ようやく満開になったと思った河津桜も淋しく色を落とし、散り初めている。
永遠は無い・・・。
季節の移り変わりは無常を教えてくれるけれど、わたし達は《いつまでも変わらないこと》を心のどこかで望んでいる。今日の日がこのままずっと・・・続きますように、と。
けれど、有機物質である肉体は酸化を余儀なくされ質を落とし、やがて崩壊していく定めである。そのことを受け入れ、達観しなければならない。わたしという一個の物体を客観視し、成り行きを見守る義務がある。逆らうことは決して為にはならない、順応こそが手段である。
思い当たる花の記憶を失っても、やがて枯れ朽ちる日の来ることは必至。
それでも尚、指標は天に向かってより高く存在するはずのものではないか、と考えてみる。物質界には存在しない大いなる花が精神界にはあると思いたい。
永遠は無い・・・。
季節の移り変わりは無常を教えてくれるけれど、わたし達は《いつまでも変わらないこと》を心のどこかで望んでいる。今日の日がこのままずっと・・・続きますように、と。
けれど、有機物質である肉体は酸化を余儀なくされ質を落とし、やがて崩壊していく定めである。そのことを受け入れ、達観しなければならない。わたしという一個の物体を客観視し、成り行きを見守る義務がある。逆らうことは決して為にはならない、順応こそが手段である。
思い当たる花の記憶を失っても、やがて枯れ朽ちる日の来ることは必至。
それでも尚、指標は天に向かってより高く存在するはずのものではないか、と考えてみる。物質界には存在しない大いなる花が精神界にはあると思いたい。