スティーヴン・スピルバーグ監督による名作ミュージカルの再映画化です。
ウエスト・サイド・ストーリー (West Side Story)
ミュージカルが大好きなので楽しみにしていた本作、公開初日に見に行ってまいりました。スピルバーグ監督がこの名作を、現代にどのように蘇らせるのか興味津々でしたが、舞台となる時代やストーリー、バーンスタインによる音楽はそのままに
現代に生きる私たちにリアルに届くメッセージとなっていたのがすばらしかった! バーンスタインの音楽はもちろん、世界最高峰のダンス、そして歌もすばらしく、見た後もしばらく興奮の中にいました。お気に入りの一作になりました。
NYCの空撮から始まる1961年版に対して、2021年版は再開発のただなかにあるリンカーンセンターの工事現場から始まります。
都市の再開発のために弱者が居場所を失うこと。それによって引き起こされる人種間の縄張り争い、ヒスパニック系移民たちへの差別。劣悪な家庭環境のために、貧困から抜け出すことができない白人移民の若者たち。
彼らを見ていると、どうしてこんな馬鹿げた喧嘩にばかりエネルギーを使うんだろう、毎日をまじめに生きれば貧困から抜け出せるのに、と歯がゆい気持ちになりますが、ふと世界を見渡せば、こんな馬鹿げたことで争っているのは大人たちの方なのですよね。
ラストのマリアの叫びは、私たちの心の叫びでもあるのだと思いました。
ベビー・フェイスのアンセル・アルゴートは、トニーのイメージにぴったり。マリア役のレイチェル・レグラーの美しい歌声に聴き惚れました。ジェッツのリーダー、リフ役のマイク・ファイストのいかにもやんちゃでワルなキャラクターも魅力的。
ベルナルド役のデヴィッド・アルヴァレスは、ちょっとコリン・ファレルに似ているような。アニータ役のアリアナ・デボーズのパワフルなダンス。そしてドラッグストアのバレンティーナは、1961年版でアニータを演じたリタ・モレノ!
アンセル以外はほとんど知らない俳優さんたちでしたが、それゆえにフレッシュな魅力にあふれていてとてもよかったです。
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以前舞台版を見た時の感想はこちら。1961年版映画にもちょこっと触れています。。
東急シアターオーブ杮落し公演「ウエスト・サイド・ストーリー」(2012-07-31)
初日にご覧になっていたと伺っていたのでレビュー楽しみに待っていました!
確かに興奮冷めやらぬ日々が続きましたよね。
私もサウンドトラック(昔の)を探して聴いていたら、数日間寝ても覚めても音楽が頭の中で鳴りやみませんでした☆
本当にいつまでも争いが絶えない人間の愚かさといったら・・・
「貧困から抜け出せない」に関してはアメリカの差別主義や劣悪な環境から抜け出せない負の連鎖もあり難しいところでもあるかなと思いました。
お仕事、少しは余裕が出来る様になられましたか?記事、楽しみにお待ちしていました。
どちらのコメントでも同じく書いてしまってますが、やっぱりこの作品を牽引しているのはバーンスタインの音楽の素晴らしさですよね。
今回、スピルバーグ版を見て、あらためて音楽の力強さに感銘を受けました。
それにしてもオリジナルそのままのテーマが、現在でも全く変わらず同じ社会問題のテーマとして通用してしまうのが、辛いですよね。
コメントありがとうございます。
スピルバーグの「ウエスト・サイド・ストーリー」
良かったですね。
ダンスシーンが61年度版よりスゴかったと思います。
私は3年くらい前に豊洲のIHIステージアラウンド東京で来日組の「ウエスト・サイド・ストーリー」見ました。
そして61年度版はDVD を持っているので、これを鑑賞した後に見たのですが何だかスピルバーグ版が好きです。
リタ・モレノ若くて綺麗でびっくりです。
この作品のレビュウ、首キリンでお待ちしてました!待望のUP!ワクワク拝読(^^♪
現代の社会に生きる私たちにも響く内容でしたね。差別とか貧困とか争いとかって、もう人間であるかぎり逃れられない悲劇なのでしょうか。
歌と踊りが素晴らしくて、私もダンスパーティでマンボしたくなりました(^^♪
オリジナルの旧作も観てみますね(^^♪
見てからだいぶ時間が経ってしまいましたが、お待ちくださってありがとうございます。
本作はほんとうに音楽の力が大きいですよね。
どれも心に刻まれるよい曲ばかりで、私も気がつけば口ずさんでいます。
昨今の情勢から、大人による馬鹿げた争いを思い浮かべてしまいます。
ジェッツの若者たちが、自分たちの不幸な生い立ちを
自虐的にコミカルに歌う Gee Officer Krupke も大好きです♪
映画を見てからだいぶ時間が経ってしまいました。
仕事はまだ忙しさから抜け出せてないのですが
気持ちの上ではちょっとラクになったかな?
本作のすばらしさは、やはりバーンスタインの
音楽によるところが大きいですよね。
今も気がつくと口ずさんでいます。
今に通じる深いメッセージ性にも感銘を受けました。
まさに今、見るべき映画となっていましたね。
本作、音楽もさることながら
ダンスシーンが圧巻のひとことでしたね。
カメラワークもぐっと被写体によっているので
臨場感があふれてすばらしかったです。
margotさんも舞台版、61年の映画版と見ていらっしゃるのですね。
61年版もすばらしいですが、スピルバーグ藩は
(技術の進歩もありますが)映像がすばらしかったですね。
ロマンスにウェイトをおいていた61年版より
社会性が感じられるところもよかったです。
わ~、たけ子さんにそんな風に言っていただけて感激です。
60年前の作品とは思えないくらい、社会的なテーマが
リアルに感じられて驚きました。
人間てほんとうに、いつまでたっても学ばないものなのでしょうね。
歌と踊り、すばらしかったですねー!
世界の最高レベルを見ることができて、圧倒されました。
のりのりで、つい体が動いてしまいました。^^
劇場でサントラ盤売っていますか?と聞いたら、扱っていないという事でしたので、こういうのって感動の予感を引きずったまま衝動買いするのが吉なのに…と思いつつ、劇場を後にしたのでした。が、今ってきっと全部配信なのですよね?「サントラ盤」のことなんか聞いた私のことを店員さんは心の中で気の毒に思っていただろうなぁ…
と、何故こんなことを書いたかと言いうと、劇場パンフレットがブックレット形式でものすごく高かったからなのです。で、ついつい、サントラが付いているのか?と思ったからで。作品とは直接関係ないようなことをつらつらコメントしてしまってすみません。
本作、音楽がすばらしかったですよね。
私も以前はよく映画のサントラを買ってたのですが、
最近はもっぱら新作映画のサントラは、YouTubeで聴くようになってしまいました。
本作も映画を見てからしばらくYouTube聴いてましたよー。
劇場パンフレットもお買い求めになられたのですね。
豪華版?で見応えがありそうですね☆
パンフレットは買わなかったんです。だって、2000円台後半、3000円近い金額だったんですよ!映画2回観られるじゃん?と思ってしまいました。で、あんまり高かったので、もしかしてこれってサントラ付いているのかしら?と思って店員さんに聞いたのでした。うふふ、ちょっとダサいですよねぇ。
再びお越しくださり、ありがとうございます。
また、早とちりしてしまってすみません。
パンフレットは買われなかったのですね。
たしかに3000円近いってすごいです。
サントラ付き?と思われるのも無理はありませんね。
この作品、構想から含め、映画化にかなり時間がかかったようですので(途中でコロナにも見舞われましたしね)その分、スピルバーグ監督の思いのつまったものになってそうです。
ちょっと見てみたい気もします。