続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

輝珍楼。

2012-04-14 06:41:59 | 日常
 京急汐入駅前にある中国飯店「輝珍楼」は、美味しくて、安くてボリュームたっぷり、若い中国人夫妻の営む店である。

 産業交流プラザでの作品展があるたびにその店で昼食をとる。小さな店ながらメニューはたくさんあって、どれにしようかと迷いながらも結局、日替りサービスメニューになってしまうのだけど、その定食たるやすごいボリューム。
 大盛りのご飯、牛肉と野菜の炒めもの(山盛り)、卵スープ、杏仁豆腐、ザーサイ・・・それで700円。

 近隣の中国人が食事に来るのか、中国語らしきアクセントの日本語が飛び交う。

 餡子入り糯ご飯麥のハスの実かけ(?)というメニューがあったので、どういうものか聞いてみたけど、
「わたし、日本に来たばかりなので、日本の材料の呼び方が分かりません」という。
 世界初とあるので、「今までにどのくらい注文がありましたか?」と重ねて聞いたけど、
「うーん、」といって笑ったきり。去年来た時に聞いたら、
「一度ありました、でもその時は、「夫(店主)と二人で夜遅くまでかかって準備しました」と話していたことを思い出す。

 若い夫妻の奮闘振り・・・この店に来ると、他国で頑張っている二人に感動してしまう。中華街の人も、ここのお店の人も活力があって食事以上の充足を胸に抱いてドアを出る。

『風の又三郎』289。

2012-04-14 06:29:22 | 宮沢賢治
「わあい又三郎、まだひとさ水掛げたな。」
「風が吹いたんだい。」
 みんなはどっと笑ひました。
 すると耕助はうらめしさうにしばらくだまって三郎の顔を見ながら、
「うあい又三郎汝などあ世界になくてもいなあぃ」

☆幽(死者の世界)の太陽を推しはかる。
 化(形、性質を変えて別のものになる)の二つを推しはかる。
 照(光)である幽(死者の世界)の太陽は鬼(死者の魂)である。
 恒星は太陽を含む源である。
 幽(死者の世界)の太陽も南に正しく回/まわる。

『城』791。

2012-04-14 05:52:55 | カフカ覚書
Kは、ときおりこのことを考えてみるたびに、自分のおかれている状況は満足すべきものだと思いかねなかった。もっとも、そうして満足していい気になったあとではいつも、ここにこそ危険があるのだと、すばやく自分に言いきかせるのだった。

 ときおり/manchmal→manch mal/いくつもの、痕(傷痕、烙印)
 遠くへだたる/entfernt→End fernt/死、遠い昔。
 すばやく/schell→schnurre/滑稽な話、馬鹿話。
 言う/sagte→sage/伝説。

☆いくつもの痕(傷痕、烙印)、この事情は、ずっと前、遠い昔の死ではないと思う。満足した状況を見出したとしても、常にあとになっては滑稽な伝説として襲いかかるのだった。正しく危険はそこにあるのだと自分に言いきかせるのだった。