続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

回想。

2014-01-21 06:25:20 | 日常
 ○工芸、K製版、G製版、M製版、△製版、S製版・・・今では住所も忘れてしまい、社名もおぼつかない。みんなどうしているかなぁと思う。

 K製版は倒産、その後再開したけれど、ガラス繊維の加工(アスベストのような・・・)を副業とし、工場は微塵になったガラス繊維が煙のように舞っていた。お互い顔も定かに見えないほどの汚染された空気の中、マスクもつけないで働いているのを見て「マスクしなけりゃダメじゃない」というと、「マスクなんかつけたら息が出来ない」と言っていたI君。(元気にしているかなぁ)
 国籍不明の男の子、片言交じりの日本語で愛想が良かったけど、軽犯罪(猥褻?)で逮捕されてしまった。弁護士を通じてお金の無心に来たけれど、当方の社長も文無しという具合。不法滞在者の雇用は黙認されたたようで通風の足を引きずりながらもホッとしていたのを覚えている。

 G製版も、倒産覚悟の綱渡り。離婚した社長は夏服のまま秋を向かえ、布団を買い足しての窮乏生活。「300万円やるから逃げてくれ」と、金貸しに言われたらしいけど、とどのつまりは何も持たずに三兄弟揃っての夜逃げ。

 M製版の社長も従業員にお金を借りるほどなのに、娘の成人式の着物は300万円で新調。もちろん踏み倒して成人式の翌日には一家でドロン。翌々日からは、やくざが占拠、関係者は近寄ることも出来なかった。

 △製版の社長「どこそこは融手(融通手形)切っているらしいけど、うちは健全経営だから」と、胸を張っていたのに、奥さんが多重債務に陥り、夫婦で姿を消してしまった。


 社長がこんな様子だもの、そこに働く者も推して知る惨状。「給料日が恐い(遅配が恐い)」と言っていた黒ちゃん、一番高いときにマンションを購入し、ローンの支払いに苦慮していた・・・。


 信じがたいほどの窮状。それでもみんな呑気に楽しくやっていたんだけど・・・。
(どうしているかな)、親しくしていたMAさんも仕事を教えてくれたSEさんも、ここ数年のうちに鬼籍に入ってしまった。


 残されたわたし・・・。大した欲もなく、淡々と過ごしている。無事に生きているだけで感謝している。

『ポラーノの広場』216。

2014-01-21 06:14:00 | 宮沢賢治
わたしが役所の机で古い帳簿から写しものをしてゐますと給仕が来てわたくしの肩をつっいて
「所長さんがすぐ来いって。」と云ひました。


☆訳(ある言語を他の言語で言い換える)の諸(もろもろ)。
 記(書き留める)個(一つ一つ)を調え、模(手さぐりする)。
 捨(感情に動かされることのない平静な心)を究(きわめる)。
 詞(言葉)に頼り、兼ねる(二つ以上のものを併せ持つ)。
 諸の懲(過ちを繰り返さないようにこらしめる)、鬼(死者)の運/めぐりあわせ。

『城』1511。

2014-01-21 05:59:11 | カフカ覚書
それが事実なら、わたしは、どんな質問にでも答える用意があります。クラムにあわせてもらえるなら、どんなこともいといません。
「いや」と、秘書は答えた。「調書をとったから会えるというようなことはありません。


☆これらの死において、わたしにはどんな質問にも答える覚悟があります。この関係(クラム/氏族に会わせてもらう)のためなら、要するにどんな覚悟もあります。
「いや」と、モームス(要因、動機)は言った。「このような因果関係は存続していません。