得票の小数点以下って何?〜按分票の数え方
について説明したいと思います。
その前に、
以下は、4月24日のYahooニュースです。
⬆️
この記事を読んで、あらためて選挙の怖さ
を認識させられました。
1票にも満たない差で当選・落選の分かれ
道となるなんて、残酷ですよね…。
この、1票にも満たない小数点以下の数字
とは、いったい何なのか?
それは、「按分票」というものです。
同じ名前の候補者がいた場合、どちらの候
補に書いたかわからない場合があるので、
得票率で割って1票を分けます。
例えば、投票用紙に「優子」しか書いてい
なかったら、「ひうち優子」「田中優子」
のどちらに投票したのかわからないですよ
ね?
その場合は、ひうちさんと私で分けます。
でも半々ではなくて、今回の例で言います
と、ひうちさんが1万2600票、田中優子が
5000票なので、得票率にあわせて、疑問
となっている1票は、以下のようにわけ与
えられます。
ひうち優子さんに0.716票
田中優子に0.284票
今回の私、田中優子の得票は5009.283票
ですが、毎回のように小数点以下の数字が
ついているのは、「田中」や「優子」とい
う候補者が他にもいる(いた)からです。
他にも「おおば」、「佐藤」、「えりこ」、
「石川」、「りさ」、「畠山」、「けいじ」、
「たいき」、と、重なる名前がありました。
話は戻って、1票差で当落が分かれたとい
うセンセーショナルな結果だった世田谷区
議選。
50議席のうち、
50番目はおおば正明氏 3621.307票
51番目は三井美穂子氏 3620票
わずか1.307票差で当落が分かれました。
最後に按分票がプラスされ、大庭正明議員
の当選が決定したというわけです。
今回の統一地方選挙、東京23区においては
なんと3つの区で、按分票で当落が分かれ
たケースが出ています。
それも珍しいと思いますが…、以下Yahoo
ニュースより一部引用。
【中野区議選】
中野区議選では、選管が発表した開票結果
によると、共産党の現職・井佐哲郎氏が
1585票で42番目で当選。
次点は参政党公認の新人・田中裕史氏で得
票数は1584.585票だった。
【新宿区議選】
新宿区選挙管理委員会が発表した区議選の
開票結果によると、共産党の現職・高月真
名氏が1569票を獲得し38番目で当選。
次点は共産党の新人・中村尚之氏で
1568.701票。わずか0.299票差で明暗を
分ける形になった。
(引用ここまで)
このように、お一人おひとりの1票という
のは当落を分けることもある、とても大切
な票なんですね。
このことを、ぜひ、知っていただけたらと
思います。
政治家(市区町村)ランキング、全国 第4です。
田中優子Twitter → https://twitter.com/setagaya_tanaka