3月11日14時50分頃今までにない大きな、長時間の揺れが始まった。丁度その時、庭に出ていたが船酔いのような気持ち悪い気分となった。近所の人も出てきて、話したが、家の中のものが少し散らばった程度で家本体にはどこも異常はないようだった。
家に戻ると、台所の棚から皿など食器類が7-8個、玄関の靴箱の上に置いていた花瓶が落下破損、靴箱が少し移動していた。落下して破損していた。停電となっていて、やむなくラジオ以降つけぱなっしで状況を聞いた。
夕方になって朝刊が届いた。いつもの厚さはなく薄いものだったが、広告チラシのみはいつもの土曜日のようにどっさりあった。それを観て驚いた。町がごっそりなくなっている状況の写真が写しだされており、我々のところは断然それよりは”まし”だと思った。震源の強さはM8.8(のちM9に訂正された)ということで、未曾有の強さらしい。
幸い、ガスは通じており、水も勢いはないが出たので、大好物のコーヒなどには何ら問題はなかった。夕食は、昨夜の残りご飯と山用に家に保管していたフリーズドドライのミネストローネ、湯豆腐と玉子焼きで済ませた。
停電のため、テレビとパソコンが使えないのがつらい。団地内の街灯も各家庭の電燈も皆消えているので、あつらえ向きの空が見えるので見上げると、いつにない数の星が見える。
南の空にはオリオンが綺麗に見えた。オリオン座の左上のペテルギウスと左方向こいぬ座のプロキオンとおおいぬ座のシリウスが作る冬の大三角形がすばらしい。(ISO200、F=21mm(35mm換算)、絞り3.5、露出約20秒)
目を北に転じるとおおぐま座の一部をなす北斗七星と現在の北極星であるこぐま座の尻尾の先(こぐま座α星ポラリス)を中心にして回っている。右北斗七星はδ星メグレスだけが3.3等星(他は2等星)と暗いので、写りが悪い。(ISO200、F=30mm(35mm換算)、絞り6.3、露出約705秒)