続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

街の変貌。

2012-07-27 06:11:52 | 日常
 京急上大岡駅のバスターミナルは、笹下町のG製版、中永谷のK製版へ行くために向かう場所で、駅から少し離れたところにあった。
 ところが先日、駅に降り立つと見事なまでの変貌振り・・・(ここはどこ?わたしは誰?)
 バスターミナルへは雨の日でも傘を差さないで行けるばかりか、全体が駅ビルになっていて(どこがどこやら)「京急の電車はどこから乗ればいいんですか」などと聞くに至っては、自分でも苦笑。

 雨風問わず、向かった仕事先。その笹下(ささげ)は今や幻の地名になったらしい。
(G製版の三兄弟どうしているかな?)
 ある日三人いっぺんに姿を消した建物跡地には四軒の新築家屋が立ち並んだ。大きな長い梁は、往時の勢いを物語るのに十分な物だったけれど、その先から垂れた一本の糸・・・雨漏りの雨を誘導するための物らしく糸の先には五寸釘がぶらさがり、その下には空き缶が・・・どう見ても役に立っていなさそうだった。なぜなら雨(水)が意図したように直角に曲がるなんてあり得ないから。
 ああ、思い出話は尽きないけれど、みんな幻と帰してしまった。中永谷のK製版も、今は幻・・・。

 パブリックアート作品を見るために立ち寄った上大岡駅その周辺の変貌。
 みんな変わっていく・・・みんなどうしているのかな。AさんBさんは他界。Cくんは相変わらず競馬に夢中かな・・・みなとみらいに向かう途中、馬券売り場だった婦人会館を見たけど、立派なビルに建て替えられていた。外れ馬券はもう町に舞うことはないのかな、それを拾う人もいて・・・街の煩雑はそのまま時代の煩雑であり、駆け上っていく足音の下に息を殺した憤懣が充満していた。


 二度と降車することもないと思っていた上大岡駅・・・子供のおみやげに買った「モスバーガー」の看板は健在。息子と待ち合わせをした交番前・・・。
 イベントがらみで見渡した上大岡駅周辺・・・幾重にも重なる光景に胸を熱くしたことでした。

『城』895。

2012-07-27 05:42:36 | カフカ覚書
「たいへん手きびしいことをおっしゃいますな。ですが、その手きびしさを千倍になさっても、当局がみずからにむけている厳格さにくらべたら、とてもものの数にもはいらないでしょう。

 当局/Behorde→Horde/遊牧民の群れ、群集。
 手きびしさ/Streng・・・苦渋。

☆予言者はきびしい。と村長/(死への)入門は言った。ですがその苦渋を千倍にしても(遊牧民の)群集からみずからに向けられた苦渋にくらべたらものの数にもはいらないでしょう。