昨夜8時頃にテレビでノーベル賞受賞の速報が流れてから、日本国中がそのニュース一色になりました。
ノーベル物理学賞といえば基礎研究的な業績が対象となる場合が多く、一般人にはあまりその内容も理解でき難いものでしたが、今回のように現代の生活全般に大きな影響を与えたことが目に見えるテーマは、僕たち国民にもより身近な受賞報道となりました。
3人それぞれの貢献が詳しく解説されていましたが、それを聞いて誰一人欠けても現在のLEDの発明が無かったように感じました。
会見やインタビューの中で印象的だったのは、今の若い研究者に送るメーセージを問われて、赤崎先生の「流行を追わずに研究テーマを決めることが大事で、それが好きなことだと粘り強く続けられる」と話され、また特に天野・中村両先生は「自分のように平凡な人間が栄誉を得られたということで‥‥」「四国の田舎の大学を出て、中小企業に勤めながらでも、夢中になって頑張れたら‥‥」など、全国でそれぞれの分野で頑張っている研究者に、勇気と刺激を与えられたのではないかと想います。今後の日本の研究全体に大きなエネルギーとなることを期待します。
実は、中村先生の研究されていた日亜化学は僕の故郷徳島県阿南市にあり、その街の高校で同級生には経営者の子弟も通われていました。その後に青色LEDの発明で一躍脚光を浴びる会社となり、凄いベンチャー企業だったんだと驚いたことを想い出します。
その後、組織と研究者の間での評価・報酬を巡って日本の特殊性が話題になりました。この発明がいかに大きな利益を会社にもたらしたかを物語っています。
それから早やくも20年ほど時間が流れましたが、その間に青色LEDを応用した21世紀の世界が多くの分野で次々に実現しており、日本にとっても今回は本当に誇らしい受賞になりました。
※ 中村先生はインタビューで日亜化学の創業者小川信雄氏への感謝を述べられました。
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