続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

柴田先生の授業③

2014-01-19 07:05:28 | 日常
 空の変化は見ることが出来るけど、地下(地層)は見ることが出来ない。
 けれど、空の変化は記録に留めるしか手だてがないのに対し、地層においてはその変化を形に留め、巨きな時間の眠りを推し量る術を残している。

 昨日の授業は《地層の出来方》
「つまりは堆積岩であり、それは泥(1/16mm以下)砂(2mm以下)礫(2mm以上)などの砕屑岩からなるものです。
 火山灰は凝灰岩になり含有するKとArの関係で噴出した年代を決めることができます。また珊瑚など石灰質(酸をかけると泡が出る)の殻をもったものは石灰岩、放散虫(微化石)になるものとしては珪質の殻を持ったものです。その固まったものがチャートになります。
 植物からは石炭になりますが、植物が腐らないような場所のものでなくてはなりません。つまり酸化し難いということで、酸素が少ない(たとえば釧路湿原など)ことが条件です。分解が進まない状態のものが石炭になります」との説明。

 ベットフォーム(水底の小さな地形)に関しては、リップル(波長60cm以下)/蓮痕、デューン(波長60センチ以上)、平滑床などがあり、形状はそれぞれ皆さんも砂浜などで見たことがあるでしょう。(ちなみにカレントリップルは川の流れによるものであり、ウェーブリップルは波による形状です)

 堆積構造には斜交層理(厚さが1ミリより少ないものは葉理)/クロスミナ、平行層理(葉理)、級化層理、コンボルト層理(葉理)は地層の縞模様が二次的に変形したもの(固まらないうちに地震が起きて変形)したものであり、荷重痕(火炎構造)などがあります。軽いものは盛り上がろうとし、重いものは下がろうという具合で結果、火炎のような形状になったものです。
 それらは(このあたりでは)三浦市二町や城ヶ島などに露出したものが在り、見ることが出来ます。

 地層が出来るのは流速が落ちる所です(運搬→堆積)山から平野、扇状地河川など図をご覧下さい(図を見ただけではよく分からないけど)
「それぞれの流れの速さによって地層が決まります」(風化して元の形に戻ることもあります)「ではこれらの現象を、次回は実験でお見せする予定です」


 海山の出来方、地層表層の関連・・・みんな理由(根拠)があって現在の形に落着いているらしい。現在進行形であることを忘れてしまうけれど、生きた地球の刹那、仮に住まわせてもらっているという気分になってくる。
 地面は平らで、ずっと向こうまで続いているなどという感想しかなかったわたし、地球という星の住人であることの妙に、グラッときてしまった。

 ちなみに黄砂は風(気流)に乗って中国から日本に運ばれてくる。大量の砂粒を運ぶって、すごいエネルギー。地球は潜在エネルギーにも満ちている。

『ポラーノの広場』214。

2014-01-19 06:53:46 | 宮沢賢治
うちへはひってみると、机の上には夕方の酒石酸のコップがそのまゝ置かれて電灯に光り枕時計の針は二時を指してゐました。


☆記(書き留める)常は、有(死者の世界)の法(仏の道)であり、趣(志すところ)の釈(意味を解き明かす)には、散(ばらばらにして)知(心に感じ取る)と伝わる。
 套った講(はなし)は真(まこと)であり、二つを継いで進めている。
 普く字で試みている。

『城』1509。

2014-01-19 06:39:07 | カフカ覚書
「いまのお言葉で矛盾がすっかり解明されたとはおもえませんがね」と、Kは言った。「それでも、あなたに矛盾を教えてあげたということだけで満足しておくことにしましょう。

 了解する(矛盾を教えてあげた)/gemacht→Gemachte/駄作、愚作。

☆すべての矛盾が解明されているようには見えません。しかしながら、親切な駄作に満足しておきましょう。