三連休に帰省した息子と見た映画、2作品です。
ソニーのPlay Station で人気のレーシングゲーム「グランツーリスモ」を題材にした作品と聞いて、「ピクセル」とか、ポケモンのハリウッド実写映画「名探偵ピカチュウ」みたいなB級映画を想像していたら、とんでもなかった。
ゲーム「グランツーリスモ」のトッププレイヤーから厳選されたメンバーが、リアルなレーサーとして訓練を受け、その中で選ばれし一名が、実際にル・マンの24時間耐久レースにレーサーとして参加したという、実話に基づく作品です。
いくらゲームでのドライビング・テクニックがすごくたって、リアルなレースで通用するの? どんな訓練を受けたらレーサーになれるの? 等々、見る前はクエスチョンマークの連続でしたが、その謎をこの映画が次々と解き明かしていきます。
こういうとんでもない企画を考えた日産のマーケティング担当やレーシングチームもすごいですし、リアルなレースに通用できるだけのバーチャルなゲームを作ったソニーのクリエイターたちもすごい!と感動しました。
選ばれしレーサーは、イギリスのヤン・マーテンボロー。彼の勝負曲が、ケニー・Gやエンヤだったのでてっきり1980年代の話かと思ったら、2013年のできごとと後から知って驚きました。ちなみに私がレースといえば、T-SQUAREの「TRUTH」が頭に流れます。^^
元サッカー選手の父親が、外で遊ばずゲームばかりやっている息子を歯がゆく思いながら、最後には息子を理解し応援する家族愛、日産のマーケティング担当 (オーランド・ブルーム) に圧力をかけられながら、最後までヤンを信じ続けたコーチとの師弟愛
ライバルチームとの心理戦、ラストのドラマティックなフィニッシュと、ありがちなストーリー展開もすべて事実となれば格別です。胸が熱くなりました。
息子が岸辺露伴のドラマシリーズが好きで、NHKのドラマは勧められてすべていっしょに見ています。彼は本映画を劇場で鑑賞済ですが、今ちょうどアマプラに上がっているというので、今回いっしょに見ることになりました。
パリのルーヴル美術館でロケをしていると聞いて楽しみにしていましたが、パリの場面にはなかなか行かず、前半はほとんど、若き露伴が将来漫画家になるべきか否か思い悩んで、祖母が経営する宿屋に長逗留する場面が続きます。
ところがこの味わいのある宿屋、どこかで見たことあると思ったら、なんと昨年秋に訪れたばかりの福島会津・東山温泉の向瀧さんではないですか! ちょっとうれしくなりました。
若き露伴が逗留中、ここで出会ってひそかに思いを寄せる、訳あり風の美しい年上の女性 奈々瀬 (木村文乃) が、実は露伴 (高橋一生) の出自にかかわっていることが、後になってわかってきます。
公開前のビジュアルでは、パリでのロケがアピールポイントになっていた記憶がありますが、どちらかというと「御宿かわせみ」のような時代小説のテイストをもった、味わい深い作品でした。
そしてこのシリーズ、私が毎回楽しみにしているのが、飯豊まりえさん演じる、露伴の編集担当 泉京香のベルサイユ風?ファッションです。^^ 今回は特に序盤のオークションの場面で京香がまとっていた、パープルのドレスがすてきでした。