Mさんは地の人だけど、ご主人は県外の出身らしい。そこには今もご主人の家や田畑があって、空き家にはなっているけれど、田畑は貸しているので一年分のお米が送られてくるという。
「へぇ、羨ましいわね」というと、彼女は、
「それがそうでもないの・・・、まだその土地との縁が切れていないせいで、冠はともかく、葬祭のほうの連絡は密。この前の葬儀にはお花や供物なんかで7万円もの出費。
それに、煙突が壊れたとか何とかで頻繁に修理に出かけるの。工具箱を積んでね。布団やその他もろもろ・・・車で六時間・・・くたくただわ。
お彼岸やお盆のお墓参り・・・この生活をあと何年続けられると思う?」
嬉々として出かけていた夫も、近ごろでは疲労困憊。『もう、お墓は現居住地に買ってありますから』なんて、親戚の人に言ってそれとなく関係を薄めているようなの。わたしのアルバイトで市営墓地を買ったんだけどね。」と笑った。
Mさんに限らず、お互いの故郷が離れていると相当な苦労があり、年を経るに従って辛くもなっている様子。
話を聞いているだけでも大変だなぁと思う。
その点、わたし達は比較的至近・・・酔っ払ってもタクシーでという距離。
Mさんの苦労を実感できていないかもしれない。
「へぇ、羨ましいわね」というと、彼女は、
「それがそうでもないの・・・、まだその土地との縁が切れていないせいで、冠はともかく、葬祭のほうの連絡は密。この前の葬儀にはお花や供物なんかで7万円もの出費。
それに、煙突が壊れたとか何とかで頻繁に修理に出かけるの。工具箱を積んでね。布団やその他もろもろ・・・車で六時間・・・くたくただわ。
お彼岸やお盆のお墓参り・・・この生活をあと何年続けられると思う?」
嬉々として出かけていた夫も、近ごろでは疲労困憊。『もう、お墓は現居住地に買ってありますから』なんて、親戚の人に言ってそれとなく関係を薄めているようなの。わたしのアルバイトで市営墓地を買ったんだけどね。」と笑った。
Mさんに限らず、お互いの故郷が離れていると相当な苦労があり、年を経るに従って辛くもなっている様子。
話を聞いているだけでも大変だなぁと思う。
その点、わたし達は比較的至近・・・酔っ払ってもタクシーでという距離。
Mさんの苦労を実感できていないかもしれない。