)畢る。復た何をか言はん。惟史館の修撰、壮年より創むる所。而して猶ほ未だ成を告げず。是を憾むべしと為すのみ。夫れ孝は父の志を継ぐより大なるはなし。君善く諸を思へ

2008921_006  終わった後、久しぶりに偕楽園を少し散策した。はぎまつりは終わった後だったが、残り花が少し残っており、それや吐玉泉などを見ながら駐車場に戻った。


水戸学講座:近世水戸の教育施設‐第1回「弘道館につぃて」

2008-08-17 22:56:11 | 学習・講座受講

P1010015blog  本日10:00~12:00の間常磐神社社務所で行われた題記講座を受講した。予想より多くの受講者のようで、準備されていた資料が足りなく、追加複写したため、予定より若干遅れて開始した。講師は、水戸史学会理事住谷光一氏。

 弘道館については、過去の歴史の勉強の中で講座を受講したり、自分自身で調べ勉強してきた。また、今日の講義は、総合的に纏まった話であったので、非常に解りやすかった。次回は、9月21日で「彰考館について」であるので、逃さず受講しよう。


わくわく学園中央校開講式

2008-05-16 18:09:00 | 学習・講座受講

P1000638_2  本日13時から県総合福祉会館で題記開講式が開催された。過去2年間は歴史の講座を受講したが、今年度からは絵画を選択した。全26回で、内8回が共通講座、18回が絵画講座である。

P1000639_2  13時半からいよいよ講座が始まり、今日は共通講座で、「生涯学習の目的を考える」と題し、茨城キリスト教大学文学部名誉教授寺門光輝氏の記念講演を受講した。


徳川斉昭を学ぶ

2008-03-23 23:41:00 | 学習・講座受講

 本日、「徳川斉昭を学ぶ」と題した7回にわたる茨城県立歴史館企画講座が終了した。初回は平成19年8月5日(土)で、2月を除き、月1回土曜日開催で、本日が最終回だった。講師は、茨城県立歴史館学芸部学芸第二室首席研究員、永井 博氏。

 今まで勉強していたので、殊更新しいものはなかったが、記憶を新しくすることが出来たことと、色々な資料が入手できたことが良かった。


県民大学歴史講座「佐竹氏支配から徳川氏支配へ」終了

2008-03-22 23:38:00 | 学習・講座受講

 本日をもって、この県民大学の歴史講座「佐竹氏支配から徳川氏支配へ」が終了した。平成19年10月13日(土)に始まり、計10回の講座だった。ほぼ月2回の土曜日10:00~12:00までの2時間、合計20時間である。

 小生は、1回目のみ腰痛のため出席できなかったが、残りは全部出席して、修了証書を受領した。

 講義の内容はこちらを参照下さい。


沖縄朝顔

2007-10-17 20:44:00 | 学習・講座受講

Dscf1272  本日は「わくわく学園」歴史秀士課程の第10回講義「士族授産と地租改正」だった。講義は10:00から、昼食休み12:00~13:00を挟んで15:00までの正味4時間である。前回のとき、友人から話をきいたとき、欲しいとお願いしていた「沖縄朝顔」を2株戴いた。挿し木により増やすことができるとのこと。また、寒さには弱いので、冬は家の中に入れ、花の時期は肥料を多く与えると、立派な花が沢山つくとのこと。今から楽しみに大事に育てようと思う。


最後の将軍徳川慶喜

2007-03-17 23:55:00 | 学習・講座受講

 本日14時から1時間半、県立図書館で行われた三の丸アカデミーIN図書館「最後の将軍徳川慶喜」(講師:茨城県郷土文化研究会副会長久野勝弥氏)を受講した(無料、参加自由)。

 慶喜まわりの人物関連の系図、略年譜、一橋相続略記(一部)の資料各1枚計3枚(B4サイズ)を受領。 今日の講演は、時間の制約もあってか、系統的な話と云うよりもエピソードに富んだ、かつ関係者とのからみを含んだ講演であった。

 徳川慶喜そのものの本は一冊しか読んだことがないが、幕末時代に関する書物を読み、慶喜の言動なりは理解していた。徳川慶喜はあまり好きでがなかった。天狗派が敦賀で投降した際の仕打ちが大きな理由である。立場・面子があり止むを得ないこともあったろうが、もっと違ったやり方があっただろうと思う。しかし、大政奉還したときの水戸徳川の尊皇の考え、慶喜のとった行動、その後の新政府に対する対応は立派と思う。