続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

迷路。

2014-01-13 07:06:22 | 日常
 暗黙のうちにせよ、何らかの基準を持って自分の方が勝っているという自覚を持つ者は有利であり、強いと錯覚する。

 優劣を否定してしまえば、そこには勝者はなく強弱の歪みなど生じるべくも無い。それは有り得ない現実かもしれない。
 けれど、常にその精神を胸に刻んでいないと横柄になる。ただそのことに気づかないで無遠慮な発言をしてしまうことは、往々にして見受けられる現象である。

 人は神さまではない、けれどその聖域に近づこうとする精神こそが肝要なのではないか。(もちろんみんな知っている)承知した上で日常の所作において身勝手な言動を自身に許しているのは、その人が未熟だからである。


 自分ばかりはいい気になっての軽い発言に対し、いつか影のように忍び寄る得体の知れない重い報復が待っているかもしれない。
 強気な発言は、相手をやり込め相手を征服したように思われる。
(錯覚なのだ)ということに気づかない思い上がり。

 どんでん返し・・・じわじわと膨らむ復讐心、人の心理は見えない。誰がどんな牙を研いでいるかなど想定外である。
 やられたらやり返す・・・審判は天の裁きに委ねるとしても、必ずしも公平でないのが人の常。選択は自由である、それ故に起きる悲喜劇。


 人はそれぞれドラマの渦中にいる。絡み縺れつ時空を彷徨していく。
 正解はあるかもしれないが、決定的ではないので、その周りを右往左往し、事の顛末は繰り返されていく。道は真直ぐではない。迷路は人の視点からは見えない。

『ポラーノの広場』208。

2014-01-13 06:54:08 | 宮沢賢治
わたくしたちは二人、モリーオの市の方のぼんやり明るいのを目あてにつめくさのあかりのなかを急ぎました。そのとき青く二十日の月が黒い横雲の上からしづかにのぼってきました。


☆弐(二つ)の図りごと、詞(言葉)の法(やり方)の妙(不思議)を黙っている杞憂。
 章(文章)の字は、自由に化(形、性質を変えて別のものになる)を合わせていることを告ぐ。
 往(人が死ぬこと)の運/めぐりあわせを、常としている。

『城』1503。

2014-01-13 06:32:23 | カフカ覚書
これは、どうしたことですか。そもそもクラムに近づこうとすることなんかやめておきなさいと率直に忠告してくださった舌の根もかわかないうちに、お見受けしたところおなじような率直さで、クラムのところへ行く道をすすみつづけるようにとけしかけていらっしゃるーたとえその道がまったくクラムのところに通じていなくてもね。そんなことが、よくできるものですね」

 einmal(一度)→Ahn mal/先祖、汚点。
 まったく/gar・・・終った、済んだ。

☆先祖の汚点(出発点)、それについては正直な気持でクラム(氏族)に近づく努力をしている。わたしはクラム(氏族)のところへ行く方法を同じような誠実さで行こうとしているように見受けられる。
 誰しもが認めるやり方かもしれない。終わったこと(過去)を案内することは出来ません。そんなおとができるものでしょうか。