おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

呑兵衛たちの月9 その351

2017-10-23 21:40:41 | 
 暦の上ではすっかり秋ではあるが、大型の台風が襲来した。
 タイムラインである程度到達時間は想定されるが、海水温が高いのであろう、台風の勢力は徐々に大きくなってきた。関西方面では河川の増水や家屋に巨木が飛んでくる、といった被害も出ている。亡くなられた方もいる。
 今朝方と思われるが、いわきの上空を台風が通過した模様。横殴りの雨の中、バス停まで濡れないように、十数年ぶりで「mont-bell」のレインウエアーを引っ張り出した。十数年、丸めたまましまい込んでいたのでシワシワで、若干、パカパカしている。サイズが気になったが、どうにか着られることができた。
 山歩きは、ここんところ、遠くに遠征するでもなく(最近では数年前に尾瀬に行ったのが最後か)、いわきに近い茨城県や福島県の低山を歩き回っているのが現状である。フラッと出かけるので、当然、天気は晴れ、雨具など必要ない。そんなわけで、レインウエアーは仕舞い込んだままとなった。
 もっとも、山歩きをするときは、事前に天気予報を確認しながら目的地に行かなければならないが、山の天気は変わりやすい。何度も、土砂降りに遭遇した。
 これからは紅葉の季節、これもまた良し。でも、早春の時、また、御岩山のイワウチワの群生地に行ってみたい。


 ということで、ありったけの小銭かき集め、今日もこんなに呑んじゃった。呑兵衛たちの月9、類氏は今日も旨そうに呑んでいる。

 今日は、東武東上線・北池袋。まちを歩いていると、籐細工の工房、「籐巧芸 おざき」へ。籐細工の職人も減り、現在では東京で20軒ほど、とのこと。最近では、階段の手すりなど、建材としても人気が出てきたそうだ。類氏、当然体験する。

 暗がりになり、昭和40年創業、「やきとん 鳥柱」へ。屋号は先代の名前が由来である。
 先ずは御常連が呑んでいる「お茶ハイ」320円、焼酎は、キンミヤかいいちこを選べる。類氏、ミンミヤを選択。酒類を一杯注文すると、ピンのような物を一つ、座席の前に置く。呑んだ数だけピンが置かれる。これ、先代から続いている方法とのこと。創業からの味「煮込み」400円は牛モツと豚ガツが入っている。「まぐろユッケ」650円は、ボリューム感あり。先代のときからメニューにある「お乳ハイ」350円は濃厚牛乳で焼酎を割る。「納豆炒め」450円は鳥柱の名物、納豆にニラと卵を入れて炒める。呑みたくなる味である。
 「レモンサワー」350円でお口直しをして、アボガドとハムが入った「アボガドグラタン」350円に「ホッピー」350円、いいちこでいただく。
 〆と行っても良いかもしれない。「和風とうふハンバーグ」500円は挽肉に豆腐が練り込んである。高タンパクのヘルシーな肴である。


 明日からは、晴の日が続く模様。今週、行事が入っていない日に、ちょっと江戸に出奔して、博物館浴をしてこようかと思う。上野の森美術館の「怖い絵」展は、かなり混雑しているとのこと。入場の時間帯を考えなければならない。
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バスの時間まで一杯 すし屋の山崎にて(「門外不出55」、「会津娘」)

2017-10-18 21:17:42 | 
 先日、雨降りだったのでバス通勤。帰り道、「どうせ寄るんだろう」とのお声かけをいただいたので、やむを得ず、というか、いつものように「すし屋の山崎」へ。

 早速、日本酒をいただく。まずは、栃木県小山市・西堀酒造の「純米吟醸 門外不出55」





 精米歩合は55%、辛口である。ただ、口に含んだときに、甘味を感じる。


 お次は高橋庄作酒造の「会津娘 芳醇純米酒」





 精米歩合は60%、すっきりの中に、芳醇を感じる。
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博物館浴(いわき市立美術館「現代アートの輝き──多様な人間像──ピカソからウォーホルまで」

2017-10-17 21:27:04 | 博物館・美術館
 いわき市立美術館では、10月22日まで「現代アートの輝き──多様な人間像──ピカソからウォーホルまで」が開催されている。






 いわき市立美術館企画展


 いわき市立美術館の現代美術の収蔵作品は、全国トップクラスの内容であると思う。全国の美術館でも、「いわき市立美術館収蔵展」なる企画展を開催してくれる美術館もある。かの池田満寿夫も絶賛したと聞いたことがある。

 今回の企画展は、その収蔵作品の中から、人間がモチーフにされている作品を展示している。

 第1部は「いわきゆかりの美術」から、と題して、若松光一郎、松田松男、田口安男などいわき市出身・在住又は関わりのある作家の作品が展示されている。

 第2部は、「日本の戦後美術」から、と題した展示。高松次郎の「赤ん坊の影」は、常設展で観たことがあるが、相変わらず、驚愕させられる作品である。

 第3部は、「20世紀の巨匠の版画」から 、と題した展示。パブロ・ピカソのリノカットやシャガールのリトグラフ、ルオーのアクアチントなどが展示されている。

 第4部は、「ヨーロッパの戦後美術」から、と題した展示。イヴ・クラインの「人体測定 ANT66」は、白いキャンパスに横たわるモデルの周りのキャンバスに顔料であるクラインが特許を取った「インターナショナル・クライン・ブルー」を吹き付けた作品は秀逸。

 第5部は、「アメリカの戦後美術」から、と題した展示。ジェームズ・ローゼンクイストの「成長計画」は美術の教科書にも掲載されている。(されていた)


 改めて、いわき市立美術館の収蔵作品のすばらしさに感嘆した。
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呑兵衛たちの月9 その350

2017-10-16 20:32:50 | 
 急激に寒波に覆われたようだ。先週、気温が28度位になったかと思えば、翌日は20度を切る気温。その後、この状態が続いている。通勤も、上着を羽織るようになった。っで、来週には台風がやってくるようなので、また、気温は上昇する可能性がある。暑さ寒さも何とやら、季節を知るための諺も、アテにすできないほど、異常気象なのかもしれない。


 ということで、ありったけの小銭かき集め、今日もこんなに呑んじゃった。呑兵衛たちの月9、類氏は今日も旨そうに呑んでいる。


 今日は、東武東上線・ときわ台。大正末期から昭和初期にかけて都市整備が行われたところ。クルドザックといわれる袋小路が随所に見られる。駅北口方面を散策すると、「御菓子司 泉屋」へ。店頭には砂糖菓子の木型が展示されている。今は砂糖菓子を作っていないが、名物は国産の小豆を使った最中。「板橋お伝え最中」1個140円は、お地蔵さん、小判、龍神など、色々な形がある。類氏、頬張った。

 類氏は南口、既に暗がりになっている。「やきとり」の看板に「うなぎ蒲焼き」の幟、「やきとり うなぎ 彦一」へ。創業15年、カウンターには新潟・小出の銘酒「緑川」が乗っている。
 先ずは「ハイボール」450円で御常連に御挨拶。肴は焼き鳥、限定品の「ハツ元串」150円、「ぎんが串」150円を注文。ハツ元は脂がのって旨味と弾力がある。ぎんがは砂肝の回りの固いところを使っている。そして、「つくね」200円など、焼き鳥を追加注文。酒はやはり新潟小出の銘酒「緑川」650円、これは旨いに違いない。「ささみ春巻」450円は注文があってから作り込む。ササミとシソの葉がベースで、マヨネーズがよく合う。
 このお店の名物はもう一つ、鰻である。店の大将は、某有名鰻屋で修行していたとのこと。確か、誰かのブログで、鰻屋に行ったら焼き鳥を注文すべし、というご教示もあった。鰻が先か、焼き鳥が先か、いずれrにしても、タレが肝であるような気がする。で、類氏は「しら焼ハーフ」1,400円を注文、わさび醤油でいただく。とろけるような味。呑み物は「レモンサワー」350円。
 〆は女将のお薦め、「つくね汁」400円、鶏ガラスープでつくねをいただく。胃袋に優しそうだ。

 10月も中旬、暗がりになる時間が一気に早まてきた。雨降りになると、バスの時間まで一杯引っかけたくなる。これからは、熱いのも良いかもしれない。
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いわき市考古資料館講演会「いわきの古墳を考える」

2017-10-15 20:19:41 | 遺跡・史跡
 2017年10月14日、いわき市文化センターで「いわき市考古資料館講演会『いわきの古墳を考える』」が開催された。

 いわき市考古資料館では、11月20日まで「平成28年度発掘速報展」が開催されているが、その一環として開かれた講演会である。

 まず、昨年度から話題に上がっている小名浜林城の「塚前古墳」と平神谷作の「神谷作古墳群101号墳」についての発表があった。



 「塚前古墳」は、古墳時代後期(6世紀)の前方後円墳で、福島大学の菊池教授が3月に測量調査を実施し、古墳時代後期では東北一の前方後円墳だったという結論に達したが、塚は後円部の一部を残すのみである。昨年度、いわき市教育委員会ではその一部を発掘調査した。盛土の工法は「土嚢・土塊積み工法」といわれっるもので、西日本でよく見られる工法であることが明らかになった。また、出土した埴輪は「蓋(きぬがさ)形埴輪といわれるものである。
 「神谷作101号墳」は、昭和23年に最初に発掘調査が行われ、その時に発見された「埴輪男子胡坐像」と「女子像」は国の重要文化財となっている。今回も、多くの埴輪が発掘されており、特に珍しいのは四つんばいになった人物埴輪や馬形藩岩、矢を入れるケース・靫型(ゆぎがた)埴輪などとなっている。

 次に、福島大学の菊池教授による「塚前古墳の測量調査とその意義」と題して発表があった。



 今年3月に行われた調査は、電子平板を用いて100分の1測量図を作成したもの。その結果は、塚前古墳の規模は、全長:95~120m、後円部直径:53m、前方部長:54~70m、前方部幅:45~65m。そ塚前古墳の規模は、古墳時代後期では東北最大の前方後円墳であること、墳丘の作り方は西日本で見られる「土嚢・土塊積み工法」であること、埴輪の特徴がいわきちいきの同時期のものと大きく異なること、蓋埴輪の類例が埼玉から群馬県に分布していること、などとなっている。このことから、いわき地域における後期古墳の認識を改め、いわき地域を幅広な視野で6~7せいきの動向を究明していく必要があること、埴輪の特徴から関東内陸部とのつながりが古墳成立背景の一つである可能性があり、太平洋沿岸域のみならず多方面との関連を考察しなければならないこと、などが塚前古墳の意義としてとらえられる。


 次は、福島県考古学会顧問・渡邉先生による「昭和23年神谷作101号墳の発掘」についての発表。



 別件があったために途中で中座しなければならなかったが、先生は、昭和23年発掘の当事者であり、裏話まで含めた当時の思い出や、明治大学・後藤先生と思い出話など、発掘に至るお話を聞くことができた。神谷作101号墳の発掘は、磐城高校史学クラブに持ち込まれた「埴輪馬頭部」、これをきっかけに、本格的発掘に至った。発掘は昭和23年12月に始まり、第6次発掘まで行われた。「埴輪列」が発掘された。埴輪列の意味づけは、葬列若しくは主権継承の儀式ではないか、とされている。また、家形埴輪も発掘され、これは後円部に置かれることから、神谷作101号墳は前方後円墳である、と推測された。平成27年再発掘では、昭和23年発掘地より多くの人物埴輪が発掘されている。101号墳での儀式を、改めて総合的に考察する必要があると、先生は述べられた。

 実に興味深い講演であった。
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