世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

「海外姉妹都市交流の議員派遣」に反対しました!(区議会第3回定例会・中間議決)

2009年09月29日 | 議会報告
     
(写真:梅丘駅北口にあるケーキ&喫茶「カワムラ」のマンゴーショート
ケーキ。美味しかったです!ここはお店の前に車が止められるスペース
があって便利。03-3427-0888 )

                                   

今日は、区議会の“中間議決日”とされる本会議でした。

うちの会派「せたがや政策会議」は、「海外姉妹都市交流議員派遣」
の議案に反対しました。

しかし、この議員派遣は賛成多数で可決され、議長のほかに以下の
5名が、オーストリアのウィーン市ドゥブリング区に派遣されることが
決定しました。

   菅沼つとむ議員 (自民党)
   鈴木昌二議員 (自民党)
   諸星養一議員 (公明党)
   稲垣まさよし議員 (民主党)
   羽田圭二議員 (社民党)

日程は、10月27日~11月1日の6日間。(当初、7日間と言っていたの
で、私は「なんでそんなに長いの?姉妹都市交流だったら5日間で十分」
と、このブログでも疑問を呈していたのですが、1日短くなったようです)

元々の提案は、「議員8名の派遣」だったのですが、うちの会派「せたがや
政策会議」のほか、「共産党」「生活者ネット」が辞退したため5名となった、
という経緯があります。

会派として、おおば正明議員が反対理由を議場で述べましたが、主な
理由は、

■議長は議決なしで行くことができる立場であることからわかるように、
区議会を代表するのは議長であり、議長が参加することで十分と考える。

■今の経済状況(不況)をふまえたら、公費を使って議長以外にも議員
の派遣団を作って参加することには賛成できない。

というものです。

また、「海外姉妹都市交流については、派遣する議員の数を減らして
その分を子どもたちの海外交流にあてるべき」と、代表質問等で提案
していた “民主党会派” が、実は自分たちの会派からは減らす考え
はなく、今回の議員訪問団にしっかり名前を連ねているという、その
結論には大変当惑しました。

今日、議場で述べた反対理由の全文を参考までに以下に掲載します。
      ↓         ↓         ↓

●「せたがや政策会議」は、今般のドゥブリング区への記念式典並びに
調印式につきまして、訪問議員団を設けることに反対いたします。

●今回の訪問議員団派遣に対する反対は、海外姉妹都市交流を否定
するものではないことをお断りしておきます。

●しかしながら、現在、世田谷区が置かれている財政事情等を考え、
調印式への参加は世田谷区議会を代表する議長一名で十分であり、
それでも支障がある場合は次に世田谷区議会を代表する副議長を加え
ることで十分であると考えます。

●このことは、すでに、議運理事会、議運を通じて述べてまいりました
が、今回の5名からなる議員団につきましては、一体何を代表しての訪
問なのか、理解に苦しむところであります。
●地方自治法、そして世田谷区議会の会議規則では、ドゥブリング区
への記念式典並びに調印式への議長出席は、まさに議長の職務であり、
今般のようにわざわざ議会の議決を要さないのであります。そのことは、
お手元の訪問議員団の中に議長名がないことからも明らかであります。

●そもそも区民の税金を使ってしか訪問議員団ができない有り様につい
ては、海外視察も含めまして私たちの会派としても疑問を投げかけてい
るところであります。

●要するに、今回の議決は議会代表たる議長とは別に、議員訪問団
なるものが公費で行くべきものなのか、ということが問われているので
あります。友好親善の思いは公費だけでしか達成されないのでしょうか。

●最後に、今回の議員団についての議論で、議員の数を減らしてその分
を子どもたちの海外交流にあてるべきだとの他会派からの御提言があり
ました。
それはまさにその通りであり、最近、盛んに言われる、OECDデータに
よる、日本の教育に掛ける公費の低さを考えれば、世田谷区議会としても
身を以て示す好機だろうと考えます。

●しかしながら、議員の数を減らして子どもたちに、と主張されたその
会派が、実は自分たちは減らす考えはなく、今回の訪問団にしっかり名
前を連ねているという、その結論には大変当惑した次第であります。

●以上でせたがや政策会議の意見を終わります。


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“補正予算” に賛成。 “修正案” の重みについて考えさせられた議会。

2009年09月29日 | 議員活動

(写真:キャンドルアーティストの西尾修さんの作品)

今、開催されている「区議会第3回定例会」に提出された議案の中でも
大きなものが「補正予算」の議案です。

9月18日の「企画総務委員会」の審査の際に、「修正案を出しておきな
がら、同時に原案にも賛成した民主党の態度に驚き、「こんなのあり?!」
というブログタイトルをつけてしまった…ということがあった、あの件です。

先日、臨時の「企画総務委員会」を開いてもらって、私の発言の一部を
削除してもらう手続きを踏みましたが、それは、「全面否定という」の
7文字でした。

誤解を招く表現だったので削除したい、という申し入れをさせていただき、
委員会で了承されました。

というのは、「修正案を出す」ということは、「修正した部分のみが反対
であって、それ以外のところは原案のままでよい。修正した部分以外の
ところは原案に賛成、という意思表示をしている」わけですから、「全面
否定」という言葉はふさわしくない表現だった、と思った次第です。

つまり、言い換えると、「修正案も何も出さずにただ原案に反対する」こと
と、「修正案を出して原案に反対する」ことは、意味が違う、ということです。

「修正案を出す」ということは、作業からしても大変なことだし、議会の
活性化という意味では、民主党会派、頑張ってるなー!と思います。

だからこそ、「修正案を出して他の会派に賛同を求める」のだったら、その
重みを大切にしてほしいと思いました。(修正案の提案者が、同時に原案
にも賛成、では、重みが感じられないですからね。それが残念でした)

今日、議場で委員長から報告された、“補正予算” に対する「せたがや
政策会議」の賛成意見、参考までに以下に貼り付けます。お時間があっ
たら読んで下さい。

        ↓         ↓         ↓

せたがや政策会議より「組み替え動議については、母子加算については
早目の実行が望ましいと考えているが、新政権が責任を持って行うと打ち
出しており、現時点で、区に組み替えを要求して時間をかけてあえてやら
なければならないことではないと判断する。

修正案については、提案理由に対する提出者の答弁の中で、評価検証を
行わなければ今回の補正に入れるべきではなく、4定でもいいのではない
かと具体的な話もあったことから、今回それが入っていては不十分であり、
これを直さなければ認められないという思いがあっての修正案の提案だと
思っていたが、提出者の意見開陳では修正案、原案の双方に賛成である
と伺い、修正案を出すことの重みが感じられない。

我が会派としては、プレミアム付商品券の評価検証が十分といえないこと
は理解しているが、これ一つをもって原案は不十分であるとまでには至ら
ないと判断したことから、組み換え動議及び修正案に反対し、原案には賛
成する。


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